50代の吹き出物・ニキビが治らない原因は?対処法についても解説

投稿日:2024年11月21日

50代の吹き出物・ニキビが治らない原因は?対処法についても解説

50代になると、シミやしわ、たるみなどの肌悩みに加えて、吹き出物やニキビがなかなか治らず、悩んでいる方も少なくありません。若い頃は自然に治っていた肌トラブルも、年齢を重ねるにつれて治るまでに時間がかかる場合があります。
このコラムでは、50代の吹き出物やニキビが治りにくくなる原因や対処法についてご紹介します。

50代の吹き出物・ニキビが治らない原因

50代で吹き出物・ニキビが治らない原因として、間違ったスキンケアやターンオーバーの遅れ、女性ホルモンの減少、ストレス、生活習慣の乱れなどがあげられます。

間違ったスキンケア

吹き出物やニキビが治らない要因として、間違ったスキンケアを行っている場合があります。以下のスキンケア方法は、吹き出物やニキビなどの肌トラブルを悪化させる可能性があるため、注意が必要です。

  • 油分の多いクリームやオイル、乳液で保湿をする
  • 1日に何度も洗顔やクレンジングをする
  • スキンケアは化粧水のみ
  • コットンで強く拭き取りをする
  • 洗顔ブラシやスクラブ入りの洗顔料を頻繁に使用
  • 熱いお湯で洗い流す

過剰な洗顔やピーリング効果のあるスクラブ洗顔料、コットンによる摩擦は肌への刺激となり、逆効果です。また、油分の多いスキンケア用品の使用は、毛穴が詰まる原因になります。

ターンオーバーの遅れ

年齢を重ねるにつれてホルモンバランスが崩れ、肌のターンオーバーの周期が遅くなります。ターンオーバーの周期に個人差はありますが、20代では約28日、50代では約45日です。ターンオーバーが遅れると、古い角質が肌表面に残りやすくなり、吹き出物やニキビの改善に時間がかかる場合があります。

女性ホルモンの減少

50代になると、女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」が減少します。エストロゲンは、肌や髪の潤い、ツヤを保つ働きを持つホルモンです。エストロゲンが減少すると、肌が乾燥しバリア機能が低下するため、吹き出物やニキビが発生しやすくなります。
また、更年期には男性ホルモンと似た働きを持つ「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が増加します。プロゲステロンは皮脂分泌を促進し、角質を厚くすることで毛穴が詰まりやすくなるため、ニキビが発生する原因の1つです。

ストレス

ストレスで自律神経が乱れると、体内で男性ホルモンが優位になり、吹き出物やニキビができやすい状態になります。男性ホルモンは皮脂の過剰分泌を促し、角質を厚くするため、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの発生につながります。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や偏った食事によって生活習慣が乱れると、吹き出物やニキビが治りにくくなります。睡眠不足が続くと肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が残って毛穴が詰まりやすくなります。また、油分や糖分の多い食べ物は、皮脂の過剰分泌を引き起こす原因となるため、規則正しい生活を心がけることが大切です。

大人ニキビと思春期ニキビの違い

ニキビは多くの方が悩む肌トラブルですが、10代にできるニキビを「思春期ニキビ」、20代以降にできるニキビを「大人ニキビ」と呼びます。また、更年期にできるニキビを「更年期ニキビ」と表現する場合もあります。
思春期ニキビの主な原因は、皮脂の過剰分泌です。一方、大人ニキビ(更年期ニキビ)は、ストレスやホルモンバランスの乱れ、スキンケアなど、さまざまな要因が関係しています。

大人ニキビができやすい部位

思春期ニキビは皮脂分泌が多いTゾーンに発生しやすいのに対し、大人ニキビ(更年期ニキビ)は口周りや顎、フェイスラインなどのUゾーンにできやすい特徴があります。また、顔以外にも、背中や胸の周辺に発生しやすいです。

50代の吹き出物・ニキビの対処法

50代になると、肌の老化やホルモンバランスの変化などが原因となり、吹き出物やニキビができやすくなる場合があります。肌荒れを予防・改善するには、毎日の生活習慣を見直すことが大切です。以下では、具体的な対策を紹介します。

洗顔の見直し

吹き出物やニキビができた際は、1日2回を目安に、摩擦を与えないよう優しく洗い流すことが効果的です。熱いお湯は皮脂を過剰に取り除き、乾燥を引き起こす可能性があるため、約32~38度のぬるま湯で洗い流すようにしてください。
洗顔後は、肌のバリア機能を正常に保つために保湿ケアを行い、潤いを与えることが大切です。油分の多いスキンケア用品はニキビを悪化させる場合があるため、ノンコメドジェニック化粧品の使用をおすすめします。

ストレスを溜め込まない

50代のストレスは肌トラブルを引き起こすだけではなく、更年期障害の症状を悪化させる可能性もあります。適度な運動や入浴、趣味を取り入れ、ストレスを溜め込まないよう心がけることが大切です。

生活習慣の改善

十分な睡眠時間の確保や食生活の改善も、吹き出物やニキビの改善に有効です。
睡眠は毎日同じ時間に就寝・起床するようにし、質の良い睡眠を心がけてください。1日7時間以上の睡眠を確保すると、肌のターンオーバーが整い、バリア機能が高まる効果が期待できます。
食生活では、揚げ物やお菓子を控え、野菜やタンパク質、ビタミン類を中心に栄養バランスの取れた食事を意識することがポイントです。

美容皮膚科での治療

50代は肌のターンオーバー周期が遅くなるため、20代に比べると改善に時間がかかる場合があります。セルフケアで改善する可能性もありますが、効果が実感できない際は、美容皮膚科での治療がおすすめです。美容皮膚科で行われる治療方法としては、以下があげられます。

  • 内服薬や外用薬による治療
  • ハイドラフェイシャルやブラックピールなどのピーリング治療
  • ポテンツァやピコレーザーなどのレーザー治療
  • IPL光治療

吹き出物・ニキビの種類やお肌の状態によって治療法はさまざまです。TCBスキンクリニックでは、患者様一人ひとりの状態に合わせて適切な治療法をご提案します。

まとめ

50代の吹き出物・ニキビが治らない原因には、女性ホルモンの減少や生活習慣の乱れ、ストレスなどが関係しています。改善するためには、正しい洗顔方法やバランスの良い食生活を心がけ、年齢に適した対策を行うことが重要です。
TCBスキンクリニックでは、内服薬やピーリング、レーザー治療など、さまざまな治療法をご用意しています。吹き出物やニキビでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。無料カウンセリングを承っております。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【町田院】
院長 中村 杏奈
詳しいプロフィールを見る
中村 杏奈 医師
経歴
東京慈恵会医科大学医学部 卒業
東京慈恵会医科大学附属病院
都内美容クリニック
東京中央美容外科 町田院 院長

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