投稿日:2025年01月30日

ほくろ除去は、美容的な理由や健康上の懸念から多くの方が検討する治療です。しかし、治療を受ける際に「皮膚科」と「美容外科」のどちらを選ぶべきか、迷う方も少なくありません。それぞれの医療機関には特徴があり、目的や状況に応じて適切な選択をすることが大切です。
本記事では、皮膚科と美容外科の違いや治療方法の特徴、選び方のポイントなどについて詳しくご紹介します。
ほくろ除去を検討する理由
ほくろ除去を検討する理由として、主に「美容的な理由」と「健康的な理由」があげられます。どちらの理由で治療を検討しているかによって、適切な医療機関や治療法が異なります。
美容的な理由
ほくろが顔や身体など目立つ部位にある場合、見た目に影響を与えることがあります。特に、大きなほくろや色が濃いほくろは、肌全体の印象を左右し、コンプレックスの原因になることがあります。
健康的な理由
ほくろが急激に大きくなったり、形がいびつになったり、色が変化したりする場合は、皮膚がん(悪性黒色腫)のリスクが考えられます。このような場合には、早期診断と適切な治療が必要です。
皮膚科でのほくろ除去
皮膚科では、健康リスクを排除しながら、必要に応じて治療が行われます。健康面で不安を感じるほくろの場合、まず皮膚科で診断を受けることがおすすめです。
皮膚科で行われる主な治療方法として「切除手術」と「レーザー治療」があげられます。
切除手術は、メスを使ってほくろを根元から取り除く方法です。ほくろが大きい場合や、悪性が疑われる場合に用いられる治療法です。手術では、ほくろを周囲の皮膚と一緒に切り取り、縫合を行います。切除手術は、ほくろを完全に除去することが可能で、再発のリスクが低いのが特徴です。
レーザー治療は、ほくろのある部位にピンポイントでレーザーを照射し、ほくろを破壊する方法です。特に、小さなほくろや浅い位置にあるほくろに適しています。レーザー治療は、治療時間が短く、術後のダウンタイムが少ない点が特徴です。
皮膚科を選ぶメリットとデメリット
皮膚科を選ぶメリットは、健康リスクに対する診断と治療が可能な点です。悪性の可能性がある場合には、早期発見と治療を行えます。また、保険適用が可能な治療が多いため、費用を抑えられるのも魅力です。
一方で、皮膚科での治療は、美容的な仕上がりが優先されない場合があるため、治療後に傷跡が残る可能性があります。特に顔や首などの目立つ部位に関しては、仕上がりを重視する方には向かない場合があります。
美容外科でのほくろ除去
美容外科では、美容目的を優先した治療が行われます。特に、仕上がりの美しさを求める場合に適しています。主な治療方法として、レーザー治療や電気メスによる表面分解法、切開法、くり抜き法があります。
レーザー治療は、直径1ミリ以下で盛り上がりの少ないほくろの除去に適した治療方法です。使用されるレーザーは、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)やピコレーザー、QスイッチYAGレーザーなどがあげられます。
電気メスは、表面分解法は、盛り上がりのある直径6ミリ以下の小さなほくろの除去に適しており、電気メスの熱を利用してほくろの表面を削り取る治療方法です。
くり抜き法は、直径が6ミリ以下で、比較的皮膚の奥深くまでメラニン色素が影響している小さなほくろの除去に適しています。
また、切開法は、直径6ミリ以上の大きいほくろの除去に用いられる手術法で、ほくろを周囲の組織ごと切除し、縫合します。切開法は再発のリスクが低く、ほくろを根本から完全に取り除く効果が期待できます。
美容外科を選ぶメリットとデメリット
美容外科は、顔や首など目立つ部位のほくろを取りたい場合に適しており、傷跡をできるだけ目立たなくする効果が期待できます。
デメリットとしては、治療費が保険適用外となることが多いため、費用が高額になる可能性があります。また、健康リスクを伴うほくろの診断は皮膚科ほど専門的でない場合があるため、健康面での不安がある場合は注意が必要です。
皮膚科と美容外科の選び方
皮膚科と美容外科のどちらを選ぶべきかは、目的やほくろの状態によって異なります。
健康面でのリスクが疑われる場合や、ほくろが急に大きくなったり形が変わったりした場合には、まず皮膚科を受診することが推奨されます。皮膚科では健康リスクの診断を重視しており、適切な治療を進めることが可能です。一方、仕上がりの美しさを重視する場合には、美容外科が適しています。
費用についても考慮する必要があり、皮膚科では健康保険が適用される場合があるため、費用を抑えられることが一般的です。美容外科での治療は自由診療が多く、保険適用外となるため、事前に料金を確認しておくことが重要です。
まとめ
ほくろ除去を皮膚科と美容外科のどちらで受けるべきかは、健康リスクの有無や美容的な仕上がりの希望によって異なります。健康面を優先する場合は皮膚科、見た目の美しさを求める場合は美容外科を選ぶのが一般的です。
TCBスキンクリニックでは、さまざまなほくろ治療をご用意しています。ほくろが気になる方や除去を希望される方は、お気軽にご相談ください。無料カウンセリングを承っています。
本ページの監修医師
TCBスキンクリニックでは、しわやたるみを改善するエイジングケア治療、理想のフェイスラインにこだわった小顔治療、メスを使わない身体への負担が少ないプチ整形など、さまざまなメニューをご用意しております。患者様がリラックスしてご相談いただける環境を整え、丁寧なカウンセリングを通じて一人ひとりに適したプランをご提案いたします。「顔の印象を変えたい」「理想の見た目に近づきたい」など、治療に関するご要望がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様のご来院をお待ちしております。
【西鉄福岡天神駅前院】

経歴
- 東京医科大学 卒業
- 長崎大学病院
- 日本赤十字社長崎原爆病院
- TCB 東京中央美容外科 西鉄福岡天神駅前院 院長
備考
- ボトックスビスタ® 認定資格医
- ジュビダームビスタ® 認定資格医
- ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医