ほくろを取らないほうがいい場所は?メラノーマの見分け方や除去方法について解説

投稿日:2025年02月14日

ほくろを取らないほうがいい場所は?メラノーマの見分け方や除去方法について解説

ほくろを取るべきか悩んだ経験はありますか?顔や首など目立つ場所にほくろができて見た目が気になったり、急なほくろの発生に皮膚がんの可能性を考えたりする方も多いでしょう。
ほくろとは、メラニン色素を生成するメラノサイトが、皮膚の一部に密集してできた良性の腫瘍です。医学用語で「黒子」や「母斑細胞母斑」「色素細胞母斑」と呼ばれ、紫外線や女性ホルモンの乱れなど、皮膚のメラニン色素の増加によって引き起こされます。

本コラムでは、ほくろを取らない方がいい場所やメラノーマの見分け方、良性のほくろの除去方法について解説します。ほくろを取るべきかお悩みの方は、参考にしてください。

ほくろを取らない方がいい場所

ほくろは基本的に良性ですが、まれに悪性が潜んでいる場合があります。
良性のほくろは、無理に取り除く必要はありませんが、洗顔や髭剃りの邪魔になったり、見た目が気になったりする場合は除去を考えてもよいでしょう。
ほくろが悪性の場合、メラノーマ(悪性黒色腫)と呼ばれる皮膚がんの可能性があります。メラノーマはメラニン色素を作り出すメラノサイトが悪性に変化し、腫瘍になった状態です。悪化するスピードが早く、転移するリスクがあるため早期の治療が必要です。

ほくろとメラノーマの見分け方

ほくろとメラノーマの見た目は似ていますが、それぞれ特徴があります。
良性のほくろは丸く、直径が6ミリ以下で色の濃さは均一です。
一方でメラノーマには、早期発見するための指標があります。下記の基準に該当する場合は、医師の診察を受けてください。

メラノーマを早期発見するための指標

  • 左右非対称な形をしている
  • 輪郭がぼやけていて、ギザギザしている
  • 色にむらがある
  • 直径が6ミリ以上ある
  • 色や形、大きさが変化する

メラノーマの種類

メラノーマは表在拡大型、結節型、末端黒子型、悪性黒子型の4つの種類に分けられます。種類によって見た目や位置、発症する人種や年齢層などの特徴が異なります。

表在拡大型

少し盛り上がったシミのような見た目です。色はまだらで、正常な皮膚との境界がはっきりしていない特徴があります。人種によって発生率に差があり、白色人種に最も多くみられる種類です。

結節型

固く黒い塊が、がん細胞の成長とともに大きく盛り上がります。全身に発生する可能性があり、悪性度は他の種類よりも高い傾向があります。

末端黒子型

爪や足の裏、手のひらに多く発生し、メラノーマを発症した日本人のうち、最も多くみられる種類です。はじめは平たく褐色や黒色のシミのような状態から、症状が進行すると大きく盛り上がります。また、爪に発生する場合は黒い縦線が入り、次第に爪周辺へ広がります。

悪性黒子型

顔や首、手の甲など紫外線があたる部分に発生しやすい特徴があります。不規則な形の黒いシミが、徐々に大きくなります。また、悪性黒子型を発症する方の多くは高齢者です。症状の進行速度が遅いため、異常を見逃しやすい傾向があります。

メラノーマの原因

メラノーマが発生するはっきりとした原因はわかっていませんが、紫外線や皮膚への摩擦・圧迫によって生じる可能性があります。日本においては、1年で10万人に2人程度の割合で発症していますが、早期に発見できれば、切除手術によって治療が可能です。

メラノーマができやすい場所

メラノーマができやすい場所は足の裏です。メラノーマを発症した日本人のうち、約30パーセントの方は足の裏に症状が現れています。また、足の裏よりも割合は低いですが、手足の爪や顔、体幹に発生する場合もあります。

メラノーマの治療法

メラノーマの治療法として行われるのは、主に切除手術です。
ただし、症状の進行度合いによって、適する治療法は異なります。他にはリンパ節を切除するリンパ節郭清や、症状の悪化で手術が難しい場合は薬物治療などがあります。

美容皮膚科におけるほくろ除去方法

見た目が気になるほくろは、美容皮膚科で除去できます。TCBスキンクリニックでは、ほくろ除去の方法としてレーザー治療、くり抜き法、電気メスによる表面分解法、切開法の4つの治療をご用意しています。

レーザー治療

ほくろにレーザーを照射し、取り除く治療法です。特に直径1ミリ以下の表面が平らなほくろに効果的です。1回のレーザー照射で除去可能ですが、色が濃いほくろは3ヶ月間隔で3~5回程度の治療が必要な場合もあります。

くり抜き法

ほくろの形に合わせて根元から円形にくり抜く治療で、直径6ミリ以下の根が深いほくろに対して有効的です。ほくろの原因となるメラニン色素細胞を取り除くため、再発の可能性が低い特徴があります。術後は軟膏とテープで保護しますが、傷口が1センチ程度の大きさになる場合は、縫合が必要です。

電気メスによる表面分解法

電気メスによる表面分解法は、表面が盛り上がった直径6ミリ以下のほくろ除去に向いています。ほくろの原因となるメラニン色素細胞を、電気メスの熱によって削り取る治療です。色素が薄く、小さいほくろは1回で取り除けますが、大きいほくろは瘢痕が残るリスクがあるため、複数回に分けて治療を行う必要があります。

切開法

切開法は、直径6ミリ以上の大きなほくろの除去に有効的な治療です。ほくろの周りを木の葉状に切開して取り除き、縫合します。ほくろ周辺の組織から根本まで切除するため、再発率が少ないです。

まとめ

良性のほくろを無理して取る必要はありませんが、日常生活に支障をきたしたり、見た目が気になったりする方は、美容皮膚科での治療がおすすめです。TCBスキンクリニックでは、患者様のほくろの状態に合わせて、適切な治療をご提案します。ほくろ除去を迷われている方は、一度無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。

本ページの監修医師

TCBスキンクリニックでは、しわやたるみを改善するエイジングケア治療、理想のフェイスラインにこだわった小顔治療、メスを使わない身体への負担が少ないプチ整形など、さまざまなメニューをご用意しております。患者様がリラックスしてご相談いただける環境を整え、丁寧なカウンセリングを通じて一人ひとりに適したプランをご提案いたします。「顔の印象を変えたい」「理想の見た目に近づきたい」など、治療に関するご要望がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様のご来院をお待ちしております。

TCBスキンクリニック
【西鉄福岡天神駅前院】
院長 北村 可恋
詳しいプロフィールを見る
北村 可恋 医師
経歴
東京医科大学 卒業
長崎大学病院
日本赤十字社長崎原爆病院
TCB 東京中央美容外科 西鉄福岡天神駅前院 院長
備考
ボトックスビスタ® 認定資格医
ジュビダームビスタ® 認定資格医
ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医

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