「ニキビは自然に治るの?」「ニキビは放置すると悪化するの?」など、ニキビの治し方が気になることはありませんか?
ニキビを治すには、塗り薬やビタミン剤、スキンケアなどがありますが、いずれもニキビの種類や症状に合わせた適切なケアが重要です。
今回のコラムでは、ニキビが肌の自然治癒力で治るのか、ニキビの正しい治し方、間違ったスキンケア方法などをご紹介します。
ニキビは自然治癒する?
「ニキビを放置すれば自然に治る」と考えている方もいるかもしれませんが、放置するのはおすすめできません。ニキビを放置すると、アクネ菌が繁殖し、炎症が悪化して赤ニキビや黄ニキビになる場合があります。白ニキビや黒ニキビなど、初期段階のニキビであれば、自然治癒や市販薬で対処できることもありますが、適切なケアをしないと悪化したり、跡が残ったりするリスクが高まります。ニキビを早くきれいに治したい場合は、適切なケアが大切です。
また、ニキビを即効で治す方法を知りたい方もいると思いますが、ニキビは皮膚の炎症や感染を伴う複雑な肌トラブルであり、1日で完全に治すことは難しいです。ニキビを治したい場合は、放置せず早めに医師へ相談し、ニキビ予防や自然治癒力を高めるセルフケアを日頃から意識することが重要です。
ニキビを悪化させるケア方法
ニキビは間違ったスキンケアを続けると、かえって症状が悪化してしまう恐れがあります。以下では、ニキビを悪化させる原因となる間違ったセルフケアについてご紹介します。
ニキビを潰す・触る
ニキビを潰したり、触ったりする行為は刺激となり悪化させる可能性があります。また、ニキビの芯を押し出すと、周辺の肌の組織を破壊してしまいます。色素沈着やクレ-ターといったニキビ跡の原因につながるため、注意が必要です。
過度なスキンケア
思春期ニキビや大人ニキビのケアでは、余分な皮脂を落とすことが大切です。
ただし、1日に何度も洗顔を行うのは、肌の乾燥を引き起こし、バリア機能を損なう可能性があり、逆効果となります。また、油分不足による乾燥や、コットンによる刺激も、ニキビの原因や悪化につながります。
メイクで隠す
ニキビが炎症を起こしている場合は、肌のバリア機能が低下しているため、メイクによる刺激でニキビが悪化する可能性があります。コンシーラーやファンデーションの厚塗り、長時間のメイクなどで毛穴が詰まり、アクネ菌が増殖する場合もあります。メイクをする際はニキビのある箇所を避け、清潔に保つ工夫が必要です。
ニキビができた時の正しいセルフケア方法
ニキビの予防や悪化を防ぐには、日常生活でのセルフケアが大切です。
水分・油分のバランスを整えて保湿をする
乾燥はバリア機能を低下させ、ニキビの原因となります。乾燥から肌を守るため、洗顔後は化粧水を優しく浸透させ、乳液やクリームで蓋をするように保湿をしてください。油分の多いスキンケア製品は、毛穴を詰まらせニキビを悪化させる可能性があるため注意が必要です。ニキビができにくいノンコメドジェニックテスト済み製品の使用をおすすめします。
生活習慣の改善
ニキビの原因はさまざまですが、ストレスや睡眠不足、食事の偏りなどの生活習慣が関係している場合があります。ニキビの発生や悪化を防ぐためには、ストレスを発散する、良質な睡眠、バランスの良い食生活を意識することが効果的です。
また、紫外線はニキビを悪化させる要因の1つです。日焼け止めや日傘、帽子などを活用し、紫外線から肌を守るように心がけてください。
肌を刺激しない
ニキビを改善するには、外部の刺激から肌を守ることが重要です。スキンケアを行う際は、スクラブやピーリング剤を含む洗顔料や、洗顔ブラシの使用を避け、刺激の少ない製品の使用をおすすめします。また、コットンやタオルの摩擦もニキビを悪化させる可能性があるため、柔らかいタオルで優しく押さえるようにして拭き取ってください。
肌を清潔に保つ
皮脂の汚れによる毛穴の詰まりはニキビの原因となるため、洗顔で肌を清潔に保つことが大切です。ただし、洗いすぎは乾燥を招くため、1日2回を目安に、ぬるま湯で優しく洗い流すようにしてください。
医療機関でのニキビの治し方
セルフケアでなかなかニキビが改善されない場合や、きれいに治したい場合は、皮膚科や美容皮膚科での治療が効果的です。医療機関で行われる治療は、以下があげられます。
- 内服薬や外用薬による治療
- ハイドラフェイシャルやブラックピールなどのピーリング治療
- ポテンツァやピコレーザーなどのレーザー治療
- IPL光治療
美容皮膚科と皮膚科の違い
美容皮膚科と皮膚科の違いは、目的と治療内容にあります。皮膚科は、病気の改善を目的としており、現在の皮膚疾患に対して、保険診療を中心とした治療を行う医療機関です。一方、美容皮膚科は皮膚疾患の治療に加え、肌質改善や美しい肌を目指すことを目的としています。
また、皮膚科では保険適用内で内服薬や外用薬が処方されますが、美容皮膚科では保険適用外の自由診療を中心としたレーザー治療やピーリングなどが行われます。
ニキビ改善のみを希望する方は皮膚科、ニキビ改善と同時にニキビができにくい肌を目指す方は美容皮膚科がおすすめです。
まとめ
ニキビは自然治癒するとは限らず、放置すると悪化し、跡が残ってしまう可能性があります。早く治すためには、ニキビを触ったり潰したりするなど、刺激となる行為を避け、適切なケアを行うことが重要です。セルフケアで改善が見られない場合は、美容皮膚科での治療をおすすめします。TCBスキンクリニックでは、さまざまなニキビ治療をご用意しております。ニキビでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。無料カウンセリングを承っております。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【町田院】
経歴
- 東京慈恵会医科大学医学部 卒業
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 都内美容クリニック
- 東京中央美容外科 町田院 院長