ほくろ除去後の傷跡は残る?傷や赤みなどの経過を治療法ごとに解説

投稿日:2025年02月14日

ほくろ除去後の傷跡は残る?傷や赤みなどの経過を治療法ごとに解説

ほくろ除去は、美容や健康面で多くの方が関心を持つ治療ですが、術後の傷跡や経過に不安を感じて、なかなかほくろ除去に踏み切れない方も少なくないでしょう。傷跡をできるだけ目立たなくするには、適切なケアが重要です。本コラムでは、ほくろ除去後の傷跡の変化と、ケア方法やポイントについて詳しく解説します。

ほくろ除去後の傷跡の経過

ほくろ除去後の傷跡の経過は、選択する治療法によって異なります。ダウンタイムにも差があるため、ライフスタイルに合わせて適切な治療法を選びましょう。

電気メスによる表面分解法の経過

高周波を利用した電気メスで、ほくろを削り取るように除去する治療です。ほくろの表面が焼かれるため皮膚が一時的に少し凹みますが、傷跡の保護を適切に行うことで瘢痕化のリスクを抑えられます。術後10日間程度じゅくじゅくとした感覚が続きます。その後、1ヶ月程度は、かさぶたが取れた後のようなピンク色の状態が見られます。術後から6ヶ月程度を目安に、徐々に肌になじむ色に戻っていきます。

レーザー治療の経過

レーザー治療は、ほくろの色素細胞をレーザー光で破壊する治療です。TCBスキンクリニックではピコレーザーやCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)を導入しています。ピコレーザーは黒い色素に反応して色を飛ばす方法です。CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)はほくろの水分を蒸発させてかさぶた状にし、ほくろを取り除きます。色が濃いものは、3ヶ月期間を空けて3〜5回照射が必要な場合があります。2〜3ヶ月程度赤みが続きますが、徐々に目立たなくなっていきます。

切開法の経過

切開法は、メスでほくろを切開し、除去した部分を縫合する治療です。大きなほくろや根が深いほくろに向いており、根元からしっかり取り除けるというメリットがあります。かさぶたは術後、数日以内に形成され、通常5〜7日後に抜糸を行います。切開を伴うため、皮膚に赤みが残りやすいです。特に大きな切開を行った場合や深さのある場合は、傷跡が落ち着くまでにより長く時間を要する可能性があります。

ほくろ除去後に傷跡が目立たないようにするためには?

ほくろ除去後に傷跡が目立たないようにするには、適切なケアが重要です。
術後の傷跡の経過には、年齢に伴う肌の新陳代謝の速度も影響しますが、それ以上に日々のケアや質が重要になります。ここでは、傷跡を目立たなくするために押さえておきたいポイントをご紹介します。

シミや色素沈着を予防するために紫外線対策の徹底

ほくろ除去後の肌は非常にデリケートで、シミや色素沈着の原因となるメラニンが生成されやすい状態です。この時期に紫外線を浴びると、メラニンが過剰に生成され、患部が濃く色づいたり、シミや色素沈着が定着する可能性があります。
そのため、紫外線対策が非常に重要です。まず、高いUVカット効果のある日焼け止めを選び、外出前に患部を含む肌全体に塗布しましょう。塗る量が少ないと十分に日焼け止めの効果が得られないため、適量をしっかり塗ることがポイントです。また、日焼け止めは汗や皮脂で落ちやすいため、数時間ごとの塗り直しをおすすめします。
さらに、つばの広い帽子や日傘を活用し、紫外線から肌を守りましょう。つばの広い帽子は顔全体をしっかりカバーできます。特に日差しが強い10時から14時の間は、UVカット効果のある日傘を使用すると、より効果的に紫外線を防げます。

自身の体質や肌質に合わせたケアを行う

肌質や体質も傷跡の目立ちやすさに関わる重要な要因です。例えば、ケロイド体質の方は、傷が治癒する過程で皮膚が盛り上がりやすく、傷跡が目立つリスクが高いため注意が必要です。また、赤みが出やすい体質の方は、ビタミンCなどの美白成分を含むスキンケアアイテムを取り入れると効果的です。

乾燥を防ぐために保湿ケアを徹底する

化粧水や保湿クリームを使用し、肌の水分を保つことが大切です。セラミドやヒアルロン酸など保湿成分が豊富なものを選ぶと、乾燥対策に効果的です。外出時にも携帯用の保湿スプレーなどを持ち歩くとこまめに保湿ができ、肌の乾燥を防げます。

正しい生活習慣や栄養バランスの良い食事を心がける

栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠も、肌の回復に欠かせない要素です。タンパク質やビタミンC、ビタミンEなどの栄養素は、肌の再生をサポートするため、積極的に摂取するよう心がけましょう。また、喫煙や過剰な飲酒は血行不良を引き起こし、回復を遅らせる原因になるため控えましょう。

ケアを怠るとどうなる?

ほくろ除去後の肌は、治癒過程にあり非常にデリケートです。外部刺激に敏感な状態なためケアを怠ると、赤みやヒリつきなどの炎症が生じる場合があります。また、肌へのダメージが続くと肌が乾燥しやすくなり、かゆみを伴う場合もあります。乾燥した肌はバリア機能が弱まるため、傷の治癒が遅れる恐れがあります。
炎症やかゆみなどのトラブルを避けるために、紫外線から肌を保護し、保湿ケアの徹底などケアをきちんと行いましょう。

まとめ

ほくろ除去後の傷跡の経過は治療法によって異なりますが、傷跡を目立たなくするためには、毎日のケアが非常に重要です。紫外線対策や保湿を徹底するなどの丁寧なケアや生活習慣の見直しなどが肌の回復を促進します。また、自分の肌質や体質に合わせたケア方法を医師と相談することも大切です。ほくろ除去後の経過を理解し、正しいケアを実践することで、傷跡が目立ちにくいより満足のいく仕上がりが期待できるでしょう。

本ページの監修医師

TCBスキンクリニックでは、しわやたるみを改善するエイジングケア治療、理想のフェイスラインにこだわった小顔治療、メスを使わない身体への負担が少ないプチ整形など、さまざまなメニューをご用意しております。患者様がリラックスしてご相談いただける環境を整え、丁寧なカウンセリングを通じて一人ひとりに適したプランをご提案いたします。「顔の印象を変えたい」「理想の見た目に近づきたい」など、治療に関するご要望がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様のご来院をお待ちしております。

TCBスキンクリニック
【新宿東口院】
院長 高柳 佑衣子
詳しいプロフィールを見る
高柳 佑衣子 医師
経歴
東京女子医科大学医学部 卒業
順天堂大学附属順天堂医院 皮膚科
越谷市立病院 皮膚科
東京曳舟病院 皮膚科
同愛会病院 皮膚科
東京中央美容外科 新宿東口院 副院長
東京中央美容外科 渋谷西口院 院長
東京中央美容外科 秋葉原院 院長
東京中央美容外科 新宿東口院 院長
備考
日本皮膚科学会 正会員
日本医師会 認定産業医

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