ほくろ除去後に白く盛り上がる?原因や対策について解説

投稿日:2025年02月13日

ほくろ除去後に白く盛り上がる?原因や対策について解説

ほくろ除去は多くの人が美容目的で行う治療ですが、治療後に傷口が白く盛り上がる場合があるのをご存じでしょうか?治療過程で見られる現象のひとつですが、白く盛り上がった部分が目立つと、仕上がりに不安を感じる方も多いでしょう。
この記事では、ほくろ除去後に見られる白い盛り上がりの原因と対策について、詳しく解説します。

ほくろ除去後に白く盛り上がる原因

ほくろ除去後、皮膚には小さな傷が残ります。傷が治癒する過程で、赤みや腫れが見られるのは一般的ですが、傷口が白く盛り上がる場合もあります。なぜこのような現象が起こるのでしょうか?
傷の治癒過程では、体が自動的に傷を修復しようとします。この過程で、傷口にはコラーゲンが生成され、皮膚の弾力性や潤いを保つ役割を果たします。
しかし、コラーゲンが過剰に生成されると、皮膚が異常に盛り上がったり硬くなったりします。このような状態をケロイドや肥厚性瘢痕といいます。中でも、ほくろ除去後などに白く盛り上がるものを、「成熟瘢痕」と呼びます。白く見える原因は、治癒過程で新しい皮膚が作られる際にメラニン色素を含まない瘢痕組織が形成されるためだと考えられています。
成熟瘢痕を完全に解消するのは難しいものの、適切な治療で目立ちにくい状態を目指せます。成熟瘢痕が気になる場合は、早期にクリニックを受診して、医師とよく相談のうえ適切な治療方法を選択しましょう。

ケロイドと肥厚性瘢痕の違い

ほくろ除去後に傷跡が白く盛り上がる原因として、ケロイドや肥厚性瘢痕が関係しています。これらはどちらも過剰なコラーゲン生成によって生じますが、それぞれの特徴や症状には違いがあります。ケロイドと肥厚性瘢痕の違いを理解することは、適切な治療や対策を講じるために大切です。ここでは、ケロイドと肥厚性瘢痕の主な違いを解説します。

ケロイド

ケロイドは傷が治癒する過程で過剰にコラーゲンが生成され、元の傷の範囲を超えて硬く広がる状態です。ケロイドは遺伝的要因や体質が大きく関わります。さらに、ケロイドの発症は傷の大きさや深さ、傷を受けた部位によっても影響され、前胸部や肩、上腕、下腹部、耳、下顎角部などで特に発症しやすいといわれています。

肥厚性瘢痕

肥厚性瘢痕は傷が治癒する過程で皮膚が盛り上がり、赤く硬くなるものの、ケロイドほど広がることは少ないです。症状はケロイドに比べて軽度であり、早期の治療で回復が期待できます。

赤く膨らむ場合もある?

ほくろ除去後、もうひとつの症状として治療箇所が赤く膨らむ場合があります。赤みや腫れが発生する原因は、傷が治癒する過程での炎症反応によるものです。炎症が起きると、血管が拡張し、血液が流れ込むため、傷口周辺が赤く見える場合があります。この赤みは通常3ヶ月〜半年程度で落ち着きますが、半年経過しても赤みのある盛り上がりが引かないときは、ケロイドの可能性があるため注意が必要です。このような場合は、早期にクリニックを受診し、医師への相談をおすすめします。

ほくろ除去後に白く盛り上がったり、赤く膨らんだりする場合はどうすればいい?

このような反応を放置すると症状が進行する可能性があるため、適切な対処が肝心です。ここでは、ほくろ治療後のケアや、気になる症状が出た際のクリニックでの治療方法について解説します。

適切なスキンケアで回復をサポート

ほくろ除去後の皮膚は非常にデリケートな状態になっており、慎重なケアが必要です。特に、コラーゲンの過剰生成を防ぐには、傷口を適切に保護することが非常に重要です。傷口が乾燥してしまうと、皮膚が硬くなり、ケロイドや肥厚性瘢痕のリスクが高まるため、低刺激のスキンケア製品での保湿が大切です。こまめに保湿を行い、傷口を乾燥から守りながら、皮膚が柔軟に回復できるよう心がけましょう。また、紫外線対策も重要なポイントです。ほくろ除去後の皮膚は紫外線に対して敏感で、紫外線を浴びると色素沈着が進み、傷跡が目立ちやすくなります。そのため、日焼け止めをこまめに塗るのはもちろん、日傘や帽子を使って直射日光を避けましょう。ほくろ除去後に傷口が白く盛り上がるのを防ぐには、適切なアフターケアが欠かせません。傷跡を目立たせず、回復を早めるためにも、日々のケアを習慣として取り入れてください。

クリニックを受診し、医師に相談を

ほくろ除去後に白く盛り上がったり、赤く膨らんだりする場合は、早期のクリニック受診が重要です。特に、ケロイドや肥厚性瘢痕が形成されている場合、放置しておくと症状が悪化し、後遺症が残る可能性があります。医師の診断を受けると、症状に合った適切な治療方法を提案してもらえます。
例えば、有効な治療方法として、ステロイド注射やレーザー治療などがあります。ステロイド注射は炎症を抑え、ケロイドの形成予防につながります。レーザー治療は、成熟瘢痕を目立たなくするために使用される場合があります。早期治療により、症状の進行を防ぎ、治癒を促進します。

まとめ

ほくろ除去後に白く盛り上がる現象は、過剰なコラーゲン生成によるものが多いですが、早期の適切なケアによって症状の軽減が期待できます。自己判断で誤った対応を行うと症状が悪化する可能性があり、後悔することになるかもしれません。専門のクリニックでの相談は、適切な治療方法を知るために非常に重要です。
傷が治る過程では、医師の指示に従ってケアを続けましょう。正しい対策を講じることで、治療後の仕上がりもより満足のいくものとなります。

本ページの監修医師

TCBスキンクリニックでは、しわやたるみを改善するエイジングケア治療、理想のフェイスラインにこだわった小顔治療、メスを使わない身体への負担が少ないプチ整形など、さまざまなメニューをご用意しております。患者様がリラックスしてご相談いただける環境を整え、丁寧なカウンセリングを通じて一人ひとりに適したプランをご提案いたします。「顔の印象を変えたい」「理想の見た目に近づきたい」など、治療に関するご要望がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様のご来院をお待ちしております。

TCBスキンクリニック
【新宿東口院】
院長 高柳 佑衣子
詳しいプロフィールを見る
高柳 佑衣子 医師
経歴
東京女子医科大学医学部 卒業
順天堂大学附属順天堂医院 皮膚科
越谷市立病院 皮膚科
東京曳舟病院 皮膚科
同愛会病院 皮膚科
東京中央美容外科 新宿東口院 副院長
東京中央美容外科 渋谷西口院 院長
東京中央美容外科 秋葉原院 院長
東京中央美容外科 新宿東口院 院長
備考
日本皮膚科学会 正会員
日本医師会 認定産業医

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