鏡を見るたびに気になるいちご鼻。何を試しても効果が見られないと感じていませんか? いちご鼻は、毛穴が詰まり黒ずみが目立つ状態で、多くの方が抱える悩みです。ダーマペンは、超極細針で肌を一時的に傷つけ、自然治癒力を利用して肌を再生させる治療です。傷ついた肌を修復する際、コラーゲンやエラスチンが促進され、ターンオーバーが正常化するため、いちご鼻の改善に効果があります。
今回のコラムでは、いちご鼻はダーマペンで改善するのかについて解説しています。長年いちご鼻で悩んでいる方、セルフケアに限界を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
いちご鼻ができる種類と原因
いちご鼻とは、小鼻がポツポツといちごのように黒ずんでいる状態です。過剰な皮脂分泌や紫外線、乾燥などによって、肌のターンオーバーが乱れると黒ずみの原因になります。また、いちご鼻ができる理由には「角栓の詰まりによるいちご鼻」「色素沈着によるいちご鼻」の2種類があります。
角栓の詰まり
角栓は毛穴から分泌される皮脂や汚れ、古い角質などが混ざって固まると、毛穴を塞ぐように溜まります。角栓は放置すると酸化し黒くなるため、一度できると自然には取れにくいです。保湿や角質ケアなどを行い、角栓が詰まるのを防ぐ必要があります。
色素沈着
紫外線のダメージや間違ったスキンケア、摩擦などで毛穴周辺に炎症が起きると、メラニン色素が過剰に生成され、毛穴が黒ずんで見えます。毛穴の中は汚れが溜まっていないため、角栓を取っても黒ずみは残ります。小鼻を触ってもざらつきがない場合は、角栓ではなく色素沈着によるいちご鼻の可能性が高いです。
ダーマペンは鼻だけ治療を受けるのは可能?
ダーマペンの鼻だけを受けられるクリニックもありますが、ほとんどの場合は顔全体でのコースです。ダーマペンは肌のターンオーバーを正常化させたり、肌にハリや弾力をもたらしたりします。いちご鼻だけでなく、ニキビ跡や毛穴の開き、シミなどにも効果があるため、複数の肌トラブルでお悩みの方は、顔全体での治療がおすすめです。
ダーマペンがいちご鼻に効果がある理由
ダーマペンはマイクロニードルと呼ばれる超極細針で肌の表面に小さな穴をあけ、肌の回復力を高める治療です。穴をあけると線維芽細胞が活性化され、コラーゲンやエラスチンの増加が促進されます。肌のハリや弾力が生まれるため、ターンオーバーが促され、いちご鼻の原因である毛穴の詰まりやたるみに効果的です。下記では、ダーマペンがいちご鼻に効果がある理由について解説します。
毛穴の詰まりを改善
毛穴の詰まりとは、毛穴に角栓が詰まった状態です。もともと角栓は白いですが、皮脂や古い角質などが混ざり合い硬くなると、酸化して黒ずみます。
毛穴の詰まりの原因は主に「過剰な皮脂分泌」と「ターンオーバーの乱れ」です。
皮脂腺から分泌された皮脂は、毛穴を通って皮膚表面に排出されますが、皮脂の分泌量が多いと上手く排出できずに毛穴の中に溜まります。
一度詰まると自然にはなかなか取り出せないため、改善するには正しいケアが必要です。
定期的なダーマペンの治療は、皮脂腺の働きを正常化し、過剰な皮脂分泌を抑える効果があります。毛穴の詰まりが軽減され、いちご鼻の原因となる角栓の形成を防ぎます。
たるんだ毛穴を引き締め
毛穴のたるみとは、肌のハリや弾力が失われ、毛穴が広がってる状態です。加齢や紫外線、乾燥によって、丸い毛穴が重力に負けて縦長に引っ張られます。毛穴のたるみは、放っておくとつぶれた毛穴同士が線状のしわになるため、早めの対策が大事です。
ダーマペンは肌に針で穴をあけると、傷を治そうとする肌の内部にある線維芽細胞が活性化されます。肌のハリや弾力をもたらすコラーゲンやエラスチンが促進されるため、たるんだ毛穴を引き締め、角栓が詰まりにくくさせます。
いちご鼻がダーマペンで効果を実感できない理由
ダーマペンは、正しい知識や治療方法で行わないと効果を実感できません。下記では、ダーマペンでいちご鼻の改善が見られない理由について解説します。
毛穴に炎症が起きている
ダーマペンを受ける前に、毛穴の中や周りが赤くなっていたり、腫れていたりする場合は炎症を起こしている可能性があります。ダーマペンは針で穴を開ける治療のため、炎症してダメージを負っている部分に治療をすると、メラニン色素が過剰に生成し、色素沈着を引き起こします。
炎症が起きている場合は、一度クリニックに相談し、症状を抑えてから治療しましょう。
治療回数が適切でない
肌は表皮、真皮、皮下組織の3層から構成に分かれており、いちご鼻の改善するには、真皮にアプローチする必要があります。ダーマペンは、1回の治療でも効果を感じる場合がありますが、いちご鼻を改善するには複数回の治療が必要です。
TCBスキンクリニックでは、6~8週間に1回のペースで合計3~10回を推奨しております。患者様の肌の状態によって個人差があるため、適切な治療頻度や回数は医師と相談して決めてください。
いちご鼻を改善するポイント
いちご鼻を改善するには、日々のスキンケアと生活習慣の見直しが必要です。下記では、美容クリニックでの治療以外に、いちご鼻の改善の効果的なポイントを解説します。
保湿をする
いちご鼻の原因である皮脂の過剰分泌は、肌が乾燥すると潤いを補おうとして起きます。乾燥を防ぐために、洗顔をした後は化粧水で水分を補い、乳液やクリームなどで蓋をしましょう。
正しいスキンケアを行う
メイク残りや汚れ、皮脂の過剰分泌は角栓を詰まらせる原因です。いちご鼻を悪化させないためには、毎日の洗顔とクレンジングで、余分な角質や皮脂を溜めないことが大切です。
洗顔やクレンジングする前は、摩擦によるダメージを防ぐため、ごしごしと肌を擦らず、
顔を包み込むように優しく洗いましょう。
ダーマペンでいちご鼻が改善しても、汚れが蓄積すれば、いちご鼻はまた目立ち始めます。効果を持続させるためには、正しいスキンケアが必要です。
生活習慣の改善
規則正しい生活は、肌のターンオーバーを正常に保つため、いちご鼻の改善には欠かせません。食事は、糖質や脂質の摂り過ぎは避け、肌の健康を支えるたんぱく質やビタミンC、ビタミンAを積極的に摂りましょう。コラーゲンの生成を助け、肌の修復を促進します。また、睡眠不足は成長ホルモンの分泌が低下し、ターンオーバーのサイクルを乱します。寝る前のスマートフォンやカフェイン、飲酒などは避け、日頃から睡眠環境を整えると質の良い睡眠につながります。
まとめ
今回はいちご鼻はダーマペンで改善するのかについて解説しました。ダーマペンは肌のハリや弾力をもたらすコラーゲンやエラスチンを生成し、ターンオーバーを正常化させるため、いちご鼻に効果的な治療方法です。鼻だけでの治療も可能ですが、ニキビ跡やシミなど複数の肌トラブルがある場合は、全顔での治療をおすすめします。TCBスキンクリニックでは、無料カウンセリングを承っています。いちご鼻が気になる方や、ダーマペンをご検討されている方は、お気軽にご相談ください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【町田院】
経歴
- 東京慈恵会医科大学医学部 卒業
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 都内美容クリニック
- 東京中央美容外科 町田院 院長