ほくろは自分で取れる?自分で除去するリスクや医療機関での除去方法について解説

投稿日:2025年08月05日

ほくろは自分で取れる?自分で除去するリスクや医療機関での除去方法について解説

「ほくろは自分で取っても問題ないの?」「医療機関でほくろを除去してもらうのはめんどくさい」などのお悩みはありませんか?
小さなほくろでも、自分で除去すると傷跡が残ったり、完全に取り切れない場合には再発の可能性があるなど、さまざまなリスクがあります。本コラムでは、自分でほくろを取るリスクや医療機関での除去方法などを解説します。
ほくろ除去を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ほくろは自分で取ってもよいの?

ほくろは自分で取らずに医療機関で治療してください。ハサミやカッター、ほくろ除去クリームなどを使って自分で除去する方もいますが、根が深いほくろでは表面しか取れない場合が多く、再発や傷跡が残る恐れがあります。また、傷口から細菌が入り込み、皮膚が壊死するリスクもあります。
除去に失敗すると、最終的には医療機関に通うことになり、かえって費用がかさむケースも少なくありません。ほくろ除去は、信頼できる医療機関で行いましょう。

そもそもほくろとは?

ほくろとは、医学的に「色素性母斑」「母斑細胞母斑」「黒子」と呼ばれる良性の腫瘍です。メラニンを作る「メラノサイト」が変化した母斑細胞が集まって発生します。良性のほくろは一般的に6ミリ以下の大きさで、平らな形や盛り上がった形など、形状はさまざまです。
一方で悪性のほくろは、大きさが6ミリ以上の場合が多く、色ムラがあるなどの特徴があります。皮膚がんの可能性もあり、注意が必要です。
また、ほくろは「先天性」と「後天性」の2種類に分けられます。先天性のほくろは遺伝的な要因で生まれつき存在し、後天性のほくろは肌への刺激や紫外線が原因で発生します。

ほくろを除去する必要はあるか

ほくろは基本的に悪性化しないため、見た目が気にならなければ除去する必要はありません。
しかし、不規則な形状やギザギザした境界線、大きさが6ミリ以上などの特徴がある場合は、皮膚がんの一種でメラノーマとも呼ばれる悪性黒色腫の可能性があります。まれな疾患ではありますが、早期発見と適切な治療が重要なため注意してください。
また、生まれつきあるあざのような大きなほくろは、小さなほくろに比べて悪性化する可能性があるため、医療機関への早めの相談をおすすめします。

ほくろを取るなら医療機関での治療を

ほくろを自分で除去するのは、感染や傷跡などのリスクを伴うため推奨されません。安全かつ適切に除去するには、医療機関での治療が必要です。
医療機関では、レーザー治療、くり抜き法、切開法、電気分解(電気メス)などの方法があり、ほくろの大きさ・深さ・位置に応じて最適な治療法が選ばれます。

レーザー治療

レーザー治療は、直径1ミリ以下の表面が平らなほくろの除去に用いられる治療法です。極細のレーザーで肌の表面に小さな穴を無数に開け、組織の再生を促して小さなほくろを取り除きます。傷跡が残りにくくメスを使用しないため、術後の腫れや痛みも軽度です。
治療直後は赤みがありますが、徐々にピンク色になっていきます。3〜6ヶ月かけて肌になじみ、最終的にはかさぶたとして剥がれ落ちるケースが多いです。

くり抜き法

比較的皮膚の奥深くまでメラニン色素が影響している、直径が6ミリ以下のほくろの除去にはくり抜き法を用います。ほくろの形に合わせて円形にくり抜き、除去する治療法で、腫れや痛み、内出血は数日から2週間ほどで落ち着きます。治療後は処置箇所が凹みますが、3〜6ヶ月程で自然になるでしょう。

切開法

切開法は直径6ミリ以上の大きなほくろの除去に用いられる治療法で、ほくろを周囲の組織ごと切り取り、丁寧に縫合します。痛みや腫れ、内出血が出る場合もありますが、1~2週間ほどで落ち着きます。赤みは1ヶ月程度続き、6ヶ月〜1年ほどで傷跡はほとんど目立たなくなるでしょう。傷跡のアフターケアが仕上がりに大きな影響を与えるため、特に注意が必要です。

電気メスによる電気分解法

電気メスによる電気分解法は、直径6ミリ以下の盛り上がったほくろの除去に用いられる治療法です。電気メスの熱を利用してほくろの表面を削り取り、ほくろの原因となっている細胞を焼灼します。1週間~6ヶ月程度は腫れや内出血、赤みが出る可能性がありますが、傷跡は時間とともに薄くなり、徐々に目立ちにくくなります。

ほくろ除去の料金

ほくろの大きさや治療方法などによって料金は異なります。保険診療でほくろを除去する際の相場は以下です。

サイズ(直径) 治療方法 値段相場
※1個あたり
20mm レーザー
切開法
くり抜き法
5,000〜
6,000円
40mm 10,000〜
16,000円
(3割負担の場合)

一方、TCBスキンクリニックで取り扱っているほくろ除去の料金は以下の通りです

サイズ(直径) 治療方法 値段相場
※1個あたり
2mm以下 電気メス 4,980円
4mm以下 7,640円
6mm以下 10,200円
1mm以下 レーザー除去法 4,980円
1mmあたり レーザー除去法
(1ミリを超えるもの)
9,800円
切開法 19,800円
くり抜き法 10,200円

※レーザー除去法は新宿三丁目院のみの取り扱いとなります。
※自由診療のため保険適用されません。

医療機関でのほくろ除去後に後悔しないための対策

ほくろ除去後に適切な対応をしなければ、患部に炎症や跡が残る恐れがあります。こうしたトラブルは見た目の問題だけでなく、精神的なストレスを招き、治療に対する後悔へとつながる可能性があります。ほくろ除去後のアフターケアは、医師の指示に従い、適切に行ってください。
ここでは、医療機関での治療後に、患部をキレイに治すためのアフターケアを解説します。

保護テープ・外用薬の使用は医師の指示に従う

ほくろ除去後は患部に感染症を防ぐための外用薬を塗布し、上から保護テープを張ります。外用薬や保護テープは患部の刺激を軽減し、回復を促すために必要ですが、医師の指示通りに使用しなければ、十分な効果は得られません。
また、症状が良くなった後も、外用薬の使用を自らの判断で中止するのはやめましょう。治りかけの状態で使用を中止すると、傷が完全に閉じきらず、感染症や色素沈着のリスクが高まる可能性があります。医師の指示があるまで、外用薬を適切に継続することが大切です。

かさぶたは無理にはがさない

ほくろ除去後、患部にかさぶたができる場合があります。かさぶたは肌を乾燥や細菌から守り、新しい皮膚を形成する役割を果たします。無理にはがさず、自然に取れるまで待ちましょう。
無理にはがすと赤みや陥没のほか、皮膚が赤く盛り上がるケロイドが生じる可能性があるため、注意してください。ほくろによっては、かさぶたができない場合もありますが、問題ありません。かさぶたが取れた後の皮膚は赤みを帯びた状態ですが、時間とともに正常な色に戻っていきます。

刺激をなくし、肌の負担を最低限に抑える

ほくろ除去後の肌は、 バリア機能が低下して敏感な状態です。洗顔やスキンケアの際は、患部を刺激しないように注意しましょう。強くこするなど肌に刺激を与えると、炎症や色素沈着が起きる可能性があります。
スキンケア用品はマイルドな洗浄力やアルコールフリーなど、敏感肌向けの刺激が少ない製品を選び、肌への負担を最低限に抑えましょう。

紫外線と乾燥対策を十分に行う

ほくろ除去後の肌はデリケートなため、徹底的な紫外線対策が重要です。紫外線を浴びると、ほくろ除去の傷跡が残りやすくなるだけでなく、再発する可能性もあるため外出時は日焼け止めや日傘を使用したり、長袖を着用したりして、紫外線を防ぎましょう。
また、肌の乾燥は患部の炎症や痛みを悪化させる原因になります。医療機関から処方された軟膏で患部を十分に保湿し、肌が乾燥しないように心がけましょう。

まとめ

ほくろを自分で除去すると、再発や傷跡が残るリスクだけではなく、感染症にかかったり、皮膚が壊死してしまう可能性もあります。小さいほくろでも医療機関で診察を受け、適切に処置しましょう。正しい方法でほくろを除去し、しっかりとアフターケアを行うことで、傷跡やトラブルを最小限に抑えられます。
TCBスキンクリニックでは、患者様のフォローアップ体制を整えています。ほくろ除去でご不安な点やご不明点があれば、いつでもご相談ください。

本ページの監修医師

TCBスキンクリニックでは、しわやたるみを改善するエイジングケア治療、理想のフェイスラインにこだわった小顔治療、メスを使わない身体への負担が少ないプチ整形など、さまざまなメニューをご用意しております。患者様がリラックスしてご相談いただける環境を整え、丁寧なカウンセリングを通じて一人ひとりに適したプランをご提案いたします。「顔の印象を変えたい」「理想の見た目に近づきたい」など、治療に関するご要望がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様のご来院をお待ちしております。

TCBスキンクリニック
【新宿東口院】
院長 高柳 佑衣子
詳しいプロフィールを見る
高柳 佑衣子 医師
経歴
東京女子医科大学医学部 卒業
順天堂大学附属順天堂医院 皮膚科
越谷市立病院 皮膚科
東京曳舟病院 皮膚科
同愛会病院 皮膚科
東京中央美容外科 新宿東口院 副院長
東京中央美容外科 渋谷西口院 院長
東京中央美容外科 秋葉原院 院長
東京中央美容外科 新宿東口院 院長
備考
日本皮膚科学会 正会員
日本医師会 認定産業医
日本美容医療学会(JAPSA) 会員

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また、医学研究能力を持つ医学博士が在籍しており高度最先端医療、新薬開発に携わることで医療の進歩・向上に貢献しています。
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