色素沈着とシミの違いとは?種類別の見分け方や治療について解説

色素沈着とシミの違いとは?種類別の見分け方や治療について解説

「色素沈着のせいで顔がくすんで見える」「シミがあるせいで老けて見える」といったお悩みを抱えている方は少なくありません。色素沈着とシミは、見た目が似ているため同じものだと思われがちですが、実は原因や治療方法が異なる場合があります。
そもそも色素沈着とシミの違いをご存じでしょうか?皮膚にメラニンが過剰に沈着した状態全般を色素沈着と呼び、シミはその中でも紫外線や加齢が原因で生じる「老人性色素斑」を指すことが多いです。
本コラムでは、色素沈着とシミの違いについて詳しく解説します。色素沈着やシミでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

色素沈着とシミの違い

色素沈着とは、皮膚にメラニンが過剰に沈着して、肌の色が濃くなった状態を指します。紫外線や炎症、外傷、摩擦、薬物など原因はさまざまですが、外的な刺激から肌を守るために、メラノサイトという色素細胞がメラニンを大量に生成することで生じます。
一方、シミは色素沈着のなかでも主に紫外線ダメージの蓄積と加齢が原因で発生した「老人性色素斑」を指すことが多いです。

シミの種類別の見分け方

6種類のシミのイラスト

一般的にシミと呼ばれる色素トラブルには、以下のような種類があります。色素トラブルの種類によって効果的な治療方法が異なるため、特徴や原因を理解することが大切です。

老人性色素斑

老人性色素斑とは、一般的なシミを指します。茶褐色で輪郭が比較的はっきりしている特徴があり、大きさは数ミリ~5センチ程度のものが多いです。

原因
老人性色素斑は、長年の紫外線ダメージの蓄積や肌の老化などが原因で現れます。そのため顔や腕、手の甲など日光が良く当たる箇所にできることが多いです。
治療方法
老人性色素斑の治療には、ピコトーニングやピコスポット、IPL光治療、ケミカルピーリング、白玉点滴・白玉注射、内服薬・外用薬などが用いられます。

炎症性色素沈着

炎症性色素沈着とは、肌の炎症をきっかけに肌の内部にメラニンが蓄積した状態です。炎症による赤みが引いた後、茶色いシミが肌に残ります。

原因
ニキビや傷、虫刺され、かぶれ、湿疹、火傷などによって肌に炎症が起こることで発生します。肌の炎症が起きているときに、紫外線や摩擦など肌に刺激が加わると、色素沈着を引き起こして跡が残ります。
また、シミ治療後に刺激が加わることで炎症性色素沈着が発症するケースがあるため注意が必要です。特に、ピコレーザーの治療直後は肌のバリア機能が弱くなっており、炎症を起こしやすいため、マッサージやピーリング、強い成分が含まれる化粧品の使用を控える必要があります。
治療方法
炎症性色素沈着は、肌のターンオーバーによって自然に目立ちにくくなることが多いです。ただし、炎症によるダメージがひどい場合、ピコレーザーや内服薬・外用薬による治療を行う必要があります。

そばかす

そばかすとは、鼻や頬周りを中心に細かい薄茶色の斑点が広がっている状態を指します。見た目が雀の卵殻に似ていることから、「雀卵斑(じゃくらんはん)」とも呼ばれます。

原因
そばかすは、遺伝的な要因で発生します。5~6歳の幼児期からでき始め、成長とともに増えて思春期に濃くなることが多いです。
治療方法
そばかすは、ピコレーザーやIPL光治療、ケミカルピーリング、白玉点滴・白玉注射、内服薬・外用薬などの治療を行うことで薄くなる効果が期待できます。

肝斑

肝斑は薄茶色や黒っぽい茶色をしていることが多く、輪郭が薄い特徴があります。また、左右の頬骨あたりに大きめのシミが発生した場合、肝斑である可能性が高いです。

原因
肝斑は女性ホルモンの乱れが原因で、一般的に30~50代の女性の方にできやすい傾向があります。妊娠やピルの使用、生理、更年期などの影響によって、女性ホルモンのバランスに変化があったときにも発生する可能性があります。
治療方法
肝斑には、ピコトーニングやトラネキサム酸・ビタミンCの内服など、刺激を抑えた治療が有効です。一方で、ピコフラクショナルやピコスポット、IPL光治療など刺激が強い治療を行うと逆に濃くなってしまう可能性があるため、注意が必要です。

脂漏性角化症

脂漏性角化症は、別名「老人性イボ」とも呼ばれます。一般的なシミと比べてやや盛り上がっており、イボのような見た目をしているのが特徴です。

原因
脂漏性角化症は皮膚の老化現象や紫外線ダメージによって発生します。40代以降の中高年期に増加することが多く、80代になるとほとんどの方に見られます。
治療方法
脂漏性角化症はイボのように盛り上がった状態のため、切開法や電気メスによる表面分解法、くり抜き法による除去が効果的です。

ADM

ADM(Acquired Dermal Melanocytosis)は、日本語で「後天性真皮メラノサイトーシス」と呼びます。グレーや青みを帯びた色が特徴で、肝斑のように小さな斑点が頬周辺に左右対称で現れることが多いです。また、このシミは20歳前後から発生する可能性があります。

原因
ADMが発生する詳しい原因については明らかになっていませんが、遺伝的な要素が関与している可能性があると考えられています。
治療方法
ADMは肌の深い層で色素沈着を起こしている状態のため、ピコレーザーを複数回行うことで薄くなる効果が期待できます。特に、低出力のレーザーを均一に照射するピコトーニングと高出力のレーザーをピンポイントで照射するピコスポットを組み合わせた治療が効果的です。

色素沈着・シミの治療方法

色素沈着やシミは、種類によって有効なアプローチが異なります。誤ったセルフケアはかえって症状を悪化させることもあるため、美容皮膚科で医師による診断を受け、ご自身の症状に合った治療を行うことが大切です。
TCBスキンクリニックでは、患者様の肌の状態を確認したうえで、適切な治療をご提案しています。

ピコレーザー

ピコレーザーとは、ピコ秒(1兆分の1秒)単位でレーザーを照射し、衝撃波によってメラニンを粉砕する治療です。レーザーによって砕かれたメラニンは老廃物として体内に吸収されるため、老人性色素斑や炎症後色素沈着、そばかす、ADMなどが薄くなる効果が期待できます。
ピコレーザーには、ピコトーニング・ピコスポット・ピコフラクショナルの3つの照射モードがあり、使い分けることで幅広い肌悩みに対応できます。シミを治療する場合、肌への刺激を抑えたピコトーニングやピンポイントでメラニンを破壊するピコスポットが有効です。

IPL光治療

IPL光治療とは肌に光を照射し、熱作用によってメラニンを破壊して、老人性色素斑やそばかすなどを改善へと導く治療です。低出力で光を照射するため肌へのダメージが少なく、ダウンタイムや痛みが抑えられます。

ケミカルピーリング(サリチル酸ピーリング)

ケミカルピーリングとは、肌に酸性の薬剤を塗布し、古くなった角質を取り除くことでターンオーバーを促す治療です。ケミカルピーリングによって新しい角質層が生成されると同時に、メラニンが排出されるため、老人性色素斑やそばかすなどへの効果が期待できます。

白玉点滴・白玉注射

白玉点滴・白玉注射とは、美白効果の高いグルタチオンという成分を、点滴や注射で直接体内に注入する治療です。グルタチオンにはメラニンの生成を抑制する作用があるため、老人性色素斑やそばかす、肝斑などに効果的です。

内服薬・外用薬

シミ治療には、メラニンの生成を抑えるトラネキサム酸やシナール配合錠、メラニンの排出を助けるユベラNやハイチオール、メラニンの定着を防ぐタチオンなどの内服薬が用いられます。また、美白効果の高いハイドロキノンやメラニンの排出を促すトレチノインなどの外用薬も効果が期待できます。これらの内服薬・外用薬は、主に老人性色素斑やそばかす、肝斑などに有効です。

まとめ

色素沈着は皮膚にメラニンが過剰に沈着した状態で、シミはその中でも紫外線ダメージの蓄積と加齢が原因で発生する「老人性色素斑」を指すことが多いです。色素沈着やシミは種類によって治療方法が異なるため、医師の診察を受けて適切な治療を選択する必要があります。
TCBスキンクリニックでは無料カウンセリングを行っているため、自分の色素沈着やシミの種類がわからない方や、向いている治療が知りたい方はお気軽にご相談ください。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【札幌駅前院】
院長 栗林 理佳
詳しいプロフィールを見る
栗林 理佳 医師
経歴
横浜市立大学医学部 卒業
茅ヶ崎市立病院
日本医科大学 皮膚科
東京中央美容外科 札幌駅前院 院長
備考
日本美容外科学会(JSAS) 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員
日本皮膚科学会 正会員
ボトックスビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® 認定医
日本美容医療学会(JAPSA) 会員・認定医

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日本形成外科学会 専門医・日本美容外科学会(JSAPS)専門医・日本創傷外科学会 正会員・日本形成外科手術手技学会会員・日本マイクロサージャリー学会会員が在籍。
また、医学研究に携わる医学博士が在籍しており、新薬開発や関連研究に参加しています。
TCBグループの所属ドクター達は美容外科医や医療の第一線で腕を磨いた外科医など高い技量を持ったドクターで常に高いレベルの施術を提供いたします。