ピコレーザーでシミが消えないケースもある?原因や対策・他の治療方法を紹介

ピコレーザーでシミが消えないケースもある?原因や対策・他の治療方法を紹介

シミに効果がある治療として人気があるピコレーザーですが、治療後にシミが消えなかった場合はどのような原因が考えられるのでしょうか?
この記事では、ピコレーザーでシミが消えない原因や悪化させないためのポイント、ピコレーザー以外の治療方法を紹介します。ピコレーザーを受けたあとのシミに悩んでいる方、ピコレーザーを受けるか検討中の方は、ぜひご覧ください。

ピコレーザーでシミが消えない原因

ピコレーザーでシミが消えない原因

ピコレーザーでシミが消えない場合、以下のような原因が考えられます。

  • 照射回数が足りない
  • 照射モードが間違っていた
  • 炎症後色素沈着

照射回数が足りない

ピコレーザーのなかでも、特定のシミに対して効果を発揮するピコスポットでは、ピンポイントでシミに対して効果があるため、1回の治療で満足する方も多いです。一方で、シミの状態によっては数回の治療が必要になるケースもあります。シミが消えていなくても薄くなっていれば効果があると判断し、複数回の治療を検討してみてください。

照射モードが間違っていた

ピコレーザーには、以下の3種類の照射モードがあります。

  • ピコスポット……高出力のレーザーをピンポイントで照射して衝撃波でシミを破壊するモードで、老人性色素斑・そばかすに効果的
  • ピコトーニング……低出力のレーザーを広範囲に照射するモードで、肝斑や美肌に効果的
  • ピコフラクショナル……真皮層に微細な穴を開けて創傷治癒力によってコラーゲンやエラスチンの生成を促すモードで、ニキビ跡や毛穴の改善に効果的

主にシミと呼ばれる老人性色素斑に効果的なピコスポットは、肝斑に照射してしまうと威力が強すぎて悪化させる可能性があります。シミに対して照射モードを間違えると、ピコレーザーの治療をしてもシミが消えなかったという結果になる可能性があります。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着とは、ピコレーザー照射後に再びシミが現れる症状で一時的なものですが、患者様によってはそのままシミが消えないケースもあります。炎症後色素沈着ができる原因は、紫外線を浴びてしまった、かさぶたを無理に剥がした、喫煙などさまざまな理由が考えられ、治療後のケアが重要です。

ピコレーザーでシミを悪化させないためのポイント

ピコレーザーでシミを悪化させないためのポイント

ピコレーザー後にシミを悪化させないために、以下のポイントに気をつけてください。

  • 患部を刺激しない
  • 紫外線対策を行う
  • ターンオーバーを整える
  • シミに合ったモードで照射する

患部を刺激しない

治療後はレーザーを照射した部分が気になって触ったり、擦ったりしてしまう方がいますが、必要以上に患部を刺激しないようにしてください。洗顔時にゴシゴシ洗う、かさぶたを外すなどの行為に気をつけましょう。

紫外線対策を行う

ピコレーザーの治療をしたあとの肌は、一時的にダメージを負って弱くなっている状態です。日焼け止めや帽子、日傘などを使用してしっかりと紫外線対策を行うなど、普段以上のケアが求められます。

ターンオーバーを整える

ピコレーザー後は、ターンオーバーによって破壊したメラニン色素を排出しますが、乱れていたり、滞っていたりするとシミへの効果が薄くなります。ストレスや不規則な生活習慣を続けているとターンオーバーの乱れにつながるため、注意が必要です。適度な運動や安定した生活習慣を心がけ、バランスのよい食事をとりましょう。

シミに合ったモードで照射する

シミに合ったモードでピコレーザーを照射しないと、かえって濃くなる可能性があるため、消したいシミに合わせて照射モードを選んでください。ただし、肝斑は見極めるのが難しい種類のシミであるため、治療経験が豊富な医師が在籍する美容皮膚科を選ぶ必要があります。

ピコレーザー以外のシミ治療

ピコレーザー以外のシミ治療

ピコレーザー以外には、以下のようなシミ治療があります。

  • マッサージピール(コラーゲンピール)
  • IPL光治療
  • サーマニードル
  • 白玉点滴・白玉注射
  • ケミカルピーリング(サリチル酸ピーリング)

マッサージピール(コラーゲンピール)

マッサージピールは、TCA(高濃度トリクロロ酢酸)・過酸化水素(H2O2)・コウジ酸を主成分とする薬剤であるPRXーT33を使用してマッサージをしながら薬剤を浸透させる治療です。肌の真皮層が活性化し、コラーゲンを増生させるうえに、表皮にも働きかけるためシミの除去やメラニンの抑制に効果的です。
従来のピーリングのように表皮を剥離しないため、肌へのダメージが少なく痛みやダウンタイムが抑えられます。

IPL光治療

IPL光治療は、Intense Pulsed Lightという低出力の光エネルギーを照射して、シミやそばかす、赤ら顔などを改善させる治療です。光の波長を調整できるため、ピンポイントで特定の肌悩みにアプローチできる特徴があります。また、線維芽細胞を活性化させてコラーゲンの再生を促すため、肌のハリや弾力を取り戻す美肌効果も期待できます。
低出力の光を使用するため肌への負担が少なく、痛みやダウンタイムが少ない治療として人気です。

サーマニードル

サーマニードルは、極細の針を皮膚に刺してRF(ラジオ波)による熱エネルギーを真皮層に届ける治療です。針によって穴を開けると創傷治癒力が活性化され、ターンオーバーが促進されます。シミだけではなくくすみ、毛穴、ニキビ跡などのさまざまな肌トラブルを改善に導きます。同時に薬剤の導入ができるため、肌悩みに合わせて選んだ薬剤でより高い効果が感じられるのが特徴です。

白玉点滴・白玉注射

白玉点滴・白玉注射とは、グルタチオンと呼ばれる3種類のアミノ酸からできた成分を点滴や注射で直接体内に補い、美白効果を発揮する治療です。グルタチオンはもともと肝臓に多く含まれるものですが、加齢やストレスで減少するため外から補うと効果的です。メラニン色素の生成を防ぎ、透明感のある肌に導きます。

ケミカルピーリング(サリチル酸ピーリング)

ケミカルピーリングは、顔に薬剤を塗布して古くなった角質を柔らかくし、除去して肌の再生を促す治療です。TCBスキンクリニックでは、サリチル酸(BHA)とマクロゴールを混ぜた薬剤を使用します。シミやそばかすだけではなく、肌全体のくすみや毛穴の開き、ニキビ、ニキビ跡にも効果が期待できます。

まとめ

ピコレーザーは、適切なモードとアフターケアを行えば、シミの改善に効果が期待できる治療です。ただし、照射モードを間違えたり、アフターケアが不適切だとシミが消えない可能性もあります。気になるシミをピンポイントで消したいのか、広範囲にわたるシミを徐々に消したいのか、医師と話し合いながら治療を進めていってください。
TCBスキンクリニックでは、シミに対する治療を数多く展開しており、患者様のご希望や肌の状態に合わせて適切な治療を提案しています。シミにお悩みの方は、無料カウンセリングまでぜひお越しください。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【町田院】
医師 中村 杏奈
詳しいプロフィールを見る
中村 杏奈 医師
経歴
東京慈恵会医科大学医学部 卒業
東京慈恵会医科大学附属病院
都内美容クリニック
東京中央美容外科 町田院 院長

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