ほくろ除去後のアフターケア方法・過ごし方とは?ダウンタイムの期間も解説

投稿日:2025年02月13日

ほくろ除去後のアフターケア方法・過ごし方とは?ダウンタイムの期間も解説

ほくろを自身で取り除くのは難しいため、ほくろを除去したい場合はクリニックで施術を受ける必要があります。しかし、ほくろ除去を考えている方のなかには、ほくろ除去後のダウンタイムが気になっている方もいるのではないでしょうか。
このコラムでは、ほくろ除去後のアフターケア方法・過ごし方を解説します。ダウンタイム期間やダウンタイム中に起こりやすい症状も紹介しますので、ほくろ除去を検討している方はぜひ参考にしてください。

ほくろ除去後のアフターケア方法・過ごし方

ほくろ除去の施術を受けた後は、「ダウンタイム」と呼ばれる施術後の回復期間が存在します。ダウンタイム中に適切なアフターケア方法・過ごし方を心がければ、合併症のリスクが減少し、より良い治療結果が期待できます。
ダウンタイム中にどのようなアフターケア・過ごし方をしていくべきか、詳しく見ていきましょう。

かさぶたは自然に剥がれるまで待つ

施術後にできたかさぶたは1週間ほどで自然に剥がれ落ちるので、無理に剥がさないようにしましょう。かさぶたには傷口を保護する役割があり、かさぶたを無理に剥がすと傷跡が治りにくくなってしまいます。ダウンタイムが長引いたり、色素沈着が引き起こされたりする確率も高まります。ほくろを除去した後はなるべくかさぶたに触れないようにすることが大切です。

日焼け止めや日傘などで紫外線対策を行う

ほくろ除去後、最低でも1ヶ月ほどは、紫外線対策をしっかりと行いましょう。紫外線は色素沈着を引き起こす原因となるためです。日焼け止めを丁寧に塗布し、施術跡が残らないようにケアしてください。
日焼け止めは、肌への負担が軽減される低刺激のものがおすすめです。日焼け止めを塗るだけでなく、日傘や帽子などの日焼け対策も並行して行うようにしましょう。

入浴やシャワーで患部を濡らさない

施術直後の数日間は、傷口が完全に閉じるまで長時間湯船に浸かるのは控えましょう。湯船に長時間浸かっていると、患部からの出血が増えるリスクがあります。そのため、入浴の際は、なるべく患部を濡らさないように注意してください。
また、シャワーを浴びる際は患部を直接濡らさないようにしましょう。患部がなるべく濡れないよう、施術後しばらくは患部にテープを貼ってシャワーを浴びることをおすすめします。

激しい運動や飲酒など血行が促進されることはしない

ほくろ除去後は、激しい運動や飲酒などを控えましょう。激しい運動や飲酒などで血行が促進されると血流が増加し、傷口から出血を引き起こす場合があるためです。
患部から出血すると、ダウンタイムが長引いてしまう可能性があります。患部の状態がある程度良くなるまでは、血行が促進されるような行動は控えましょう。

メイクは患部を避けるか絆創膏を貼る

施術当日からメイク自体は可能ですが、患部への直接的な刺激は避けましょう。メイクをする場合は患部を避けるか、患部に絆創膏を貼り、絆創膏の上からメイクを行いましょう。患部への直接のメイクは、術後11日以上経過してから行うようにしてください。
また、化粧水や乳液も成分次第で炎症を引き起こす可能性があります。施術当日はメイクだけでなく、患部に対して化粧水や乳液の塗布も避けたほうがよいでしょう。

顔に患部がある場合は洗顔に気をつける

顔に患部がある場合は、洗顔に気をつけましょう。患部に摩擦や刺激を与えると、傷跡が目立ちやすくなる場合があります。炎症や色素沈着が起こる可能性も高まってしまうでしょう。そのため、患部を擦らないよう注意しながら優しく洗顔することが大切です。患部を安静に保つために、刺激の強いスキンケア用品は避け、洗顔後はしっかり保湿を行うようにしてください。

医師の指示に従って軟膏と保護テープを使用する

肌の修復状態によっては、軟膏や保護テープによる傷口の保護が必要な場合があります。医師の指示を必ず守り、傷口を丁寧に保護しましょう。
軟膏を塗布すると、「傷口を保護する」「炎症を抑える」「紫外線を防ぐ」などの効果が期待できます。これらの効果により傷口の回復が促進され、色素沈着の予防が可能です。
特に傷跡の赤みが強い間は、医師の指示に従って適切なアフターケアを行いましょう。

ほくろ除去後のダウンタイム期間

ほくろ除去後のダウンタイム期間は、治療法により異なります。治療法ごとのダウンタイム期間を治療法の特徴とともに見ていきましょう。

レーザー治療の場合

レーザー治療のダウンタイムは、10日~2週間程度とされています。10日目までは患部のテープを剥がさないようにしましょう。11日目以降かさぶたが自然に剥がれたら、3ヶ月程度は日焼け対策を徹底してください。
レーザー治療とは、直径1ミリ以下の平らなほくろの除去に用いられる治療法です。極細のレーザーで肌の表面に無数の小さな穴を開け、組織の再生を促してほくろを取り除きます。
レーザーにはピコレーザーや炭酸ガスレーザーといった種類があり、出血がほとんどなく、傷跡が目立ちにくいことがメリットです。治療時間は20~30分程度と短く、術後の回復も比較的早い傾向にあります。

切開法の場合

切開法のダウンタイムは、2~3ヶ月程度が目安です。ほくろ除去後は患部に赤みや硬化があらわれる場合がありますが、ダウンタイム期間を経て徐々に目立たなくなっていきます。
切開法とは、直径6ミリ以上の大きなほくろに用いられる治療法です。ほくろを周りの組織ごと切り取って根元から除去します。治療時間は10分程度と短く、再発の可能性が低い点がメリットです。治療後の腫れも、ほとんどありません。
治療後は除去したほくろの約4倍程度の傷が残りますが、時間の経過とともにほとんど目立たなくなります。直径10ミリ以上のほくろを除去した際は再出血のリスクがあるため、施術当日の飲酒や入浴、激しい運動は避けるようにしてください。

くりぬき法の場合

くりぬき法のダウンタイムは3~6ヶ月程度が目安です。切開法と同じく患部に赤みや硬化があらわれますが、ダウンタイム期間を経てもとの皮膚の色にもどります。
くりぬき法とは、メスや円形の型抜きでほくろをくりぬく治療法です。小さな穴を開けてほくろを除去するため、出血が少なく、傷口が小さいという特徴があります。基本的には直径6ミリ以下のほくろの除去に用いられますが、ほくろの箇所によっては10ミリ程度の大きさまで対応可能です。
傷口は基本的に縫合せず、軟膏とテープで保護しますが、ほくろが大きい場合はくりぬいた箇所をすぼめるように縫合し、傷口を小さくして保護します。

電気メスの場合

電気メスのダウンタイムは、2~3ヶ月程度とされています。施術直後は患部に赤みや多少のくぼみが生じますが、ダウンタイム期間を経て徐々に治っていきます。
電気メスとは、電気の力で熱を発生させてほくろの表面を削り取る治療法です。切除と止血を同時にできるため、ほとんど出血がなく傷跡が目立ちにくくなるという特徴があります。
主に直径6ミリ以下のほくろの除去に用いられる治療法で、施術時間も比較的短めです。基本的に1回の施術で切除が可能なため、通院の必要もありません。

ほくろ除去後のダウンタイム中に起こりやすい症状

ほくろ除去後のダウンタイム中は、内出血やかゆみなどのさまざまな症状が引き起こされる可能性があります。ダウンタイム中にどのような症状が起こりやすいのか、詳しく見ていきましょう。

内出血

ほくろ除去後のダウンタイム中は、患部に内出血が見られる場合があります。ただし、ほくろ除去による内出血は、基本的に軽度です。切開法や電気メスによる治療法は血管に傷がつきやすいため、内出血が起きやすい傾向があります。
内出血の症状が見られるのは術後1~2週間ほどですが、それ以上経過しても内出血が治らない、もしくは症状が悪化した場合は、速やかにクリニックを受診してください。

赤み

ほくろを除去した後は、患部が赤みを帯びる場合があります。患部の赤みは、基本的にダウンタイムの経過に応じて改善されていきます。
また、施術後の傷口は敏感な状態になっているため、紫外線による色素沈着が起こりやすいです。日焼け止めや日傘などで紫外線対策を行い、色素沈着がなるべく起こらないよう心がけましょう。

かゆみ

かゆみは肌が修復する際に起きる症状のため、患部のかゆみは皮膚が回復していることを意味します。ただし、かゆみが気になっても患部を掻くのは避けましょう。かゆみが悪化したり、何らかの肌トラブルが引き起こされたりするリスクが高まってしまうためです。
かゆみがどうしても気になる場合は、患部を冷やせばかゆみが落ち着く場合があります。冷たいタオルやタオルにくるんだ保冷剤を患部に当ててみてください。

患部の硬化・盛り上がり

ほくろを除去した後に、患部が硬化したり、赤く盛り上がったりする可能性もあります。この症状は、炎症反応が長く続いたときや、創傷治癒反応に遅れが出たときに起こりやすいです。
赤みのある盛り上がりは術後3ヶ月を目途に落ち着いていきますが、半年ほど経過しても盛り上がりが引かない場合はケロイドの可能性があるため注意しましょう。ケロイドとは、継続的な炎症によって、炎症細胞の集積や血管の増生などが起こる病気です。
症状が改善されない場合は、早めにクリニックを受診するようにしてください。

まとめ

ほくろを除去した後は、ダウンタイムでの過ごし方が大切です。ダウンタイム中に適切なアフターケア方法・過ごし方を心がければ、合併症のリスクが減少し、治療結果の向上が期待できます。「紫外線対策を行う」「激しい運動や飲酒を避ける」などを意識して、ダウンタイム期間を過ごしましょう。
ほくろ除去後のダウンタイムは、治療法により異なります。ダウンタイム中には内出血や赤み、かゆみなどの症状が出る可能性があるため、適切なアフターケアを行って症状が悪化しないようにしてください。
TCBスキンクリニックでは、レーザー治療や電気メスによる表面分解法など、ほくろを除去するさまざまな治療をご用意しています。患者様一人ひとりのほくろの状態やお悩みに合わせて適切な治療をご提案しますので、お気軽に無料カウンセリングまでお越しください。

本ページの監修医師

TCBスキンクリニックでは、しわやたるみを改善するエイジングケア治療、理想のフェイスラインにこだわった小顔治療、メスを使わない身体への負担が少ないプチ整形など、さまざまなメニューをご用意しております。患者様がリラックスしてご相談いただける環境を整え、丁寧なカウンセリングを通じて一人ひとりに適したプランをご提案いたします。「顔の印象を変えたい」「理想の見た目に近づきたい」など、治療に関するご要望がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様のご来院をお待ちしております。

TCBスキンクリニック
【新宿東口院】
院長 高柳 佑衣子
詳しいプロフィールを見る
高柳 佑衣子 医師
経歴
東京女子医科大学医学部 卒業
順天堂大学附属順天堂医院 皮膚科
越谷市立病院 皮膚科
東京曳舟病院 皮膚科
同愛会病院 皮膚科
東京中央美容外科 新宿東口院 副院長
東京中央美容外科 渋谷西口院 院長
東京中央美容外科 秋葉原院 院長
東京中央美容外科 新宿東口院 院長
備考
日本皮膚科学会 正会員
日本医師会 認定産業医

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