
ピコスポットとは
ピコスポットとは、高出力のレーザーをピコ秒(1兆分の1秒)の短い秒数で患部に照射し、シミの原因となる表皮のメラニン色素を強い衝撃波で破壊するレーザー治療です。そばかすやシミ、あざの1種であるADM(後天性真皮メラノサイトーシス)などを改善します。
真皮を傷つけずにレーザーを照射するため、従来のレーザー機器に比べて痛みが少なく、ダウンタイムも短いです。
また、ピコレーザーはタトゥー除去にも効果的です。高出力のレーザーで、表皮の奥深くにあるインク粒子を破壊します。カラータトゥーに対しても、効果が期待でき、皮膚を切開することなく、タトゥー除去が可能です。
- 施術名:
- ピコスポット
- 施術の説明:
- ピンポイントでレーザーを照射してメラニン色素を破壊し、シミやそばかすを除去します。
- 施術の副作用(リスク):
- 赤み、かゆみ、かさぶたなど:1週間程度
- まれに起きる副作用(リスク):
- 点状出血・色素沈着・色素脱失など
- 施術の価格:
- 6,600円~64,900円(税込)
ピコスポットのシミ取り治療とダウンタイムの様子
ピコスポットは、特に濃いシミや大きなシミに効果的です。ダウンタイムや経過を解説し、1回目の治療前から2回目の治療後8日目の症例写真を交え、かさぶたが剥がれてシミが薄くなる過程を動画で紹介しています。
こんなお悩みの人におすすめ
向いている人
- そばかすが気になる
- 濃いシミや大きなシミを改善したい
- ADMが目立ち悩んでいる
- 切開せずにタトゥーを除去したい
向いていない人
- 肝斑を治したい
- 妊娠中
- 過度な日焼けをしている
- 治療部位に金の糸が入っている(糸リフトで使用する糸の種類)
ピコスポットの効果
ピコスポットは、強力な衝撃波でメラニン色素を破壊するレーザー治療です。そばかすやシミ、ADMなど、さまざまな肌悩みに対して、ピンポイントで効果的なアプローチが可能です。
1回の治療で改善する場合もありますが、2〜3ヶ月程度空けて複数回治療を受けていただくと、より効果を実感いただけます。
また、タトゥー除去にも有効で、強力な衝撃波により表皮の奥深くにあるインク粒子を破壊します。
色素沈着(ニキビ跡等)
色素沈着(ニキビ跡等)は、紫外線の影響や肌の炎症が治まった後に摩擦や圧迫など、肌に加わる刺激が原因で生じます。これに対し、肌はメラニンという物質を生成して防御しますが、生成されたメラニンが正常なターンオーバーで処理されず、肌に残ることで色素沈着となります。
そばかす(雀卵斑)
そばかすは主に遺伝的要因で生じ、幼少期から発生します。加齢に伴い薄くなる場合もありますが、個人差があります。
ピコスポットは1兆分の1秒という短い秒数でメラニン色素を破壊するため、肌への負担を軽減したうえで、そばかすを目立ちにくくします。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ADMは、直径1〜3ミリの灰褐色の色素班がいくつかまとまったあざの一種です。肝斑と似ていますが、ADMは皮膚の深いエリアの真皮にできるため、発生部位が異なります。
一般的なシミに効果的とされる塗布剤や内服薬が効きにくく、ピコスポットなどのレーザー治療が有効であると考えられています。
濃いシミや大きなシミ
ピコスポットは、濃いシミや大きなシミに対して高い効果を発揮します。なかでも、シミの1種である老人性色素斑は、濃いシミや大きなシミになる可能性が高く、特に有効です。
老人性色素斑は紫外線や加齢が原因で現れるため、「日光性色素斑」とも呼ばれます。40歳以降に発生しやすく、50代以上の約8割の人に見られるとされています。また、日焼けが習慣になっている方は、20代で現れる場合もあります。
タトゥー除去
ピコレーザーは、従来のレーザーでは困難だったタトゥー除去にも効果的です。強力な衝撃波をピンポイントで照射し、表皮の奥深くにあるタトゥーのインク粒子を破壊します。
タトゥーの消え方や必要な回数は、入れた年月や深さ、濃さ、インクの種類などによって個人差があります。
ピコスポットの症例写真
- 施術名:
- ピコスポット
- 施術の説明:
- ピンポイントでレーザーを照射してメラニン色素を破壊し、シミやそばかすを除去します。
- 施術の副作用(リスク):
- 赤み、かゆみ、かさぶたなど:1週間程度
- まれに起きる副作用(リスク):
- 点状出血・色素沈着・色素脱失など
- 施術の価格:
- 6,600円~64,900円(税込)
ピコレーザーと従来のレーザー機器との違い
ピコレーザーは従来のレーザー機器と比較して、「ダウンタイムが少ない」「短時間照射で痛みが少ない」「衝撃波で治療」という特徴があります。治療効果や患者様への負担軽減の点で、違いがあります。
ダウンタイムが少ない
従来のレーザー機器は照射時間が長く、肌に熱の負担がかかりやすいため、 ダウンタイムも長くなる傾向がありました。
一方、ピコレーザーのダウンタイムは治療内容によって異なりますが、24時間程度と比較的短いです。治療後、色素が一時的に濃くなる場合もありますが、1週間程度で解消されることがほとんどです。
短時間照射で痛みが少ない
ピコレーザーは、従来のレーザー機器の照射時間「ナノ秒(10億分の1秒)」よりも短い、「ピコ秒(1兆分の1秒)」の単位で照射します。照射時間が短いため、熱の発生が抑えられ、痛みや皮膚へのダメージを軽減できます。
衝撃波で治療
メラニン色素は細かくなるほど、体内で効率よく代謝され、排出が促進されます。そのため、シミ治療では、レーザーがどれほど小さくメラニン色素を砕けるかが重要です。従来のレーザー機器は熱作用によってメラニン色素を破壊するため、粉砕力が弱く、治療後に色素沈着が起きる可能性があります。
一方、ピコレーザーは衝撃波でメラニン色素を粉砕するため、治療効果が高く、色素沈着を起こしにくいです。
ピコレーザーの3つの照射モードの違い
ピコレーザーには、ピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルの3種類の照射モードがあります。患者様のお悩みやお肌の状態に応じた治療が可能です。
肝斑にはピコトーニング
ピコトーニングは、肝斑に効果的です。肝斑は強い刺激でシミが濃くなる恐れがあり、従来のレーザー治療では改善が難しいとされています。
しかし、ピコトーニングはピコ秒(1兆分の1秒)のレーザーを顔全体に照射し、メラニン色素を破壊します。従来のレーザー治療に比べて照射時間が短く低出力であるため、肝斑の改善が期待できます。
濃いシミにはピコスポット
ピコスポットは、紫外線などが原因で発生したシミに対して、ピンポイントでレーザーを照射します。衝撃波でメラニン色素を粉砕するため、特に濃いシミや大きいシミの改善に期待できます。
ニキビ跡などの肌トラブルにはピコフラクショナル
ピコフラクショナルは、レーザーの衝撃波で表皮の内側に点状の微細な穴を開け、肌の再生を促します。衝撃波の刺激により、コラーゲンやエラスチンが生成され、ニキビ跡や毛穴の開き、しわ、肌の凹凸などの改善が期待できます。
シミ取り放題プランをご用意
TCBスキンクリニックでは、シミ取り放題レーザー治療を提供しています。シミの個数に制限はなく、気になる箇所にアプローチが可能です。複数のシミでお悩みの方にも対応したプランとなっています。
ピコスポットのリスク・ダウンタイム
治療時間 | 10~30分程度 |
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照射可能な間隔 | 3~6ヶ月に1回 |
麻酔 |
なし ※局所麻酔や麻酔クリームなどを使用する場合がございます。 |
ダウンタイム | 赤み、かゆみ、かさぶたなど:1週間程度 |
メイク・洗顔 | 当日から可能 |
シャワー・入浴 |
シャワー:当日から可能 入浴:当日から可能 ※タトゥー除去の場合、1週間は避けてください。 |
副作用・リスク | 熱感、腫れ、水疱、発疹(副反応)、色素沈着など |
治療を受けられない方 |
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ピコスポットの料金
TCBスキンクリニックでは患者様にご満足いただける施術を多数ご用意しております。
施術ごとの詳しい価格については
料金表をご覧ください。
施術の流れ
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STEP.01 カウンセリング予約
ご予約はWEB・LINE・電話にて承っています。治療をするか迷っている方でも、無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。
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STEP.02 カウンセリング
個室のカウンセリングルームで、カウンセラーが患者様のお肌に関するお悩みを伺います。
その後、担当医師がお肌の状態を診察し、適切な治療回数や範囲、ダウンタイムについて丁寧にご説明します。 -
STEP.03 洗顔
照射前に皮脂や汚れを落とし、清潔な状態にしていただきます。来院時にメイクや日焼け止めをしている場合は、クレンジングで洗い落としてください。
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STEP.04 施術
シミやそばかすなどが気になる部位に、レーザーを照射します。
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STEP.05 アフターケア
治療後のお肌はデリケートな状態になるため、治療部位を触ったりこすったりしないようご注意ください。また、顔のマッサージは1〜2週間程度お控えください。
よくある質問
- 治療後、かさぶたになる場合とならない場合があるのはなぜですか?
-
治療後のかさぶたは、レーザーによってメラニン色素が破壊された患部が、皮膚の新陳代謝により自然に剥がれ落ちて発生します。レーザーの出力が弱いとメラニン色素が十分に破壊されず、かさぶたが形成されない場合があります。
一方、レーザーの出力が強すぎると、濃いシミに過剰に反応して皮膚に負担がかかり、色素沈着のリスクが高まるため、注意が必要です。
- そばかすやシミ、ADMへの効果は、何回目の治療から現れますか?
- シミの濃さなどによって個人差はありますが、1~3回の治療で効果を実感される方が多いです。再度治療を受ける場合は、前回の治療から3〜6ヶ月程度の期間を空けてください。
- 治療後に、色素沈着の発生を防ぐにはどうしたら良いですか?
- 摩擦や紫外線から患部を守ることが重要です。治療後1週間は保護テープをはがさないようにしてください。1週間が経過した後も日焼け止めや日傘などを使用して、十分に紫外線対策を行ってください。
- 治療後に、かゆみや水ぶくれは出ますか?
-
患部にかゆみが出ても、かかないようにしてください。通常、数時間~1週間程度でかゆみは治まりますが、我慢できない場合はクリニックにご相談ください。
また、水ぶくれが生じることもありますが、1~2週間で自然に消えるケースがほとんどです。水ぶくれを潰してしまうと、跡が残る可能性があるため、潰さないよう注意してください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【町田院】

経歴
- 東京慈恵会医科大学医学部 卒業
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 都内美容クリニック
- 東京中央美容外科 町田院 院長
医療広告ガイドラインについて
TCBスキンクリニックでは、医師監修のもと「医療広告ガイドライン」に従い、以下の2点についてホームページの見直し・改善を適宜行っております。
①体験談の削除
②症例写真を掲載する際、施術内容・施術のリスク・施術の価格などの記載
患者様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。