
ダーマペン後は、保湿や日焼け対策を怠らないように注意されますが、どのようなスキンケアを行えばよいか悩む方も少なくありません。スキンケアの他にもいくつか生活するうえでの注意点があるため守る必要があります。
この記事では、ダーマペン後のスキンケアのポイントや注意すべき生活習慣について紹介します。ダーマペンを受けた後の過ごし方を知りたい方、効果をしっかりと実感したい方は、ぜひご覧ください。
ダーマペンとは

ダーマペンは、ペン型の機械の先端についた微細な針で肌に穴を開けます。肌本来の自然治癒力によって穴を修復しようとする過程で、真皮層にコラーゲンやエラスチンなどが増生される仕組みです。毛穴の開きやニキビ跡、たるみ、しわなどさまざまな肌トラブルを改善に導きます。
ダーマペン後の肌の状態

ダーマペンの治療後は、肌が刺激を受けた状態であるため、以下のような反応が現れます。
- 赤み
- むくみ
- 内出血
- 皮むけ
- かゆみ
肌に微細な穴を開けるため、一時的に副作用として発生する可能性がありますが、3日〜1週間程度で徐々に改善します。しかし、適切なケアを行わないと副作用が長引くケースもあるため、治療後のケアが重要です。
ダーマペン後のスキンケアのポイント

ダーマペン後のスキンケアのポイントを紹介します。
- クレンジング・洗顔
- 化粧水
- パック
- 日焼け止め
クレンジング・洗顔
ダーマペンの治療後、美容皮膚科によって異なるものの、12時間程度は水で濡らす行為は禁止されています。その後のクレンジングや洗顔は、肌に負担をかけないような低刺激の成分が配合されているものを選びましょう。ゴシゴシ擦ると肌に負担をかけるため、軽いメイクを心がけ優しくクレンジングを行う必要があります。洗顔も、洗顔料を泡立てて肌を直接擦らないよう気をつけ、清潔なタオルで押さえるようにして水分をふき取ります。
化粧水
ダーマペン後は、肌が乾燥しやすくなるため保湿を丁寧に行う必要があります。ただし、化粧水や乳液、クリームなどの使用は治療をして12時間程度過ぎてからにしましょう。
以下は、ダーマペン後のスキンケアにおすすめの成分です。
- ヒアルロン酸……水分保持力が高く肌の乾燥を防ぐ
- セラミド……バリア機能を修復する
- アロエベラ・カモミールエキス……炎症や赤みを抑える
- パンテノール……肌の回復をサポートする
アルコールが含まれていない低刺激の製品を選びましょう。また、ビタミンCやレチノールが配合された美容液を使用している方は、ダーマペン後の敏感な肌には刺激が強いため使用を控える必要があります。
パック
パックはダーマペン後の肌の保湿に効果的ですが、市販のパックは肌への刺激が強すぎる場合があるため注意が必要です。治療翌日からは、市販のパックを使用しても問題ありません。鎮静効果のあるシカパックや冷却パックなどを使用すると副作用の長期化を防げます。化粧水と同様に、ビタミンCやレチノールを含むパックは刺激が強いため避けてください。
日焼け止め
ダーマペン後は日焼けに注意する必要がありますが、治療当日は日焼け止めを使用できないため注意してください。美容皮膚科から帰宅する際は、なるべくマスクや帽子などを活用して紫外線を防ぎましょう。治療翌日からは、外出の際だけではなく室内でも日差しの当たる窓際は避けて紫外線対策を行ってください。化粧水と同様に肌への刺激が少ないアイテムを選ぶ必要があります。
ワセリンで保湿するタイミング

ワセリンは、美容皮膚科で治療後に処方される場合があります。医療用アイテムのため、治療直後から使用しても問題ありません。化粧水や乳液などが使用できない期間の保湿剤として使用しましょう。ワセリンは保湿力が高いため、化粧水や乳液の成分に不安がある場合はワセリンを使用し続けるのもおすすめです。
ダーマペン後の生活習慣の注意点

ダーマペン後は、スキンケア以外にもいくつかの注意点があります。
避けたほうがよい行動
ダーマペン後は、以下の行動を避けてください。
- 激しい運動
- 入浴
- サウナ
- 飲酒
- 日焼け
ダーマペンの治療を受けた後は、血行が良くなる行為によって赤みや内出血が悪化する可能性があるため、体温が急激に上がる行為は控えてください。また、肌が敏感な状態なので、日焼けにも注意が必要です。
食生活
ダーマペン後は、肌の回復をサポートするような以下の栄養素を積極的に摂取してください。
- ビタミンC……コラーゲンの生成を助ける
- ビタミンE……抗酸化作用がある
- オメガ3ー脂肪酸……炎症を抑える
十分な水分補給も重要です。肌の乾燥を防ぐために、1日2リットル程度の水を飲むようにしましょう。
脂質や糖質は摂りすぎると肌の炎症を強め、回復を遅らせる可能性があるため、過剰摂取には注意してください。
ストレスを溜めない
ストレスが溜まると、体内の炎症反応を増加させ回復が遅れる可能性があります。ダーマペンの治療後は、ストレスを減らして治療の効果を妨げないようにしましょう。
瞑想やヨガ、十分な睡眠を確保してストレスの緩和を目指してください。
ダーマペンと併用がおすすめの組み合わせ治療

ダーマペンは、皮膚に開けた穴から薬剤を塗布する組み合わせ治療によって、より高い効果が期待できます。ダーマペンに備わっているオートマチックバイブレーション機能は、薬剤の吸収を促進するため、組み合わせ治療がおすすめです。
ヴェルベットスキン
ヴェルベットスキンは、ダーマペンとコラーゲンピールを合わせた治療の名称です。コラーゲンピールは高濃度トリクロロ酢酸、低濃度過酸化水素、コウジ酸を主成分とするPRXーT33と呼ばれる薬剤です。ダーマペン後の肌に塗布すると、自然治癒の効果に加えてキメが整った肌も叶います。
エクソソーム
エクソソームは、幹細胞培養上清液に含まれている成分で、皮膚や神経系、血液系の細胞間の情報伝達を担います。エクソソームには、細胞の修復や活性化を促進する効果があるため、肌質改善の効果が期待できます。
まとめ
ダーマペン後は、すぐにスキンケアを行えません。治療後12時間程度は顔を濡らす行為は禁止とされているため、注意が必要です。スキンケア開始後も副作用を長引かせないようにスキンケアに含まれる成分に注意しましょう。
TCBスキンクリニックでは、ダーマペン後のスキンケアについてカウンセリングで丁寧にご説明いたします。患者様に合わせて併用する薬剤のご提案もできるため、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【札幌駅前院】

経歴
- 横浜市立大学医学部 卒業
- 茅ヶ崎市立病院
- 日本医科大学 皮膚科
- 東京中央美容外科 札幌駅前院 院長
備考
- 日本美容外科学会(JSAS) 正会員
- 日本美容皮膚科学会 正会員
- 日本皮膚科学会 正会員
- ボトックスビスタ® 認定医
- ジュビダームビスタ® 認定医