
ダーマペンは肌に穴を開けて、傷を治そうとする自然治癒力によってコラーゲンやエラスチンを増生させます。わざと肌に穴を開けるため、治癒の過程において赤みが生じるケースがあります。
この記事では、ダーマペンで赤みが出る理由や期間、注意点、治療直後にしてはいけない行為を紹介します。ダーマペンの治療を検討していて、ダウンタイムが気になる方はぜひご覧ください。
ダーマペン後の赤みについて

ダーマペンの治療後に、肌に赤みが生じる場合があります。なぜ赤みが生じるのか、いつまで続くのかなどを紹介します。
ダーマペン後に赤みが生じる理由
ダーマペンは、針の長さを、0.2ミリから3.0ミリまで、0.1ミリ単位で調整しながら肌に穴を開けます。毎秒1,920個の穴を開けられる治療で、どうしても傷による赤みが生じます。症状に応じて針を刺す深さが異なりますが、ニキビ跡のクレーターやしわなどの治療で針を深く刺した場合は赤みが生じやすいです。また、ダーマペンの針による金属アレルギーが原因のケースもあります。赤みやかゆみがなかなか治まらない、徐々に悪化するなど心配な場合は医師に相談してください。
赤みが消失するまでの期間はいつまで?
赤みが消えるまでの期間は、症状の程度や肌質、針の深さによって異なります。軽度な赤みであれば治療後1〜2日程度で改善しますが、強い赤みの場合は1週間程度かかるケースもあります。1週間以上赤みが続く場合は、トラブルの可能性があるため医師に相談しましょう。
ダーマペン後に赤みが出ている際の注意点

ダーマペンは、治療後にできる小さな穴によって肌に赤みが出ますが、赤みが続く間は注意が必要です。
患部を冷やす
赤みは適度に冷やすと和らぐケースがあります。保冷剤や水で濡らしたタオルなどで患部を冷やしてください。保冷剤を使用する場合はそのままではなく、タオルやガーゼで包むようにしましょう。長時間冷やしすぎると刺激となって別のトラブルを引き起こす可能性があるため注意してください。
低刺激アイテムで保湿する
ダーマペン後は肌のバリア機能が低下しているため、しっかりと保湿を行う必要があります。ただし、使用するスキンケアアイテムには注意が必要です。アルコールやエタノール、香料などが含まれているものは避けましょう。通常時に問題なく使用できていても、ダーマペン後の肌には刺激が強すぎる場合があります。美容皮膚科で処方されるワセリンや、敏感肌用のスキンケアアイテムを使用してください。
軽いメイクを心がける
一般的には、メイクは翌日から可能とする美容皮膚科が少なくありませんが、濃いメイクは避けて化粧品でもクレンジングでも肌に負担をかけないようにしましょう。赤みがあるうちはできる限り軽いメイクを心がけてください。
患部を不必要に触らない
赤みや内出血があると、どうしても気になって触ってしまう方もいますが、症状が悪化する可能性があるため、肌には触らないよう気をつけてください。また、頬杖が癖になっている方や、普段寝るときに横向き、うつ伏せで寝ている方は無意識のうちに肌に刺激を与えている可能性があります。普段どおり過ごすことで顔に刺激を与える場合は、意識的に顔に触らないよう気をつけましょう。
クレンジングや洗顔は優しく行う
ダーマペンの治療の翌日からクレンジングや洗顔が可能ですが、肌に刺激を与えないよう優しく行う必要があります。クレンジングや洗顔で顔をゴシゴシ擦ってしまうと、赤みが悪化する可能性があります。同様に、タオルドライでも擦らず押さえるようにして水気をとるようにしましょう。
血行を促進する行為はしない
赤みが出ている間は、血行を促進する行為によって症状が悪化したり、別のトラブルを招いたりする恐れがあります。特に、激しい運動や入浴、サウナ、飲酒には注意が必要です。血行がよくなることに加え、汗で雑菌が入り込む可能性もあるため安静に過ごしましょう。
ダーマペン直後に禁止されている行為

ダーマペンは、治療を受けた直後に控えるべき行為があります。
顔を濡らす
ダーマペンで開けた穴は12時間程度でふさがりますが、その間は顔を濡らす行為は避けましょう。傷がふさがっていない状態で洗顔やシャワーなどで濡らしてしまうと、傷から雑菌が入り込んで炎症を起こす可能性があります。なお、何時間後から顔を濡らしてもよいかは美容皮膚科や患者様の状態によって異なる場合があるため、医師の指示をしっかりと守ってください。
メイク
ダーマペン直後のメイクは、肌に負担をかけるため控えるべきです。さらに、メイクをしてもクレンジングができないため不衛生な状態になります。何時間後からメイクをしても大丈夫かしっかりと確認しておきましょう。また、メイクをしても大丈夫なほど時間が経過していても、副作用がでているうちはメイクは控えめにするほうがよいです。
血行がよくなる行為
ダーマペン直後に血行がよくなる行為をすると、体温が一気に上がってデリケートな肌に悪影響を与えます。入浴は治療をして12時間程度経てば可能としている美容皮膚科もありますが、長時間の入浴は避けましょう。ランニングやウォーキングを日課にしている方や、サウナが好きな方も、ダーマペンの直後は血行がよくなる行為を控え、安静に過ごしてください。ただし、家事や買い物などの日常的な行為は問題ないため、行動に関して不安な方は医師に確認しましょう。
紫外線を浴びる
ダーマペンの治療直後は、肌に穴が開いている状態です。紫外線のダメージがダイレクトに皮膚の内側へ侵入し、肌トラブルを発生させる原因になります。ただし、治療後すぐに日焼け止めクリームは使用できないため、帽子、日傘でカバーするなどの対策が必要です。
まとめ
ダーマペンの治療後に肌に赤みが出ている場合は、治るまでは悪化しないよう生活に気をつける必要があります。ただし、副作用が1週間以上続く場合や、徐々に悪化している場合はすぐに治療を受けた美容皮膚科で症状を相談してください。
TCBスキンクリニックでは、ダーマペンの治療前にしっかりと医師によるカウンセリングを行います。副作用やダウンタイムについてもご説明するため、不安なことがあればなんでも医師にご相談ください。ダーマペンの治療を検討中の方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【札幌駅前院】

経歴
- 横浜市立大学医学部 卒業
- 茅ヶ崎市立病院
- 日本医科大学 皮膚科
- 東京中央美容外科 札幌駅前院 院長
備考
- 日本美容外科学会(JSAS) 正会員
- 日本美容皮膚科学会 正会員
- 日本皮膚科学会 正会員
- ボトックスビスタ® 認定医
- ジュビダームビスタ® 認定医