ニキビの初期段階とは?種類や治し方について解説

投稿日:2024年11月21日

ニキビの初期段階とは?種類や治し方について解説

ニキビはでき始めの頃、白く盛り上がって肌に現れる場合が多いです。ニキビにはいくつかの種類があり、初期段階が白ニキビの状態です。白ニキビは治りやすく、跡になる可能性が低いため、悪化する前に早めに治療を行いましょう。
本コラムではニキビの種類や症状、治し方について解説しています。ニキビでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

ニキビの種類

ニキビの種類は主に白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの4種類です。毛穴に皮脂が詰まった初期の状態から、化膿して重症化した状態まで、それぞれ症状の度合いが異なります。
以下では、ニキビの種類と原因について解説します。

白ニキビ(初期状態)

白ニキビとは、ニキビの初期段階を指します。コメド(面ぽう)とも呼ばれ、皮脂が毛穴に詰まって白く見える状態です。腫れや痛みなどの症状はありませんが、刺激が加わると悪化して炎症を引き起こすため、潰さないようにしてください。
また、白ニキビは皮脂の過剰分泌とターンオーバーの乱れが原因で発生します。対処法は適切なスキンケア、毛穴の詰まりを解消する塗り薬、皮脂の過剰分泌のコントロールなどが一般的です。白ニキビが悪化する前に治療を行ってください。

黒ニキビ(酸化)

黒ニキビとは、白ニキビが進行した状態です。毛穴が詰まったまま皮脂が分泌されると、毛穴の表面が酸化して黒く見えます。黒ニキビは白ニキビよりも症状が重く、進行すると炎症が起きて赤ニキビになったり、化膿して黄ニキビになったりする可能性があります。対処法として、余分な皮脂や古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促す治療やスキンケアが有効的です。

赤ニキビ(炎症)

赤ニキビはニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖が活発になり、皮膚に炎症が起きて発生します。炎症が進み黄ニキビになると治るまで時間がかかるため、悪化を防ぐ対策が不可欠です。炎症を抑えるためには、美容皮膚科から処方された内服薬や外用薬、ピーリングなどの治療が効果的です。また、赤ニキビはTゾーン(額や鼻周り)やUゾーン(口周りや顎周り)など肌への刺激を受けやすい場所に発生する傾向があります。皮膚は外部からの刺激によって角質が硬くなり、毛穴が小さくなって皮脂が詰まります。皮脂にアクネ菌が繁殖すると悪化を引き起こすため、ニキビに刺激を与えないでください。

黄ニキビ(化膿)

黄ニキビは医学的には膿疱(のうほう)と呼ばれ、ニキビの症状がかなり進行した状態です。ニキビの原因菌であるアクネ菌の他に、黄色ブドウ球菌が繁殖し、膿が溜まって黄ニキビになります。黄ニキビが悪化して炎症が皮膚の真皮層にまで及ぶと、肌の表面に凹凸が残り、クレーター状のニキビ跡になる可能性があります。また、ニキビを潰して膿を出すと症状が悪化し、ニキビ跡になるリスクが高まるため、潰さないでください。黄ニキビを対処するには、美容皮膚科の受診と、炎症を抑える内服薬や外用薬の使用を推奨します。

ニキビの症状

ニキビの症状には初期段階である、皮脂が毛穴にたまったコメド(面ぽう)の状態から、しこりやかゆみ、痛みの症状までさまざまです。

しこりニキビ

しこりニキビとは、ニキビの炎症が悪化し腫れてしこりになった状態です。誤った対処をすると悪化して跡が残ったり、化膿して症状が繰り返されたりする可能性もあるため、早期の受診をおすすめします。また、しこりニキビは粉瘤と見た目が似ています。

かゆいニキビ

ニキビのかゆみは、毛穴の炎症によって免疫細胞(肥満細胞)がヒスタミンを分泌し、かゆみを感じる神経を刺激するためです。また、その他にも乾燥や顔ダニによるアレルギー反応でかゆみが生じる場合もあります。

痛みのあるニキビ

ニキビの痛みは、毛穴に皮脂が詰まってアクネ菌が繁殖し、炎症によって引き起こされます。赤く腫れがあり、押すと痛みのあるニキビができた際は、刺激を与えず適切にケアを行ってください。痛みがひどい場合は、医療機関への受診を検討するようにしましょう。

年齢によるニキビの特徴

中学生や高校生の思春期に発生しやすいニキビと、大人になってから現れるニキビでは、発生の原因や特徴が異なります。

思春期ニキビ

思春期ニキビは、10代の頃に発生するニキビです。原因として成長期にホルモンバランスが乱れ、皮脂が過剰分泌するためです。顔の中でも皮脂腺の多い、Tゾーンにできやすい特徴があります。思春期ニキビを対処するには、洗顔料でよく泡立て、ぬるま湯で余分な皮脂を落とす必要があります。また、脂質を多く含むジャンクフードや洋菓子を食べすぎると皮脂が過剰に分泌されるため、注意してください。

大人ニキビ

大人ニキビとは、思春期を過ぎた20代以降にできるニキビを指します。フェイスラインや口周りにできやすく、ニキビ跡になりやすい特徴があります。大人ニキビは、適切な洗顔や十分な保湿、規則正しい生活習慣によって対策が可能です。

美容皮膚科におけるニキビの治し方

ニキビをきれいに治すには、美容皮膚科での治療を推奨します。
以下では、美容皮膚科で受けられる治療をご紹介いたします。

内服療法

TCBスキンクリニックでは、内服薬を組み合わせ、お肌の状態に合わせた治療を行っています。内服薬はトラネキサム酸、シナール配合錠、ピドキサール、リボフラビン酪酸エステルの4種類です。内服薬を組み合わせると、色素沈着や炎症、皮脂の過剰分泌など、ニキビの原因に効果が期待できます。

外用薬療法

初期のニキビに対しては、毛穴の詰まりを解消する外用薬が効果的です。
TCBスキンクリニックでは、ダラシン・トレチノイン・アダパレン・ディフェリンゲルの4種類を取り扱っています。
またトレチノインは、ビタミンA誘導体の一種です。皮脂の過剰な分泌を抑える効果があるため、毛穴の詰まりが解消されニキビを予防できます。当院では、Dr.sローションとの組み合わせを推奨しており、厳選した美容成分を調合して作られるため、肌の乾燥やくすみにも効果的です。

ゼオスキン

ゼオスキンには、ニキビやシミ、ニキビ跡、しわなどさまざまな肌トラブルを改善する効果があります。世界的な皮膚科医のゼイン・オバジ氏によって開発されたスキンケア製品で、医療機関で取り扱いがあります。ゼオスキンのみでも効果がありますが、他の治療との組み合わせがおすすめです。

ピーリング

ピーリングには、余分な皮脂の排出を促進する効果があるため、ニキビの初期段階である白ニキビの改善に効果が期待できます。
TCBスキンクリニックでは、植物性活性炭と乳酸が配合されたブラックピールと呼ばれる治療をご用意しています。肌のターンオーバーを正常化させてニキビを改善するとともに、成分が真皮層に作用するため、ニキビの予防も可能です。

まとめ

ニキビの初期段階は白ニキビの状態です。白ニキビは、他の種類のニキビと比べて治りやすいため、早期の治療で悪化を防ぎましょう。
TCBスキンクリニックでは無料カウンセリングを行っています。ニキビでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【町田院】
院長 中村 杏奈
詳しいプロフィールを見る
中村 杏奈 医師
経歴
東京慈恵会医科大学医学部 卒業
東京慈恵会医科大学附属病院
都内美容クリニック
東京中央美容外科 町田院 院長

人気の記事

顔ダニとニキビの見分け方は?効果的な対処法を解説
投稿日:2024年09月20日 顔ダニとニキビの見分け方は?効果的な対処法を解説
サブシジョンに効果はなし?失敗すると言われる理由について解説
投稿日:2024年09月18日 サブシジョンに効果はなし?失敗すると言われる理由について解説
右頬のニキビは内臓の不調に原因がある?ニキビの治し方について解説
投稿日:2024年09月20日 右頬のニキビは内臓の不調に原因がある?ニキビの治し方について解説

MENU 診療内容のご案内

豊富な経験と高い技術で、美容のお悩みにお応えします

TCBの施術内容は当院の
医師より監修されております

多様なジャンルの専門医、医学博士が在籍し
高いレベルの施術を提供しております

TCBでは高い技術を持つ経験豊富なドクターが在籍し、患者様の願いと理想の実現に全力を尽くしております。
日本形成外科学会 専門医・日本美容外科学会(JSAPS)専門医・日本創傷外科学会 正会員・日本形成外科手術手技学会会員・日本マイクロサージャリー学会会員が在籍。
また、医学研究能力を持つ医学博士が在籍しており高度最先端医療、新薬開発に携わることで医療の進歩・向上に貢献しています。
TCBグループの所属ドクター達は美容外科医や医療の第一線で腕を磨いた外科医など高い技量を持ったドクターで常に高いレベルの施術を提供いたします。