セルフダーマペンで失敗?効果や注意点について解説

投稿日:2024年08月30日

セルフダーマペンで失敗?効果や注意点について解説

「ダーマペンは気になるけど、クリニックに通う時間がない」、「継続的なケアをしたいが、費用は抑えたい」という方に、セルフダーマペンは手軽にできる肌ケアとして注目を集めています。
しかし、正しい知識がないまま使用すると、思わぬトラブルや期待した効果が得られなくなり危険です。このコラムでは、セルフダーマペンで失敗する原因や効果について解説します。

ダーマペンとは

ダーマペンとは

ダーマペンとは、超極細の針を肌に刺して、肌本来が持つ自然治癒力を利用した治療方法です。肌にダメージを与えるとコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、ターンオーバーが改善します。主に毛穴の開きやニキビ跡、シミや小ジワに効果的です。
ダーマペンは1回の治療でも効果はありますが、目に見える効果を実感したい場合は複数回の治療を推奨しています。

セルフダーマペンとは

セルフダーマペンとは、美容クリニックや皮膚科などで行うダーマペン治療を、自分自身で行うことです。クリニックに通う必要がないため、自宅などで治療が可能です。
クリニックで行うダーマペンの相場は、1回20,000〜30,000円程度ですが、通販サイトでは、10,000円以下の機器もあるため、クリニックより費用を抑えられます。

セルフダーマペンとは

セルフダーマペンで必要なもの

セルフダーマペンに必要なものは、以下の通りです。

  • ダーマペン本体
  • 替えの針
  • 消毒液
  • 麻酔クリーム、ラップ:治療前の痛みを軽減するために使用
  • 精製水、コットン:麻酔クリームを拭き取るために使用
  • 美容液、フェイスパック:ダーマペンをあてる時や治療後の肌ケアに使用
  • 保冷剤:治療後、炎症を抑えるために使用

ダーマペンを購入する際は、信頼できる販売元から正規品を購入しましょう。

セルフダーマペンのやり方

ご自身で行うときのダーマペンのやり方は、以下の通りです。

  1. 洗顔で皮脂や汚れを落とし、肌を清潔な状態にする
  2. 手指を消毒する
  3. 麻酔クリームを顔に塗布する
  4. ラップをして、30~60分程度待つ
  5. ラップを外し、精製水を含ませたコットンで麻酔クリームを拭き取る
  6. 顔に美容液を塗布する
  7. ダーマペンで肌に針をあてる
  8. 精製水を含ませたコットンで出血部分を拭き取る
  9. フェイスパックをし、保冷剤で肌を冷やす

治療後の肌は敏感な状態のため、肌を強く擦るなどの刺激は避けてください。また、当日は日焼け止めやメイクは控えましょう。

ダーマペンとセルフダーマペンの違い

ダーマペンとセルフダーマペンの違い

医療で使用されるダーマペン4とセルフダーマペンの主な違いは、「針の深度の調整できる幅」と「針を刺すスピード」です。
ダーマペン4の深度は、0.2~3.0ミリまで調整が可能ですが、セルフダーマペンは0.25~2.0ミリまでです。力加減で刺す深さが変わる可能性があり、肌に過剰な刺激を与えかねません。また、ダーマペン4は、16針の超極細針で毎秒1,920個の穴をあけられるのに対し、セルフダーマペンは12~36針とさまざまですが、スピードはダーマペン4より遅いです。

セルフダーマペンで失敗する原因

セルフダーマペンは手頃な値段で購入ができ、クリニックに通う必要がないため、メリットは大きいですが、使用する際には注意が必要です。ここでは、セルフダーマペンで失敗する理由について解説します。

セルフダーマペンで失敗する原因

正しい知識や技術をもっていない

美容クリニックで治療を行う場合は、医師やカウンセラーのカウンセリングを経て、治療を行います。セルフダーマペンでは、自分で行うため、正しい知識や技術が不足しています。知識が乏しいまま行うと、肌トラブルを引き起こす可能性があります。使用する際は、説明書の使用上の注意をよく読んでから行いましょう。

効果的な深さを知らない

ダーマペンは、肌のお悩み別に応じて針の深さを変える治療です。正しい針の深さでないと、効果を実感できないだけでなく、肌トラブルの原因になります。

衛生面の管理

ダーマペンで使用する針は1回で使い切る必要があります。繰り返し使用したり、滅菌されていない針を使用したりすると感染のリスクに繋がります。また、効果を実感するどころか症状を悪化させる原因になるため、絶対にやめましょう。

使用する薬剤や美容液の安全性

ダーマペンは、針による刺激と薬剤・美容液の導入で治療の効果を発揮します。美容クリニックでは、医師の判断のもと、患者様一人ひとりに合った薬剤、美容液を使用しますが、セルフダーマペンでは限られます。思っていた効果を実感できなかったり、肌荒れしたりする可能性もあるため、ダーマペンで効果をしっかり実感したい方は、美容クリニックでの治療がおすすめです。

セルフダーマペンによる肌トラブル

ここまでセルフダーマペンで失敗する原因について解説しました。次はセルフダーマペンによる肌トラブルについて解説します。

セルフダーマペンによる肌トラブル

色素沈着

セルフダーマペンで誤った針の深さで刺すと、色素沈着を引き起こす可能性が高まります。色素沈着とは、メラニン色素が表皮や真皮に沈着して黒ずみができることで、シミが代表的な症状です。肌をきれいにしたいと思い、短い間隔で行うとかえって逆効果になるため、治療間隔には注意が必要です。また、過度な日焼けをした後にダーマペンを行うのも色素沈着の原因になります。

肝斑の悪化

シミに効果的なダーマペンですが、肝斑にはおすすめできません。
肝斑とシミは一見同じように見えますが、実は全くの別物です。肝斑はシミの一種で、薄茶色をしており、輪郭がはっきりしていませんが、シミは濃い茶色で輪郭がはっきりしています。
セルフダーマペンで行う場合、肝斑とシミの区別がつかずに治療を行う可能性があります。肝斑を悪化させる可能性もあるため、ご自身での判断が難しい場合は、クリニックにて医師の診察を受けてください。

摩擦による傷

ダーマペンは針で肌に小さな穴を空ける治療のため、セルフで行うと針がまっすぐ刺さらなかったり、不必要に肌を傷つけたりする可能性があります。
一度ついた傷は消えずに残ってしまうか、回復するまでに時間がかかるため、使用する際は注意が必要です。

ダーマペンの効果を引き出すために

セルフダーマペンは自宅で手軽に行えますが、失敗する原因の多さや肌トラブルになる可能性が高いため、あまりおすすめはできません。
最後にダーマペンで効果を実感できる方法について解説します。

美容クリニックでの治療

美容クリニックでの治療

美容クリニックで扱っているダーマペン4は、米国FDA(食品医薬品局)に認可された医療機器を使用しています。治療は、医師または医師資格を持つ看護師が治療を行うため、セルフダーマペンより高い効果が期待でき、仕上がりにムラがありません。

保湿ケアと紫外線対策

保湿ケアと紫外線対策

ダーマペンは極細針で肌に刺激を与えるため、治療後は肌が敏感な状態です。腫れや赤みを抑えるために、保湿ケアと日焼け止めや帽子、サングラスなどで紫外線から肌を守りましょう。

まとめ

今回はセルフダーマペンによる失敗や効果、注意点について解説しました。
セルフダーマペンは、手頃な価格で行える半面、リスクや危険性もあります。肌の悩みを解消したいとお考えの方は、一度美容クリニックでの治療をご検討ください。
TCBスキンクリニックでは、患者様の肌質やお悩みに合わせた治療プランを提案しています。ダーマペンが気になる方や、肌トラブルを改善したい方は、無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【町田院】
院長 中村 杏奈
詳しいプロフィールを見る
中村 杏奈 医師
経歴
東京慈恵会医科大学医学部 卒業
東京慈恵会医科大学附属病院
都内美容クリニック
東京中央美容外科 町田院 院長

人気の記事

顔ダニとニキビの見分け方は?効果的な対処法を解説
投稿日:2024年09月20日 顔ダニとニキビの見分け方は?効果的な対処法を解説
右頬のニキビは内臓の不調に原因がある?ニキビの治し方について解説
投稿日:2024年09月20日 右頬のニキビは内臓の不調に原因がある?ニキビの治し方について解説
サブシジョンに効果はなし?失敗すると言われる理由について解説
投稿日:2024年09月18日 サブシジョンに効果はなし?失敗すると言われる理由について解説

MENU 診療内容のご案内

豊富な経験と高い技術で、美容のお悩みにお応えします

TCBの施術内容は当院の
医師より監修されております

多様なジャンルの専門医、医学博士が在籍し
高いレベルの施術を提供しております

TCBでは高い技術を持つ経験豊富なドクターが在籍し、患者様の願いと理想の実現に全力を尽くしております。
日本形成外科学会 専門医・日本美容外科学会(JSAPS)専門医・日本創傷外科学会 正会員・日本形成外科手術手技学会会員・日本マイクロサージャリー学会会員が在籍。
また、医学研究能力を持つ医学博士が在籍しており高度最先端医療、新薬開発に携わることで医療の進歩・向上に貢献しています。
TCBグループの所属ドクター達は美容外科医や医療の第一線で腕を磨いた外科医など高い技量を持ったドクターで常に高いレベルの施術を提供いたします。