
毛穴のトラブルやニキビ跡などに効果が期待できるダーマペンですが、治療後に色素沈着してしまう場合があります。色素沈着してしまうと、再度別の治療が必要になる可能性もあるため、事前にリスクを把握しておきましょう。
この記事では、ダーマペン後に色素沈着する理由や原因、防ぐ方法、色素沈着以外のトラブルについて紹介します。ダーマペンの治療を検討中の方は、ぜひご覧ください。
ダーマペンで色素沈着する原因

ダーマペン後に色素沈着する原因は、以下の5つがあげられます。
- 肝斑に治療をした
- 紫外線の浴びすぎ
- 治療後に肌を刺激した
- 治療間隔が短かった
- 針を深く刺しすぎた
肝斑に治療をした
肝斑は、頬骨の上あたりに左右対称にできるシミで、一般的な老人性色素斑とは治療法が異なります。肝斑に刺激を与えると、メラノサイトが活性化してさらに濃くなってしまう可能性があるため、ダーマペンの治療は肝斑を避けて行わなければいけません。クリニックによっては、肝斑の治療を優先してダーマペンを推奨しないケースもあります。
紫外線の浴びすぎ
ダーマペンの治療後は、肌のバリア機能が一時的に低下し、紫外線の影響を受けやすい状態です。肌が敏感な状態で紫外線を過度に浴びると、メラニンが生成され色素沈着の原因となります。ただし、治療当日は日焼け止めの使用ができないため、日傘や帽子で肌を守るよう気をつけてください。
治療後に肌を刺激した
ダーマペンの治療後は、赤みや内出血などが気になって肌を触ってしまう方がいます。しかし、デリケートな状態の肌に刺激を与えると、メラニンの過剰生成によって色素沈着が生じる可能性があります。治療後の保湿は大事ですが、過度に触らず医師の指示に従ってケアするよう心がけましょう。
治療間隔が短かった
ダーマペンの治療は、患者様の肌状態によって個人差があるものの、一般的には6~8週間に1回のペースで合計3~10回が推奨されています。しかし、なかには肌悩みを早く解決するために、頻繁に治療を受けようとする方がいます。医師から指定された間隔を守らないと、肌のバリア機能が低下したままの状態でダーマペンの治療を行うことになるため、色素沈着のリスクが高まります。
針を深く刺しすぎた
ダーマペンの針の深さは、0.1ミリ単位で変更できるうえに、最長3ミリの深さまで届くのが特徴です。針をどの程度の深さで刺すかは、肌悩みや部位によって異なるため、事前のカウンセリングが重要です。針を深く刺すとダメージが強くなり色素沈着を起こす可能性が高まるため、慎重に判断する必要があります。
ダーマペン後の色素沈着を防ぐ方法

ダーマペン後の色素沈着を防ぐには、以下の方法を実践しましょう。
- 紫外線対策をする
- 保湿をする
- 治療後の肌を触らない
- ターンオーバーを正常化する
- カウンセリングをしっかりと行うクリニックで治療を受ける
紫外線対策をする
ダーマぺンの治療後は肌が敏感な状態になっているため、紫外線対策を徹底する必要があります。ただし、施術直後は日焼け止めの塗布ができないため、注意が必要です。日焼け止めを使用できるようになってからも、成分によっては刺激が強すぎるケースもあるため、医師に相談することをおすすめします。また、紫外線は室内にも窓を通り抜けて降り注ぐため、室内でも対策を怠らないようにしましょう。
保湿をする
ダーマペンの治療後は、保湿をしっかりと行う必要があります。バリア機能が低下している肌への乾燥や刺激を避けるため、医師が推奨するスキンケアを行いましょう。普段通りのスキンケア用品は刺激が強すぎる場合があるため、低刺激や敏感肌用のアイテムを選んでください。
治療後の肌を触らない
治療後の肌は、針を刺した部分の皮膚が再生して治癒が進むため、皮むけやかゆみが生じるケースもあります。点状出血した箇所にはかさぶたができる場合もありますが、かさぶたや皮むけを無理に剥がさないよう気をつけてください。洗顔もたっぷりの泡で優しく洗うよう心がけ、できる限り肌を触らないようにしましょう。
ターンオーバーを正常化する
ターンオーバーが乱れていると色素沈着しやすくなるため、生活習慣を整えることでターンオーバーを正常化する必要があります。睡眠時間の確保やストレス発散、バランスのとれた食生活などに気をつけ、ターンオーバーを乱さないよう心がけてください。
カウンセリングをしっかりと行うクリニックで治療を受ける
肝斑への不適切な治療や、適切な針の深さの判断は、医師の技術によるものが大きく患者様が対処できるものではありません。医師からの説明がないクリニックや、肌悩みをしっかりとヒアリングしてくれないクリニックは避けましょう。
ダーマペン後に起こる可能性がある肌トラブル

ダーマペン後には、色素沈着以外にも以下のような肌トラブルが生じる可能性があります。
ニキビの悪化
ダーマペンは、浅い層への治療でニキビを改善に導きますが、改善できるニキビは炎症のないニキビに限ります。炎症が強いニキビや、膿が残ったままのニキビ跡に治療を行うと、かえってニキビが悪化するケースがあります。炎症があるニキビにダーマペンを行うと、菌が他の穴に流れ込んで新たなニキビを作る原因になる場合があるため注意が必要です。炎症が強いニキビや、膿のあるニキビ跡がある場合は、先にニキビの治療を行ってからダーマペンを検討しましょう。
金属アレルギー
ダーマペンは、先端が金属でできているため、金属アレルギーの方は受けられない治療です。ご自身が金属アレルギーであることをわからないまま治療を受けてしまうと、数日経っても赤みが消えない、かゆみが生じるなどトラブルにつながる可能性があります。少しでも異変を感じたら、すぐに医師へ相談するようにしましょう。
まとめ
ダーマペンは創傷治癒力によって毛穴トラブルやニキビ跡などを改善できる治療ですが、色素沈着してしまうケースもあります。ただし、色素沈着は必ず起こるものではなく、医師の技術や患者様の適切なアフターケアによって回避できます。
TCBスキンクリニックでは、医師が患者様の肌状態をしっかりと見極め、ダーマペンの治療を行います。適切な針の深さについても患者様と相談しながら提案するため、理解を深めたうえで治療を受けていただけます。ダーマペンの治療を検討中の方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【札幌駅前院】

経歴
- 横浜市立大学医学部 卒業
- 茅ヶ崎市立病院
- 日本医科大学 皮膚科
- 東京中央美容外科 札幌駅前院 院長
備考
- 日本美容外科学会(JSAS) 正会員
- 日本美容皮膚科学会 正会員
- 日本皮膚科学会 正会員
- ボトックスビスタ® 認定医
- ジュビダームビスタ® 認定医