目頭にニキビのようなできものができた経験はありませんか?
目元はデリケートな部分であり、目頭に発生するトラブルは見た目だけでなく、痛みや不快感を伴う場合が多いため、一刻も早く改善したい問題です。
本記事では、目頭にできるニキビのようなできものの正体や原因、そして効果的な対処法について詳しく解説します。
目頭にできるニキビみたいなものの正体とは?
目頭には、以下のようなできものができる場合があります。
- ニキビ
- 稗粒腫(はいりゅうしゅ)
- 麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
- 汗管腫(かんかんしゅ)
- マイボーム腺梗塞 など
これらの症状は、見た目が似ているため、混同されやすいですが、種類によって原因や対処法が異なります。
目頭にニキビができる原因
目頭にできるニキビの主な原因は、皮脂の過剰分泌と毛穴の詰まりです。目元は皮膚が薄く、皮脂腺が活発に働く場所であるため、毛穴が詰まりやすくなります。
また、目元のメイクがしっかりと落とされていない場合、残ったメイクが毛穴に詰まり、ニキビが発生する場合があります。
さらに、不適切なスキンケアや生活習慣、ホルモンバランスの乱れが、ニキビの発生につながる可能性があります。
対処法
目頭にニキビができた場合は、適切なスキンケアが重要です。洗顔時には目元を強く擦らず、優しく洗うように心がけてください。洗顔後には、目元専用の保湿クリームを使用して、乾燥を防ぎつつ皮脂の分泌を抑えることが大切になります。
また、生活習慣の改善も効果的です。バランスの取れた食事や十分な睡眠を確保し、ホルモンバランスを整えると、ニキビの悪化を防ぐことができます。
ただし、ニキビの種類や状態によっては、自力で治すことが困難な場合があります。なかなか改善しない場合は、美容皮膚科や医療機関による治療を検討するようにしてください。
目頭に稗粒腫ができる原因
稗粒腫とは、小さな白または黄白色のできものが形成される状態です。稗粒腫は皮膚の下に角質が溜まることで発生します。「水ぶくれができやすい」「汗をよくかく」などの体質がある方に稗粒腫はできやすい特徴があります。
対処法
稗粒腫は無理に触ったり、潰したりしないことが重要です。セルフケアとしては、保湿をしっかり行い、肌のバリア機能を高めることがおすすめです。
また、目元専用のピーリング剤を使用すると、角質を除去し、稗粒腫の発生を防ぐことができます。
自然に消える場合がほとんどですが、目元はデリケートな部分であるため、不安な点がある場合は、医師に相談するようにしてください。
目頭に麦粒腫ができる原因
麦粒腫は「ものもらい」や「めばちこ」とも呼ばれる炎症性の疾患です。麦粒腫は、まぶたにあるや汗の分泌腺や、毛穴から細菌が感染することにより発生します。主な原因として、手や汚れたコンタクトレンズで目をこすると、細菌がまぶたに入り込み、感染が広がることがあげられます。
また、免疫力の低下やストレスも発症のリスクを高めます。
対処法
麦粒腫は自然治癒する場合もありますが、症状が悪化する場合は、速やかに眼科を受診するようにしてください。麦粒腫ができた場合、細菌を殺す抗菌薬を点眼したり、軟膏を塗ったりすることが効果的です。
また、かゆみを伴う場合は、目元を冷やすことで症状緩和の期待ができます。
目頭に汗管腫ができる原因
汗管腫とは、1~2センチ程度の黄色または肌色のイボのようなできものです。汗管腫は、汗を分泌するエクリン汗腺の細胞が増えてしまうことが原因です。
汗管腫は女性ホルモンが関係しており、汗の分泌量が増える思春期以降の女性に多くみられる場合があります。
汗管腫にかゆみや痛みはありませんが、目立つ部位にできやすいため、見た目が気になる場合があります。
対処法
汗管腫の対処法としては、治療を必要としないケースがほとんどですが、気になる場合は、レーザー治療で取り除くことが可能です。
汗管腫の悪化を防ぐためには、過度に汗をかく環境を避け、適切なスキンケアを行うことが有効です。特に夏場は、汗をこまめに拭き取り、清潔を保つことをおすすめします。
目頭にマイボーム腺梗塞ができる原因
マイボーム腺梗塞とは、まぶたの内側にあるマイボーム腺が詰まり、脂が固まってできる状態です。マイボーム腺梗塞が発生すると、まぶたの縁に白色や灰色のできものが現れる場合があります。
主な原因として、加齢によりマイボーム腺の油分を押し出す力が弱くなり、詰まりやすくなることがあげられます。
マイボーム腺梗塞は、ドライアイや眼瞼炎を引き起こす可能性もあるため、早期の対処が重要です。
対処法
マイボーム腺梗塞の対処法としては、目元を温めてマイボーム腺の詰まりを解消することが基本となります。温かいタオルを目元に当てると、脂が溶けやすくなり、詰まりを解消できます。
また、まぶたのマッサージを行うと、脂の排出を助けることができます。
ただし、症状が改善しない場合や悪化する場合は、眼科を受診し、専門的な治療を受けることが推奨されます。
目頭にできものを作らないための予防策
目頭にニキビや稗粒腫、麦粒腫などのトラブルを防ぐためには、日常生活での予防策を徹底することが重要です。
まず、手を清潔に保ち、目を擦らないようにすることが基本です。特にコンタクトレンズを使用している方は、レンズを清潔に保ち、適切な手入れを行うことが必要です。
さらに、毎日のスキンケアで目元を優しくケアし、メイクをしっかりと落とすことが大切です。目元専用のクレンジングを使用すると、毛穴の詰まりを防ぐことができます。
目元に使うスキンケア製品やメイク用品は、低刺激で目元に優しいものを選ぶことをおすすめします。
また、ホルモンバランスを整えるために、バランスの取れた食事と十分な睡眠を心掛け、ストレスを溜めないようにすることもニキビや麦粒腫の予防に効果的です。
まとめ
目頭にできるできものには、さまざまな種類があり、異なる原因があります。
適切なケアと予防策を実践すると、ニキビや稗粒腫、麦粒腫などを防ぎ、目元の健康を保つことができます。
ただし、セルフケアで改善が見られない場合や症状が悪化する場合は、早めに専門医を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
TCBスキンクリニックでは無料カウンセリングを承っています。目尻や目元にできたニキビにお悩みの方はお気軽にご相談ください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【町田院】
経歴
- 東京慈恵会医科大学医学部 卒業
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 都内美容クリニック
- 東京中央美容外科 町田院 院長