
角栓を放置するとその他の肌トラブルに発展する可能性がありますが、除去の仕方を誤ると肌にダメージを与える恐れがあります。
この記事では、角栓を取らない場合に起こり得る問題や、セルフケア時の注意点などを紹介します。角栓にお悩みの方は参考にしてください。
角栓を取らないとどうなる?
角栓を取らずに放置すると、以下のトラブルに発展する可能性があります。
- 毛穴が開く
- いちご鼻になる
- ニキビが増える
毛穴が開く
角栓を放置すると、大きくなって毛穴を押し広げる恐れがあります。毛穴が開くとさらに角質や汚れが溜まりやすくなり、メイクをしても肌の表面が滑らかにならない可能性があります。毛穴にメイクが入り込むことで化粧崩れしやすくなるケースもあるため、注意が必要です。
いちご鼻になる
時間が経った角栓は、空気に触れている部分が酸化して黒ずむ可能性があります。鼻に黒いポツポツが発生するいちご鼻は、酸化した角栓が原因です。無理矢理除去しようとすると肌を傷付けるだけではなく、根本を改善しない限りは繰り返す恐れがあります。そのため、黒ずむ前の対処が必要です。
ニキビが増える
角栓が毛穴を塞いだ状態で皮脂が分泌されると、ニキビが発生する原因になります。また、塞がった毛穴のなかでアクネ菌が増殖すると、炎症性の赤ニキビに発展する恐れもあります。ニキビが悪化すると、クレーターや色素沈着などの形でニキビ跡になる可能性が高まり、自分で治すのが難しくなるケースもあるでしょう。
鼻の角栓は自分で除去していい?
鼻の角栓を自分で取り除く場合は、肌を傷付けないように注意が必要です。基本的には美容皮膚科で除去してもらうのがよいでしょう。
自分で角栓を除去する方法
自分で角栓を除去する場合は、以下の方法を試しましょう。
- ホットタオルを使用する
- 角栓を柔らかくするスキンケア製品やオイルを使用する
ホットタオルを角栓が気になる部分に当てて、数分してから洗顔やクレンジングを行うと、角栓が柔らかくなって取れやすくなります。やりすぎると必要な水分や皮脂まで失われてしまうため、多くても週に2回程度にとどめましょう。また、フルーツ酸やサリチル酸などが含まれるスキンケア用品や、ホホバオイル・アーモンドオイルなどにも角栓を柔らかくする効果が期待できます。ただし、製品が肌に合わないケースもあるため注意が必要です。
自分で角栓を除去する場合のNG行為
自分で角栓を除去する場合、以下の方法は避けましょう。
- ピンセットで引き抜く
- 爪・指や綿棒で押し出す
- 洗顔や毛穴パックを過剰に行う
物理的に角栓を除去しようとすると、肌を傷つけて肌トラブルが悪化する恐れがあります。また、洗顔や毛穴パックのしすぎは健康な角質も取り除いてしまい、乾燥や肌荒れの原因になる可能性があります。角栓を除去したい場合は、肌への負担や再発防止を考慮して美肌治療を受けるのがおすすめです。
角栓の原因
角栓の原因は、主に以下の3つです。
- 古い角質
- 皮脂
- メイクや埃などの汚れ
角栓は、古い角質や皮脂にメイク・埃などの汚れが混ざったものです。肌の乾燥やターンオーバーの乱れがあると、古い角質が排出しきれなかったり、過剰に分泌された皮脂が毛穴に蓄積したりして角栓を形成します。角栓ができるのを防ぐためには、皮脂の分泌抑制や、原因物質の蓄積防止などの工夫が必要です。
角栓を除去する美肌治療の種類
角栓の除去に有効な美肌治療には、以下の種類があります。
- ハイドラフェイシャル
- ハイドラジェントル
- マッサージピール(コラーゲンピール)
- ケミカルピーリング(サリチル酸ピーリング)
- ピコフラクショナル
ピーリングやハイドラフェイシャルなどで角栓を除去するだけでなく、ピコフラクショナルで毛穴を引き締め、角栓の再発を防ぎます。また、角栓以外の肌悩みに対して同時にアプローチするため、肌質改善の効果も期待できます。角栓を効果的に除去したい場合は、医師の診察によって適切な治療を選択できる美容皮膚科がおすすめです。
角栓を防止するためのセルフケア方法
角栓を除去したあとは、再び毛穴詰まりが起こらないように以下のセルフケアを意識してください。
- 適切な方法で洗顔・クレンジングを行う
- 食事に気を遣う
- 生活習慣を整える
- 保湿を意識する
- ダメージ対策をする
適切な方法で洗顔・クレンジングを行う
洗顔やクレンジングは、適切な方法で行うように心掛けましょう。薄いメイクの場合でも、必ずクレンジングで落としてから洗顔してください。洗顔料は、しっかり泡立てて肌を撫でる程度の力で優しく洗います。角栓が目立つ部分を重点的に洗うのは効果的ですが、肌をネットで擦ったり爪を立てたりするのは避けましょう。
食事に気を遣う
角栓の形成を防止するためには、ビタミンを多く含んだ食品を摂取し、脂質・糖質などを減らす工夫をしましょう。ビタミンには、過剰な皮脂の分泌を抑制して正常に整える働きがあるものが多いです。脂質や糖質の多い食事は、皮脂の分泌量が増えて角栓を悪化させる原因になるため控えてください。肉・魚・野菜・果物をバランスよく摂取するのが効果的です。
生活習慣を整える
不規則な生活習慣は、ターンオーバーの乱れを引き起こすため、規則正しい生活習慣を心掛けてください。睡眠不足や運動不足を解消すると、ターンオーバーが整いやすくなります。また、食事は毎日決まった時間に1日3食摂れるのが理想的です。
保湿を意識する
肌が乾燥していると角栓ができやすくなるため、予防のためには保湿が大切です。乾燥している肌では、潤いを保とうとして皮脂の分泌が促進され、角栓ができる原因になります。さらに、毛穴が開いて凸凹が目立つ状態になるため、汚れが溜まりやすくなったり見た目に影響したりします。特に洗顔後の肌には、早めに化粧水で潤いを与えてください。
ダメージ対策をする
角栓を防止するためには、肌へのダメージを軽減する工夫が必要です。乾燥以外にも、紫外線や摩擦などの刺激も角栓を形成させる恐れがあります。また、これらは毛穴の黒ずみの原因にもなるため、紫外線対策をしっかり行い、肌へ物理的な刺激を与える行為は控えてください。
まとめ
角栓を取らないと、黒ずみやニキビに発展する可能性があります。ただし、自分で除去すると肌にダメージを与える恐れがあるため、美容皮膚科での毛穴治療がおすすめです。
TCBスキンクリニックでは、毛穴の悩みにアプローチできるさまざまな美肌治療を取り扱っております。角栓の除去から予防まで、良好な肌状態を維持したい方はお気軽にご相談ください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【札幌駅前院】

経歴
- 横浜市立大学医学部 卒業
- 茅ヶ崎市立病院
- 日本医科大学 皮膚科
- 東京中央美容外科 札幌駅前院 院長
備考
- 日本美容外科学会(JSAS) 正会員
- 日本美容皮膚科学会 正会員
- 日本皮膚科学会 正会員
- ボトックスビスタ® 認定医
- ジュビダームビスタ® 認定医
- 日本美容医療学会(JAPSA) 会員