クレーターは一生治らない?種類や原因、治療方法について解説

クレーターは一生治らない?種類や原因、治療方法について解説

ニキビが治った後に、肌に残った凹凸やくぼみをクレーターと呼びます。いつまで経っても治らないクレーターに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。クレーターはセルフケアでの改善が難しいため、美容皮膚科での治療がおすすめです。
本コラムでは、クレーターを治す方法や種類、原因について解説します。

クレーターが治らない理由

クレーターが治らない理由は、肌の深い部分にある真皮層まで傷がついたためです。
クレーターとはニキビを潰す、炎症を放置した結果、肌の表面に凹凸ができた状態です。ニキビの炎症によって毛穴や周辺の組織がダメージを受けると、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが破壊されます。真皮層の組織は3~5年程度で生まれ変わりますが、肌の表面に比べて時間がかかるため、自力で治すのは難しいです。

クレーターの種類と原因

クレーターのニキビ跡の種類は大きく分けてローリング型、アイスピック型、ボックスカー型の3つです。
それぞれのクレーターの種類と原因、向いている治療について説明します。

ローリング型

ローリング型のクレーターは、皮膚下にある線維化組織が筋膜と癒着し、皮膚の表面に引っ張られている状態です。くぼみの範囲が広く凹凸が滑らかなため、肌が波打ったようにみえます。ローリング型のクレーターを改善するには、線維化した組織を断ち切る治療が効果的です。

アイスピック型

アイスピック型のクレーターは開口部が小さく、奥に深いタイプのニキビ跡です。アイスピック型のクレーターの原因は、皮膚が毛穴に沿って線維化を起こすためです。毛穴から長期間膿が排出され、徐々に毛穴が固くなるとアイスピック型のクレーターになります。

ボックスカー型

ボックスカー型のクレーターは、くぼみが垂直で底が平らな形をしており、周囲の皮膚との境目がはっきりしています。ボックスカー型は、同じ箇所に繰り返し炎症が起き、創傷治癒が働かなくなると形成されます。 また、クレーターの直径や深さは、症状の重さによって異なります。

肌のクレーターを治す方法

肌のクレーターを治すためにはダーマペンやサブシジョン、ポテンツァなどの方法があります。いずれの治療法も複数回受ける方が効果的です。

ダーマペン

ダーマペンは肌に微細な針を刺して、自然治癒力を引き出す治療法です。ダメージによって傷ついた肌を修復する過程で、コラーゲンが増生され、肌のハリや弾力が回復します。ダーマペンはニキビ跡だけでなく、毛穴の開きやしわ、たるみなどさまざまな症状を改善します。

サブシジョン

サブシジョンは皮膚の奥で癒着した組織を断ち切り、くぼみを持ち上げる治療で、クレーターの改善に特化しています。ただし、全てのクレーターに効果があるわけではなく、ローリング型とくぼみが深いボックスカー型に効果的な方法です。クレーターの下には硬い線維があり、皮膚の表面を引っ張っています。針を刺して物理的に線維を切断するため、肌の凹凸を改善します。

ポテンツァ

ポテンツァはマイクロニードルで肌に小さな穴を開け、高周波を照射して肌の回復能力を高める治療法です。コラーゲンやエラスチンの生成を促す真皮層にRF(高周波)照射し、クレーターやニキビ跡、毛穴の開きなどを改善する効果があります。
また、マイクロニードルは表皮にはダメージを与えずに、真皮層に直接熱エネルギーを伝えるため、ダウンタイムの赤みや痛みが比較的軽い特徴があります。

クレーターをセルフケアで治す方法

クレーターは自力では治りませんが、日々のセルフケアによって予防できます。クレーターを予防するには、正しい洗顔と保湿を行ってください。

正しい洗顔を行う

肌へのダメージは、正しい洗顔で抑えられます。肌の乾燥を防ぐために、32〜36度程度のぬるま湯で余分な皮脂や汚れを落としてください。また、十分に洗顔料を泡立てて、顔をごしごし擦らずに優しく洗いましょう。

保湿の徹底

保湿には肌のバリア機能を高め、肌トラブルを予防する効果があります。肌が乾燥していると、紫外線や摩擦などの刺激を受けやすい状態になるため、治療をしても十分な効果が得られない場合があります。洗顔後や入浴後はしっかりと保湿をしてください。

まとめ

クレーターは治らないと思われている傾向がありますが、美容皮膚科での治療によって改善できます。クレーターの種類と原因を理解し、症状に合った治療を受けるようにしましょう。
TCBスキンクリニックではクレーターを改善するために、さまざまな治療をご用意しています。患者様の症状に合わせてご提案しますので、治らないクレーターにお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。無料カウンセリングを行っています。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【町田院】
院長 中村 杏奈
詳しいプロフィールを見る
中村 杏奈 医師
経歴
東京慈恵会医科大学医学部 卒業
東京慈恵会医科大学附属病院
都内美容クリニック
東京中央美容外科 町田院 院長

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