投稿日:2025年05月20日

ピコフラクショナルは、一般的にニキビ跡や毛穴の開きの改善に効果があるとされています。ただし、効果を感じにくかったり、薄いと感じたりする場合もあります。適切に受ければ効果を実感できる治療のため、十分に理解したうえで検討することが大切です。
この記事では、ピコフラクショナルが効果なしといわれる理由や効果を高める方法を紹介します。ピコフラクショナルで肌悩みを改善させたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
ピコフラクショナルとは

ピコフラクショナルは、従来のレーザー治療と比べて肌表面へのダメージが少なく、ダウンタイムを抑えて肌悩みの改善に導く治療です。以下では、ピコフラクショナルの仕組みや効果を紹介します。
ピコフラクショナルの仕組み
ピコフラクショナルは、表皮の内側にレーザーの衝撃波を用いて点状の小さな穴をあけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌悩みの改善を目指す治療です。従来のフラクショナルレーザーは、肌の表面に穴をあけていたため治療をする際の痛みや皮膚へのダメージがありました。
しかし、ピコフラクショナルは肌の表面へのダメージが少なく、ダウンタイムが抑えられる点が特徴です。照射時にチクチクとした痛みを感じる場合がありますが、麻酔クリームを塗布したあとに治療を行うため痛みを軽減できます。また、TCBスキンクリニックでは、麻酔クリームの他にもオプションで各種麻酔を用意しているため、痛みに不安がある方はお申し出ください。
ピコフラクショナルの効果
ピコフラクショナルは、主に次のような肌悩みに効果が期待できます。
- ニキビ跡
- 毛穴の開き
- 小ジワ
レーザーを照射し、衝撃波によってコラーゲンやエラスチンの生成を促すことで、肌トラブルの解消が期待できます。顔全体に照射できるため、肌質の改善にもつながる点が特徴です。表皮の内側にある真皮まで熱エネルギーを届けるため、凹凸やクレーター状のニキビ跡にも効果的です。患者様によって異なりますが、一般的には5〜10回の治療で効果を実感できる傾向があります。
ピコフラクショナルが効果なしといわれる理由

ピコフラクショナルが効果なしといわれる主な理由は、以下の5つがあげられます。
- 肝斑に照射した
- 色素沈着してしまった
- 治療回数が不足している
- 照射の強度が適切でない
- 適切なダウンタイムを過ごさなかった
肝斑に照射した
シミにはさまざまな種類がありますが、なかでも肝斑は左右対称にもやっと現れるのが特徴です。治療が難しいシミとされており、肝斑がある状態でピコフラクショナルの治療をしてしまうと、炎症が起こって悪化する可能性があります。肝斑にはピコトーニングが適しているため、シミの種類や治療方法をしっかりと医師が判断する必要があります。
色素沈着してしまった
日焼けしやすい方や、肌のターンオーバーが低下している方は、治療後に色素沈着ができる可能性があります。治療後は肌が敏感な状態になるため、紫外線対策を怠ると悪化する恐れがあります。ピコフラクショナルの治療後に色素沈着してしまった場合は、医師に相談してみましょう。
治療回数が不足している
ピコフラクショナルは、1回で効果を感じられる場合もありますが、4週間に1回の間隔で、合計5〜10回程度の治療がおすすめです。特に、クレーター状のニキビ跡は数回の治療が必要です。効果をしっかり実感したい方は、医師と相談しながら治療回数を決め、肌悩みの改善を目指しましょう。
照射の強度が適切でない
ピコフラクショナルは、レーザーの出力の強さを調整できる機器です。出力が弱すぎると思ったような効果が得られない可能性があります。
一方で、出力が強すぎると肌にダメージを与える可能性が高まるため、医師の判断によって適切な出力で治療する必要があります。
適切なダウンタイムを過ごさなかった
ピコフラクショナルの治療を受けたあとは、肌がダメージを負った状態です。紫外線対策や保湿ケアをしっかりと行わないと、ダウンタイムが長引いたり、思ったような効果が得られなかったりする可能性があります。ダウンタイム中の過ごし方については医師の説明をよく聞き、指示に従ってケアを行いましょう。
ピコフラクショナルの効果を高める方法

ピコフラクショナルの効果を高めるには、以下のアフターケアを行う必要があります。
- 紫外線対策を行う
- 保湿を丁寧に行う
- 必要な回数と頻度で治療を受ける
紫外線対策を行う
ピコフラクショナルを受けたあとは、肌が敏感な状態です。紫外線の影響を受けやすい状態のため、紫外線対策をしっかりと行いましょう。日焼け止めを活用することに加え、日傘や帽子を使用するのもおすすめです。また、室内にいるときも日焼け止めを塗布して窓から入ってくる紫外線に当たらないよう気をつけてください。
保湿を丁寧に行う
ピコフラクショナル治療後は、一時的に肌のバリア機能が低下しています。外部刺激に敏感な状態のため、保湿は丁寧に行うことが大切です。普段のスキンケアでは刺激が強すぎる場合もあるため、敏感肌用や低刺激の保湿アイテムを使用しましょう。
必要な回数と頻度で治療を受ける
ピコフラクショナルは、肌悩みによっては1回では十分な効果を感じられない場合があります。症状によって必要な回数と頻度は異なるため、医師と相談しながら肌悩みに合った回数を適切な頻度で受ける必要があります。
組み合わせがおすすめのピコトーニング

ピコレーザーの治療はピコスポット、ピコフラクショナル、ピコトーニングの3つのモードがあります。ピコフラクショナルとピコトーニングを同時に行うと、肌トラブルを改善しやすく、美肌を目指せます。ピコトーニングとは、低出力のレーザーを広範囲に照射してメラニン色素を破壊する治療です。複数の肌悩みが混在している方は、ピコフラクショナルとピコトーニングの同時治療を検討してみてください。
まとめ
ピコフラクショナルが効果なしといわれる理由には、アフターケアの不足や治療回数、出力が適切ではない点などがあげられます。照射出力や回数、頻度などを見極めて肌悩みにアプローチすれば、しっかりと効果を感じられる治療であるため、医師と相談しながら治療をすすめましょう。
TCBスキンクリニックでは、ピコレーザーによる治療を行っています。3種類の照射モードによって患者様の肌悩み・肌の状態に応じて医師が適切な治療を提供します。ピコフラクショナルの治療を検討している方は、まずは無料カウンセリングにお越しください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【札幌駅前院】

経歴
- 横浜市立大学医学部 卒業
- 茅ヶ崎市立病院
- 日本医科大学 皮膚科
- 東京中央美容外科 札幌駅前院 院長
備考
- 日本美容外科学会(JSAS) 正会員
- 日本美容皮膚科学会 正会員
- 日本皮膚科学会 正会員
- ボトックスビスタ® 認定医
- ジュビダームビスタ® 認定医