膿を伴うニキビの原因は?治し方について解説

膿を伴うニキビの原因は?治し方について解説

膿を伴うニキビに悩んでいる方は少なくありません。このタイプのニキビは見た目だけでなく、痛みや跡が残るリスクもあります。適切にケアするためには、膿ニキビがなぜできるのか、どのように治療すれば良いのかを理解することが重要です。
この記事では、膿ニキビの原因と治し方について詳しく解説します。

膿を伴うニキビの原因

膿を伴うニキビの発生には、いくつかの要因が関わっています。

アクネ菌の増殖による炎症

アクネ菌は、皮膚に常在する菌ですが、増殖することでニキビが発生します。毛穴に皮脂が詰まると、酸素の少ない環境がアクネ菌の繁殖を助長し、炎症を引き起こします。炎症が悪化すると、膿がたまり、膿ニキビとなります。アクネ菌の増殖は、肌のコンディションや生活習慣の乱れが影響します。

皮脂の過剰分泌

皮脂は、肌のバリア機能を保つ重要な役割を果たしていますが、過剰に分泌されると毛穴が詰まりやすくなります。特に思春期やホルモンバランスの乱れによって皮脂の分泌量が増えると、ニキビができやすくなります。過剰な皮脂が毛穴に詰まり、アクネ菌の温床となり、膿ニキビの原因となります。

毛穴の詰まりと角栓の影響

毛穴に詰まる皮脂や古い角質が固まって角栓を形成すると、毛穴が完全に塞がれ、炎症が起こります。角栓が取り除かれないままになると、皮脂や細菌が閉じ込められ、炎症が進行し、膿がたまるニキビとなります。毛穴の詰まりを放置すると、治療が難しくなる場合があるため、注意が必要です。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌が増加します。女性の場合は、生理前や妊娠中にホルモンの変化によってニキビができやすくなる場合があります。男性でもストレスや睡眠不足が続くと、ホルモンバランスが乱れ、膿ニキビが発生しやすくなります。

食生活やストレスによる影響

糖質や脂質の多い食生活は、皮脂の分泌を促進します。特に、ジャンクフードや甘いものを多く摂取する食生活が続くと、肌のコンディションが悪化し、膿ニキビができやすくなります。また、ストレスも皮脂分泌に影響を与え、肌トラブルの原因となります。ストレスを感じると、体内でホルモンの分泌が乱れ、肌のバリア機能が低下します。

膿ニキビを悪化させないために避けるべきこと

膿ニキビは適切に対処しないと悪化する可能性があります。ここでは、膿ニキビを悪化させないために避けるべき行動を紹介します。

膿ニキビを潰す

膿が溜まったニキビは、つい潰したくなりますが、潰すような行動はおすすめできません。無理に潰すと、内部に炎症が広がり、ニキビが悪化する原因になります。さらに、膿を潰すことで細菌が広がり、他の部分にも新しいニキビができやすくなります。潰した後は傷跡や色素沈着が残りやすくなるため、自己判断で潰すことは避けてください。

不適切なスキンケア

強い洗顔料を使ったり、頻繁に洗顔することもニキビの悪化につながります。過度な洗顔は皮脂を取りすぎてしまい、肌が乾燥します。それにより、皮脂が余計に分泌され、ニキビがさらに悪化する可能性があります。また、刺激の強い化粧品やアルコールが含まれるスキンケア商品も炎症を助長する可能性があるため、膿ニキビがあるときは、刺激の少ないアイテムを使用することがおすすめです。

膿を伴うニキビの治し方

膿ニキビを治すためには、適切な処置とスキンケアが重要です。以下で、膿ニキビを効果的に治すための方法を紹介します。

炎症を抑えるための応急処置

膿ニキビが発生した際は、冷やすことで炎症を抑えることが効果的です。氷や冷たいタオルを使ってニキビ部分を冷やし、炎症を和らげてください。冷やすことで、腫れや痛みが軽減されます。また、抗炎症成分が配合された薬用クリームや化粧水を使用することで、初期の炎症を抑え、悪化を防ぐことができます。

市販薬の使用やセルフケアの実践

膿ニキビには、市販薬も有効です。アクネ菌の繁殖を抑える効果がある成分や、炎症を鎮める薬を使用することで改善が期待できます。また、セルフケアとして、過度な洗顔を避け、保湿を怠らないことが大切です。肌のバリア機能を保つため、潤いを保ちながら余分な皮脂を取り除くケアを心がけてください。

皮膚科での診断と治療

膿ニキビが重症化した場合や、市販薬やセルフケアでは改善しない場合は、皮膚科での診断が必要です。医師は、炎症の状態に応じて抗生物質や炎症を抑える処方薬を提案します。また、レーザー治療や光治療といった専門的な治療を受けることも選択肢の1つです。早期に専門的な治療を受けると、ニキビ跡や色素沈着のリスクを抑えることが可能です。

まとめ

膿を伴うニキビは、アクネ菌の増殖や皮脂の過剰分泌、生活習慣の乱れなど、さまざまな要因で引き起こされます。膿ニキビを悪化させないためには、膿ニキビを潰さず、適切なスキンケアを続けることが大切です。ニキビが重症化した場合は早めに皮膚科で診断を受け、専門的な治療を受けることをおすすめします。
TCBスキンクリニックでは、無料カウンセリングを実施しています。一人ひとりの肌状態に合わせた治療をご提案いたしますので、膿を伴うニキビでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【町田院】
院長 中村 杏奈
詳しいプロフィールを見る
中村 杏奈 医師
経歴
東京慈恵会医科大学医学部 卒業
東京慈恵会医科大学附属病院
都内美容クリニック
東京中央美容外科 町田院 院長

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