投稿日:2025年01月30日

赤いほくろは、毛細血管の増殖によってできる良性の腫瘍で、別名「チェリースポット」や「ルビースポット」と呼ばれます。サイズは数ミリ程度から1センチほどまでさまざまで、主に30代以降に発生しやすいとされています。身体のどの部位にもできる可能性がありますが、胸や背中、腕、顔に現れることが多いです。痛みやかゆみは基本的にありませんが、外見的な問題や健康リスクを考えると除去を検討する人も少なくありません。
このコラムでは、赤いほくろができる原因や、赤いほくろを除去する治療法について解説します。赤いほくろが気になるという方は、ぜひ最後までご覧ください。
赤いほくろができる原因
赤いほくろは「老人性血管腫」という血管腫の一種です。一般的に、血管腫は血管の増殖や拡張によって発現します。
血管が増殖する原因は明らかにされていません。しかし、加齢や遺伝的要因、紫外線、ホルモンバランスの乱れなどが影響していると考えられています。
赤いほくろは放置しても問題ない?
赤いほくろは良性腫瘍であるため、基本的に放置しても健康に直接的な影響はありません。しかし、サイズが大きくなったり、色が濃くなったりする場合は医師に相談することが推奨されます。
また、頻繁に衣服と擦れる位置にある場合、出血のリスクもあるため注意が必要です。
赤いほくろを除去する治療法
赤いほくろを除去する方法は、ほくろの状態によって異なります。ここでは代表的な治療法について紹介します。
レーザー治療
レーザー治療は、周辺組織にダメージを与えずに、赤いほくろを除去できる治療法です。メスを使用しないため、術後の腫れや痛みを抑えられます。直径1ミリ以下で盛り上がりの少ないほくろの除去に有効です。
当院では、ピコレーザーやQスイッチYAGレーザー、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)のレーザー治療をご用意しています。
電気メスによる電気分解法
電気メスによる電気分解法では、電気メスの熱を利用して、ほくろの組織を焼灼して除去する治療法です。この方法は細かな調整が可能で、直径6ミリ以下の盛り上がったほくろの除去に対応できます。治療と同時に止血を行うため、出血がほとんどなく、術後の腫れや痛みが少ないです。レーザー治療と比べ、深い部分にあるほくろの除去にも適しています。
切開法
切開法は、赤いほくろをメスで切除し、縫合する治療法です。直径6ミリ以上の大きなほくろの除去に効果的です。ほくろを根本から完全に除去できるため、再発率が低いメリットがあります。術後5~7日目に抜糸を行い、直後ははっきりとした線の傷跡が残りますが、時間の経過とともにほとんどわからなくなります。
くり抜き法
くり抜き法は、赤いほくろの形に合わせて円形にくり抜き、除去する治療法です。直径が6ミリ以下で、皮膚の奥深くまでメラニン色素が広がっているほくろの除去に適しています。基本的に術後は縫合せず、軟膏とテープで傷口を保護します。ほくろをしっかりと取り除けるため、再発を心配する必要はほとんどありません。
赤いほくろ除去の注意点
治療を受ける際には、いくつかの注意点があります。以下の内容を理解したうえで、ほくろを除去するか検討してください。
治療後のダウンタイム
赤いほくろの治療後には、数日から1週間程度のダウンタイムが必要です。治療法によってダウンタイム中に現れる症状や、症状が落ち着くまでの期間は異なるため、術後のダウンタイムについて事前に理解することが大切です。
症状が長引くような場合は、速やかに医師に相談してください。
傷跡が残るリスク
切開法では、縫合した箇所に細い線のような傷跡が残る場合があります。治療法を選ぶ際には、傷跡の目立ちにくさや治療後の経過について、医師とよく相談することが大切です。適切なアフターケアを行うことで、傷跡を目立ちにくくさせることも可能です。
赤いほくろを除去するメリット
赤いほくろを除去すると、見た目の改善だけでなく、健康面での不安を解消することができます。
見た目の改善
赤いほくろの除去によって、肌の見た目が整い、より清潔感や若々しさを感じさせる印象を与えることができます。顔や首など目立つ部分にある赤いほくろは、除去することで自信を持てるようになる人も少なくありません。
健康面での安心感
赤いほくろのほとんどは良性ですが、まれにほかの疾患と区別が難しい場合もあります。除去を行うと、医師による診断や検査を受けることができ、健康面での安心感が得られます。
また、衣服と擦れることで出血しやすい部位にある赤いほくろも除去できます。日常生活での不便さを軽減する効果が期待できます。
まとめ
赤いほくろは、一般的に良性で放置しても問題ありませんが、見た目や健康リスクが気になる場合は除去を検討する必要があります。治療法は、レーザー治療や電気メスによる表面分解法、切開法、くり抜き法などさまざまです。それぞれにメリットやデメリットがあるため、治療を受ける際は専門医に相談し、自分に合った治療法を選択するようにしましょう。
TCBスキンクリニックでは、ほくろを効果的に除去する治療をご用意しています。無料カウンセリングを実施しているため、赤いほくろを除去したい方はお気軽にご相談ください。
本ページの監修医師
TCBスキンクリニックでは、しわやたるみを改善するエイジングケア治療、理想のフェイスラインにこだわった小顔治療、メスを使わない身体への負担が少ないプチ整形など、さまざまなメニューをご用意しております。患者様がリラックスしてご相談いただける環境を整え、丁寧なカウンセリングを通じて一人ひとりに適したプランをご提案いたします。「顔の印象を変えたい」「理想の見た目に近づきたい」など、治療に関するご要望がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様のご来院をお待ちしております。
【西鉄福岡天神駅前院】
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経歴
- 東京医科大学 卒業
- 長崎大学病院
- 日本赤十字社長崎原爆病院
- TCB 東京中央美容外科 西鉄福岡天神駅前院 院長
備考
- ボトックスビスタ® 認定資格医
- ジュビダームビスタ® 認定資格医
- ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医