ダーマペンでクレーターは治る?適切な治療回数や針の深さ、悪化させない方法を解説

投稿日:2025年05月15日

ダーマペンでクレーターは治る?適切な治療回数や針の深さ、悪化させない方法を解説

クレーターとは、ニキビ跡の悪化や肌の乾燥、たるみなどが原因で生じる肌トラブルの1つです。肌表面の凹凸が目立ちやすく、セルフケアでの改善が難しいため、専門的な治療を検討される方は少なくありません。
クレーターを改善するためには、美容皮膚科で受けられるダーマペンの治療が有効です。肌の自然治癒力を高め、美容成分の生成を促すことで、滑らかな肌へと導く効果が期待できます。

このコラムでは、クレーターができる原因やダーマペンの適切な治療回数、悪化を防ぐための方法について解説します。クレーターを改善して美肌を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

クレーターができる原因

クレーター肌の主な原因は、「ニキビ・ニキビ跡」「肌の乾燥」「たるみ」の3つがあげられます。

ニキビ・ニキビ跡

ニキビの炎症が悪化すると、周囲の組織がダメージを受け、ニキビ跡として残る場合があります。ニキビ跡には赤みや色素沈着などさまざまな種類がありますが、クレーターは重度のニキビが原因で生じるのが特徴です。ニキビができた時は、悪化する前に早めに治療を行う必要があります。

肌の乾燥

乾燥した肌はバリア機能が低下し、わずかな刺激でも肌トラブルが起こりやすくなります。
また、乾燥によって皮膚に炎症が生じると、治るまでに時間がかかったり、症状が悪化したりする場合があります。その結果、肌の奥深くにある真皮層までダメージが及び、クレーター状の跡が残る可能性があります。

たるみ

たるみの主な原因は、加齢による肌のハリや弾力の低下、筋力の衰えなどです。たるみが生じると、毛穴が引き延ばされて楕円形に広がり、クレーター状に見える場合があります。
また、たるみは紫外線や乾燥によって悪化する可能性もあるため、日頃からの紫外線対策や保湿ケアの徹底が大切です。

ダーマペンのクレーター治療における効果

ダーマペンはクレーター治療に効果的です。ただし、クレーターの種類によっては、ダーマペンによる改善が期待できない場合があります。

クレーターの種類や特徴、ダーマペンの効き目は以下のとおりです。

種類 ローリング型 ボックス型 アイスピック型
断面図 ローリング型のクレーター ボックス型のクレーター アイスピック型のクレーター
特徴
  • 開口部が広い(4ミリ以上)
  • 楕円形で緩やかな凹み
  • 開口部の広さはさまざま
  • 直角で平らな凹み
  • 開口部が狭い(2ミリ以下)
  • 真皮よりも奥に深い凹み
ダーマペンの効き目
断面図
ローリング型 ローリング型のクレーター
ボックス型 ボックス型のクレーター
アイスピック型 アイスピック型のクレーター
特徴
ローリング型
  • 開口部が広い(4ミリ以上)
  • 楕円形で緩やかな凹み
ボックス型
  • 開口部の広さはさまざま
  • 直角で平らな凹み
アイスピック型
  • 開口部が狭い(2ミリ以下)
  • 真皮よりも奥に深い凹み
ダーマペンの効き目
ローリング型
ボックス型
アイスピック型

ローリング型のクレーターは、皮膚が癒着して下に引っ張られている状態のため、ダーマペンでは十分な改善が期待できません。この場合、医療用の針で癒着した線維化組織を切断するサブシジョンの治療が有効です。
一方で、ボックス型やアイスピック型のクレーターは、ダーマペンによる改善が期待できます。ただし、クレーターが重度の場合、ダーマペンのみでは改善が難しい可能性もあるため、適切な治療法を医師と相談することが大切です。

ダーマペンの適切な治療回数

ダーマペンは6~8週間に1回のペースで、合計3~10回程度の治療を行うと効果的です。
当院では、患者様一人ひとりのお肌の状態に合わせて、医師が適切な治療回数をご提案します。ご不安な点がございましたらお気軽にご相談ください。

ダーマペンの針の深さ

ダーマペンは、使用する針の深さによって効果が異なるため、目的に応じて調整する必要があります。
クレーター肌の治療には、針の深さを1.5~2ミリに設定するのが一般的です。皮膚の基底層から真皮層にかけてアプローチすることで、コラーゲンやエラスチンなどの美容成分が増生されます。肌にハリや弾力が生まれるため、クレーター肌の改善が期待できます。

ダーマペンでクレーターを悪化させない方法

クレーター治療に有効なダーマペンですが、アフターケアが不十分だと、かえって症状を悪化させる可能性があります。
ダーマペンの治療後の過ごし方で、注意すべき点は以下の3つです。

  • 肌に負担を与えない
  • 紫外線対策を徹底する
  • 血行が良くなる行為を控える

肌に負担を与えない

治療後の肌はデリケートな状態のため、肌への刺激を避けることが大切です。スキンケア用品は、アルコールフリーや敏感肌用の製品を使うようにしてください。
また、治療後は肌にかゆみが生じる場合がありますが、こすったり触ったりしないよう注意が必要です。

紫外線対策を徹底する

治療後の肌は一時的にバリア機能が低下しているため、紫外線のダメージを受けやすい状態です。日焼け止めは治療の翌日から使用可能なため、治療当日は日傘や帽子、サングラスなどで日差しを避けてお過ごしください。

血行が良くなる行為を控える

治療後に血行がよくなると、赤みや腫れ、内出血などのダウンタイムが長引いたり、症状が悪化したりする可能性があります。長時間の入浴や激しい運動、飲酒は、ダウンタイムの症状が落ち着くまで、できる限り控えることをおすすめします。

まとめ

ダーマペンはクレーター肌を改善する効果が期待できます。ただし、クレーターの種類によっては、ダーマペンによる改善が難しい場合もあります。患者様のお肌の状態によって適切な治療法は異なるため、医師と相談のうえ、自分に合った治療を選択することが大切です。
TCBスキンクリニックでは無料カウンセリングを実施しています。クレーター肌にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【札幌駅前院】
院長 栗林 理佳
詳しいプロフィールを見る
栗林 理佳 医師
経歴
横浜市立大学医学部 卒業
茅ヶ崎市立病院
日本医科大学 皮膚科
東京中央美容外科 札幌駅前院 院長
備考
日本美容外科学会(JSAS) 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員
日本皮膚科学会 正会員
ボトックスビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® 認定医

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日本形成外科学会 専門医・日本美容外科学会(JSAPS)専門医・日本創傷外科学会 正会員・日本形成外科手術手技学会会員・日本マイクロサージャリー学会会員が在籍。
また、医学研究能力を持つ医学博士が在籍しており高度最先端医療、新薬開発に携わることで医療の進歩・向上に貢献しています。
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