ニキビと吹き出物の違いとは?似た症状や治し方について解説

投稿日:2024年09月19日

ニキビと吹き出物の違いとは?似た症状や治し方について解説

ニキビや吹き出物に悩んでいる方は少なくありませんが、両者の違いを正しく理解している人は意外と少ないです。
本コラムでは、ニキビと吹き出物の違いを詳しく解説し、それぞれの治療法や予防策について紹介します。肌トラブルを根本から解消するために、ぜひご覧ください。

ニキビと吹き出物の違い

ニキビと吹き出物は、同じ皮膚にできる炎症性の症状を指し、正式名称は「尋常性ざ瘡」です。一般的に、10代の思春期にできるものを「ニキビ」、20代以降にできるものを「吹き出物」と呼んで区別しています。
下記では、ニキビと吹き出物の違いについて解説します。

ニキビとは

ニキビは思春期に発生する肌トラブルです。皮脂の過剰分泌で毛穴が詰まり、炎症を引き起こします。ホルモンバランスの乱れや生活習慣の影響が大きく、顔のTゾーンや背中にできやすいのが特徴です。

吹き出物とは

吹き出物は、20代後半以降に見られる肌トラブルです。ストレスや食生活の乱れ、ホルモンバランスの変化が主な原因で、頬やあごのラインに多く発生します。ニキビとは異なり成人期の肌トラブルとして扱われます。

ニキビや吹き出物と似たできもの

ニキビや吹き出物に似た皮膚のできものは、外見が似ているために誤解されがちですが、実際には原因や治療法が異なります。
ここでは、ニキビや吹き出物と似た症状を持つ皮膚の問題について詳しく解説します。

粉瘤(アテローム)

粉瘤とは、皮下に生じた袋の中に、角質や皮脂が溜まってできる良性の腫瘍です。通常は顔や首、背中にできやすく、皮膚が盛り上がります。また、粉瘤はニキビや吹き出物と違い、押し出すと独特のにおいを発します。

じんましん

じんましんは、皮膚に赤い膨らみができ、強いかゆみを伴う皮膚反応です。アレルギー反応やストレスが原因となり、急に発生する場合が多いです。じんましんは一時的なものから長期間続くものまであり、広範囲にわたる場合もあります。

ヘルペス

ヘルペスは口唇や周囲に水疱ができるウイルス感染です。ニキビや吹き出物と似たような発疹が見られることがありますが、ヘルペスは水疱が破れてかさぶたになるのが特徴です。一般的には飲み薬や塗り薬で治療し、症状が重症化した場合は、点滴による治療を行います。

あせも

あせもは汗が皮膚の毛穴に詰まり、発疹を引き起こす状態です。特に暑い季節や湿度の高い環境で発生しやすく、赤い小さなぶつぶつや水ぶくれになります。あせもは皮膚が摩擦や汗によって刺激されることで起こります。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は皮脂分泌が過剰になることで皮膚が赤くなり、フケやかゆみが生じる状態です。顔や頭皮に多く見られ、皮脂をコントロールする治療や抗真菌薬が有効です。

稗粒腫

稗粒腫は皮膚の表面に小さな白いしこりができる状態です。通常は無害で痛みもないですが、美容的な理由で除去を希望する人が多いです。外科的切除が一般的な治療方法です。

ニキビや吹き出物を治す方法

ニキビや吹き出物の治療は、正しいスキンケアや生活習慣の改善、場合によっては医療機関の受診が必要です。
ここでは、ニキビや吹き出物を効果的に治すための方法を紹介します。

スキンケアと化粧品

ニキビや吹き出物の治療にはまず、基本的なスキンケアが重要です。適切な洗顔や保湿を行うことで皮脂の過剰分泌や乾燥を防ぎ、皮膚の健康を保持できます。洗顔は朝晩2回行い、刺激の少ない洗顔料を使用しましょう。保湿には、ニキビ用のノンコメドジェニック(毛穴を塞がない)な保湿剤が推奨されます。またニキビや吹き出物がある場合は、化粧品選びも慎重に行う必要があります。敏感肌用の化粧品は、毛穴が詰まるのを防ぎます。メイクをした日は必ずクレンジングを行い、肌の清潔を保ちましょう。

食生活の改善

食生活もニキビや吹き出物の改善に影響を与えます。脂っこい食事や糖分の多い食べ物は、皮脂の分泌を促し、ニキビの原因となる場合があります。バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンAやビタミンC、亜鉛を多く含む食品を摂取して、肌の健康をサポートしましょう。また、サプリメントも肌の健康をサポートするのに役立ちます。ビタミンB群やオメガ3脂肪酸などは皮脂分泌を調整し、抗炎症作用があります。
ただし、サプリメントはあくまで補助的なものであり、バランスの取れた食事が基本です。

生活習慣の見直し

規則正しい生活習慣もニキビや吹き出物の改善には重要です。十分な睡眠とストレスの管理はホルモンバランスを整え、皮脂分泌の過剰を防ぐ助けになります。さらに定期的な運動は血行を促進し、肌の新陳代謝を活発にします。また、ストレスはホルモンバランスに影響を与え、ニキビの悪化を招く場合があります。趣味の時間はストレスを軽減し、肌の状態を改善させます。ヨガや瞑想などのリラックス法も効果的です。

市販薬の使用

市販のニキビ治療薬には抗菌作用や角質除去作用があるものが多く、軽度のニキビや吹き出物に効果的です。ベンゾイル過酸化物やサリチル酸を含む製品は炎症を抑え、毛穴の詰まりを解消するのに役立ちます。
ただし使用前にパッチテストを行い、肌に合わない場合は使用を中止しましょう。

皮膚科や美容クリニックでの治療

中程度から重度のニキビや吹き出物には、皮膚科や美容クリニックでの治療が効果的です。ニキビや吹き出物、その他の皮膚トラブルに対して、患者様一人ひとりの肌の状態に合わせて適切な治療法を提案します。
TCBスキンクリニックでは、ケミカルピーリングやサブシジョン、内服薬や外用薬の処方など、さまざまな選択肢があります。また、治療後のケアも重要で、医師の指導のもと適切なアフターケアを行うことで、肌トラブルの再発を防げます。皮膚科や美容クリニックでの治療は、自己流のケアでは難しい肌悩みを効果的に改善する手段として、多くの人に利用されています。

まとめ

ニキビや吹き出物は、年齢や原因によって異なる肌トラブルですが、適切なスキンケアや生活習慣の見直しなどで、効果的に改善できます。自分に合ったケア方法を見つけ、肌トラブルを根本から解消し、健康な肌を取り戻しましょう。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【町田院】
院長 中村 杏奈
詳しいプロフィールを見る
中村 杏奈 医師
経歴
東京慈恵会医科大学医学部 卒業
東京慈恵会医科大学附属病院
都内美容クリニック
東京中央美容外科 町田院 院長

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