美容皮膚科で保険適用されない理由は?一般皮膚科で受けられる疾患も紹介

投稿日:2025年04月10日

美容皮膚科で保険適用されない理由は?一般皮膚科で受けられる疾患も紹介

美容皮膚科での治療は自費診療となるため、クリニックによって価格が異なります。しかし、一般皮膚科と違って費用が高額になるケースが多く、なぜ保険適用されないのか不思議に思う方も少なくありません。
この記事では、美容皮膚科で保険適用されない理由や一般皮膚科で受けられる治療に加え、美容皮膚科で受けられる治療の例も紹介します。美容皮膚科と一般皮膚科のどちらに行くべきか悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

美容皮膚科で保険適用されない理由

美容皮膚科で保険適用されない理由

美容皮膚科は主に美容目的の施術となるため、保険適用されません。保険は病気やケガの治療を対象としており、美容目的の施術は医学的に治療の必要性が低いとみなされるためです。例えば、シミや肝斑の治療は健康に直接影響を与えない美容上の問題とされ、皮膚疾患として認められていません。さらに、一定の治療効果を期待できることが保険適用の条件となるため、効果に個人差がある美容治療は適用外となります。

一般皮膚科で保険適用される疾患

一般皮膚科で保険適用される疾患

一般皮膚科で保険適用される疾患には以下の種類があります。

  • 太田母斑
  • 扁平母斑
  • 異所性蒙古斑
  • 外傷性色素沈着
  • 多毛症
  • 悪性腫瘍
  • 蕁麻疹
  • ニキビ
  • アトピー性皮膚炎
  • やけど

太田母斑

太田母斑は、顔面の片側に現れる灰青色から褐色の色素沈着です。一般的には、生後1ヶ月頃までに出現しますが、成人期に発症する場合もあります。治療は基本的にレーザーで行われ、3~6ヶ月の間隔を目安に複数回の治療が行われます。ただし、色素が薄くなる程度の効果であるケースがほとんどです。

扁平母斑

扁平母斑は、皮膚の浅い部分にメラニン色素が増加してできた茶色のあざです。生まれつきあるケースと、思春期以降に発症するケースがあります。レーザー治療での効果が限定的で、治療が難しい場合もあります。レーザー治療と併用してトレチノイン療法や脱色剤などを使用する場合もあります。

異所性蒙古斑

異所性蒙古斑は、通常の蒙古斑が現れるお尻や腰以外に出現する青色のあざです。レーザー治療が一般的で、複数回の治療を数ヶ月にわたって行います。

外傷性色素沈着

外傷性色素沈着は、擦り傷や切り傷などの外傷によって異物が入り込み、皮膚内で色素沈着を起こした状態です。砂やアスファルトのタールが転倒で傷口に入るなどの原因があげられます。レーザー治療で深部の色素を破壊します。色素の量や深さによって治療回数は異なりますが、一般的には3〜5回程度で治ります。

多毛症

多毛症は、過剰な体毛の成長を特徴とし、以下の種類があります。

  • 男性型多毛症……男性ホルモンの影響で産毛や柔らかい毛が太く硬い毛になる
  • 無性毛型多毛症……男性ホルモンに関係なく体毛が局所的、または全体的に異常に生える

一般的には、経口避妊薬や抗アンドロゲン薬によるホルモン治療が行われます。同時に物理的な脱毛法としてクリームやワックスなどを用いる場合もあります。薬物療法も併用されますが、妊娠中の女性は注意が必要です。

悪性腫瘍

悪性腫瘍は、異常な細胞増殖による疾患です。ほくろのように見えますが以下のような特徴があります。

  • はっきりしていない形状
  • 輪郭がギザギザになっている
  • 形や色・大きさが徐々に変化する
  • 直径6ミリ以上
  • 半分にしたときの形が左右非対称
  • 色調にムラがある

治療方法には手術療法、薬物療法、放射線療法、免疫療法などがあります。手術療法は初期段階での根治目的で行われる場合が多く、薬物療法は術後の再発予防や転移があるケースで用いられます。

蕁麻疹

蕁麻疹は、皮膚に一時的に現れる発疹で、赤み、腫れ、かゆみを伴います。特定の食物や植物、薬品によるアレルギーの場合もあれば、物理的刺激、ストレスなど原因は多岐にわたります。治療の基本は原因や悪化要因の特定と回避に加え、薬物療法で行われます。抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を内服しますが、重症度によっては点滴を行い、患部を冷却したりかゆみ止めを併用したりするのが一般的です。

ニキビ

ニキビは、皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まり、アクネ菌の繁殖などが原因で発生する皮膚疾患です。治療には外用薬や内服薬が用いられます。レーザーが使用される場合もありますが、治療方法は症状の程度や原因に応じて選択されます。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、慢性的な炎症と強い痒みを特徴とする皮膚疾患です。治療は薬物療法、スキンケア、生活習慣の改善を主とした悪化因子の対策です。症状や患者様の状態に応じて適した治療方法が選択され、継続的なスキンケアや生活改善も必要です。

やけど

やけどは、熱や化学物質などによる皮膚の損傷です。治療は冷却、洗浄、軟膏を用いて行われます。軽度のやけどであればステロイド外用薬を塗布すれば数日で改善しますが、重度のやけどや範囲が広くなると皮膚を移植する治療が必要になる可能性があります。

より美しくなりたい方は美容皮膚科での治療を

より美しくなりたい方は美容皮膚科での治療を

一般皮膚科では、症状を改善させるだけの治療となるため、根本的な治療やより美しくなるための治療を望む方は、以下のような美容皮膚科での治療がおすすめです。

  • ポテンツァ
  • ダーマペン4
  • ピコレーザー
  • サブシジョン
  • 医療ハイフ(HIFU)

ポテンツァ

ポテンツァは、太さ0.25ミリのマイクロニードルで皮膚の表面に極小の穴をあけ、創傷治癒力によってターンオーバーを促進させます。毛穴の開きやニキビ跡、ニキビ、クレーターなどの幅広い肌悩みを改善に導きます。またマイクロニードルの先端から真皮層にRF(高周波)をあてて、肌の引き締めを目指すのが特徴です。

ダーマペン4

ダーマペン4は、先端に微細な針が装着されたペン型の機器で肌に穴をあけます。創傷治癒力によって、真皮層にコラーゲンやエラスチンが増生されるため、皮膚のハリや弾力が高まります。また、ダーマペン4であけた穴から患者様の肌悩みやご希望に合わせて薬剤を投入すると、より高い効果が期待できるためおすすめです。

ピコレーザー

ピコレーザーは、シミ、そばかす、肝斑などを除去するレーザーです。ピコ秒(1兆分の1秒)でレーザーを照射し、色素沈着の原因となるメラニン色素を衝撃波で破壊します。同時にコラーゲンやエラスチンの生成を促すため、肌のトーンアップや肌質改善にも効果が期待できる治療です。
TCBスキンクリニックのピコレーザーは、ピコトーニング、ピコフラクショナル、ピコスポットの3つのモードがあり、それぞれ患者様の肌悩みに合わせて照射できます。

サブシジョン

サブシジョンは、ニキビ跡のクレーターを改善させる美肌治療です。クレーターの原因となる皮膚下の組織の線維化を解消させるために、癒着した組織を切断します。表皮と皮下組織を離して肌の凹みを改善させる治療です。

医療ハイフ(HIFU)

医療ハイフは、超音波の熱エネルギーを皮膚の深層に照射して、しわたるみを改善する機器です。リフトアップに加え、熱エネルギーのダメージからの修復過程でコラーゲンやエラスチンが生成されて弾力のある肌を目指せます。

まとめ

美容皮膚科はより美しくなるための治療と判断され、保険適用されません。ただし、一般皮膚科の治療では希望した状態にならない場合もあるため、美容皮膚科での治療を選択する方も少なくありません。
TCBスキンクリニックでは、皮膚の状態や患者様のご希望に合わせてさまざまな治療をご提案します。費用面でのご相談も承っておりますので、ぜひ一度無料カウンセリングにお越しください。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【町田院】
医師 中村 杏奈
詳しいプロフィールを見る
中村 杏奈 医師
経歴
東京慈恵会医科大学医学部 卒業
東京慈恵会医科大学附属病院
都内美容クリニック
東京中央美容外科 町田院 院長

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日本形成外科学会 専門医・日本美容外科学会(JSAPS)専門医・日本創傷外科学会 正会員・日本形成外科手術手技学会会員・日本マイクロサージャリー学会会員が在籍。
また、医学研究能力を持つ医学博士が在籍しており高度最先端医療、新薬開発に携わることで医療の進歩・向上に貢献しています。
TCBグループの所属ドクター達は美容外科医や医療の第一線で腕を磨いた外科医など高い技量を持ったドクターで常に高いレベルの施術を提供いたします。