
ダーマペンは針を刺して肌の自然治癒力を引き出しますが、治療後に皮むけが起こる場合があります。皮むけによってメイクが難しくなったり、外出しにくくなったりするため、程度や期間を知りたいと考える方は少なくありません。
この記事では、ダーマペン後に起こる皮むけについて、過ごし方や皮むけしないための方法などを紹介します。ダーマペンの治療を検討中の方は、ぜひご覧ください。
ダーマペンの後の皮むけについて

ダーマペンの副作用の1つに皮むけがあります。針を深く刺したときに生じる副作用の1つですが、なぜ皮むけが生じるか、期間などを紹介します。
皮むけする理由
ダーマペン後に皮むけする理由は、肌の自然治癒力によるものです。ダーマペンの治療は針で肌に穴をあけ、傷を自ら修復しようとする働きによってコラーゲンやエラスチンが増生します。皮膚が再生する過程で表皮の角質が剥がれ落ち、軽い皮むけ状態になります。ダーマペンの針の深さは肌トラブルや患者様のお悩みによって変わります。針が深いほど皮むけが長引きやすくなりますが、肌の再生過程における通常の反応です。
皮むけしやすい部位
額、フェイスライン、鼻筋、頬骨などは他の部位に比べて皮むけが起こりやすい部位です。顔以外の部位だとデコルテや首、手なども皮むけしやすいです。一般的に皮膚が薄くデリケートな部位で、皮むけが起こりやすい傾向にあります。
皮むけする期間はいつからいつまで?
ダーマペン後の皮むけは、治療後2〜3日経過した頃から始まり、治療後5〜7日程度で治まります。ただし、皮膚の回復の程度や針を刺した深度によっては2週間程度長引くケースもあります。2週間以上皮むけが続く、徐々に症状が悪くなっているなど、心配なことがあれば治療を受けたクリニックに相談してください。
ダーマペンの後の皮むけで注意するポイント

ダーマペン後に皮むけしたときは、過ごし方に注意する必要があります。
無理やり剥がさない
皮むけしているときに無理やり剥がしてしまうと、不完全な新しい表皮も一緒に剥がれてしまい、皮膚が傷つきます。症状が悪化して出血してしまうケースもあるため、気になるからといって無理に剥がさないでください。
スキンケアは低刺激のアイテムを使用
皮むけ中にアルコールやエタノールが入っているスキンケアを使用すると、敏感な肌に刺激を与える可能性があるため、低刺激のアイテムを使用してください。アルコール・エタノールフリーや敏感肌用のスキンケア用品を使用して、肌を保湿しましょう。
ダーマペンの後の皮むけを避けるには

ダーマペン後に皮むけするのはある程度仕方ないですが、対策を講じれば症状を緩和できる可能性があります。
針を刺す深度を浅くする
ダーマペンは、針を深く刺すほどダウンタイムが長くなる傾向にあります。皮むけを少しでも緩和したい方は、針を刺す深度を浅く設定することをおすすめします。ただし、改善したい肌トラブルに合わせて針の深度を決定する必要があるため、適切な針の深さについては医師と相談してください。
しっかりと保湿をする
ダーマペンの治療後の肌は、乾燥してバリア機能が低下している状態です。保湿をしっかりと行い乾燥を防いでください。肌が乾燥しすぎると、皮むけしやすくなります。朝晩の保湿だけではなく、日中も冷房や暖房が効いた部屋にいる場合はミストタイプの化粧水を使用しましょう。
紫外線対策を怠らない
バリア機能が低下した肌は、紫外線の影響を直接受けやすくなります。また、紫外線によって乾燥を招く恐れもあるため、日焼け止めや日傘、帽子などを活用して紫外線対策を徹底してください。さらに、屋内でも窓から紫外線の影響を受ける可能性があるため、日焼け止めは室内でも塗布しましょう。
激しい運動や入浴を避ける
激しい運動や長時間の入浴は血行を促進し、皮むけの症状を悪化させる可能性があります。また、汗が患部を伝うことで雑菌が入りやすくなるため、違う肌トラブルを招く恐れもあります。軽いウォーキング程度や、シャワーを浴びるだけであれば問題ないため、医師に相談してみてください。
ダーマペン後の皮むけについてよくある質問

ダーマペン後の皮むけについて、患者様からよく寄せられる質問を紹介します。
皮むけ中にメイクをしても大丈夫ですか?
ダーマペンの治療翌日からのメイクは問題ありませんが、皮むけしている際はできればメイクは避けたほうがよいでしょう。ただし、敏感肌用や低刺激のアイテムであれば問題ないケースもあります。皮むけの程度にもよるため、心配な方は医師に確認してからメイクをするようにしてください。
おすすめの保湿成分はありますか?
皮むけ中におすすめの保湿成分は、セラミドやヒアルロン酸が配合されているスキンケアです。アルコール、ビタミンC、レチノール、香料、着色料などが含まれるアイテムは避け、低刺激のアイテムを選んでください。また、化粧水のあとは必ず乳液やクリームを使用して水分の蒸発を防ぎましょう。
皮むけ以外にどのような副作用がありますか?
ダーマペンの治療後の副作用には、以下のような症状があります。
- 赤み
- かゆみ
- 痛み
- むくみ
- 内出血
特にかゆみと皮むけが併発していると、肌を触ってダメージを与えてしまう可能性があるため注意が必要です。冷たいタオルで冷やしたり、ワセリンで保湿したりして症状を緩和させてください。他の症状にも冷却や保湿は効果的です。副作用が出ている間は、医師の指示に従って生活するよう心がけましょう。
皮むけしない場合もありますか?
ダーマペンの治療後は、必ず皮むけが生じるわけではありません。針を刺す深さや肌質によっては、皮むけが起こらない可能性もあります。皮むけが生じなくても治療が失敗しているわけではないため、心配いりません。ただし、赤みや内出血などが出ている間は、皮むけしているときと同様に敏感な肌をいたわる必要があります。
まとめ
ダーマペン後の皮むけは、肌が回復する過程で起こる自然な症状です。無理やり剥がしたり過度に触ったりせずに、注意事項を守って生活しましょう。また、皮むけが起こらなくても異常があるわけではありません。医師の指示に従って、治療後は敏感な肌に刺激を与えないよう過ごしましょう。
TCBスキンクリニックでは、患者様のご希望やお悩みに応じてダーマペンの針の深さをご提案し、アフターケアの方法も丁寧に説明します。ダーマペンの治療を検討中の方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【札幌駅前院】

経歴
- 横浜市立大学医学部 卒業
- 茅ヶ崎市立病院
- 日本医科大学 皮膚科
- 東京中央美容外科 札幌駅前院 院長
備考
- 日本美容外科学会(JSAS) 正会員
- 日本美容皮膚科学会 正会員
- 日本皮膚科学会 正会員
- ボトックスビスタ® 認定医
- ジュビダームビスタ® 認定医