ニキビ跡とは、ニキビの炎症によって周囲の組織がダメージを受けて、傷跡として残ってしまった状態を指します。ニキビ跡のなかでも、赤みを帯びたニキビ跡は、メイクで隠すのが難しく、治るのに時間がかかるため、早くニキビ跡を消したいと悩んでいる方も多いと思います。
今回の記事では、ニキビ跡の赤みの原因や予防、効果的な治療法について解説します。
ニキビ跡の赤みの原因
ニキビ跡の赤みは、皮膚の下にある毛細血管が透けて見えることが原因です。
二キビによって繰り返される炎症が、肌や毛穴に影響を与えて毛細血管を拡張し、皮膚が薄くなるため、赤みが目立つようになります。
また、ニキビの炎症による肌の刺激が原因で、メラニン色素が赤くなっている可能性もあります。
ニキビ跡が赤い場合は、肌に炎症が起きているサインのため、なるべく触らないように注意してください。
ニキビ跡の赤みを予防する方法は?
ニキビ自体は時間の経過とともに改善しますが、炎症によって毛細血管が拡張したニキビ跡は、もとに戻るまで時間がかかります。ニキビ跡が赤く残らないためには、日頃からしっかりと予防することが大切です。
スキンケア
ニキビやニキビ跡を予防するうえで、洗顔と保湿などのスキンケアは欠かせません。
洗顔で肌の表面に溜まった余分な皮脂や汚れを取り除くと、肌を清潔に保てます。
また、肌が乾燥すると、バリア機能が低下して、外部刺激の影響を受けやすくなります。肌のダメージは、ニキビやニキビ跡の悪化につながるため、十分な保湿を行い、肌のバリア機能を高めることが重要です。
バランスの良い食事
ニキビ跡の予防として、ビタミンBやビタミンCを摂取して、バランスの良い食事を心がけることをおすすめします。ビタミンBやビタミンCには、皮脂の分泌抑制や抗酸化作用があり、肌の健康を維持する効果が期待できるため、ニキビ跡の予防に有効です。ビタミンBは魚や卵、乳製品など、ビタミンCはほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
紫外線対策
紫外線は肌にダメージを与えるため、ニキビ跡の赤みを悪化させる可能性があります。また、炎症を起こしているニキビの部位が紫外線を浴びると、メラニンの生成が促進されるため、二キビ跡が残りやすくなる原因になります。紫外線から肌を守るためにも、日頃から日焼け止めや日傘、帽子などを活用して対策を行うことが大切です。
しっかりと睡眠をとる
睡眠不足は、肌のターンオーバーが乱れる原因となり、ニキビやニキビ跡などの肌トラブルを引き起こす場合があります。肌のターンオーバーが乱れると、紫外線や汚染物質などから受けたダメージの修復作業に影響を及ぼします。肌のターンオーバーを正常に保ち、ニキビ跡を予防するためにも、ゴールデンタイムと呼ばれる午後10時から午前2時の間には寝るようにし、質の高い睡眠を保てるように心がけてください。
ニキビを潰さない
自分でニキビを潰してしまうと、皮脂や膿をうまく押し出せず、皮膚を傷つけてしまい、ニキビ跡として残ってしまう場合があります。ニキビ跡を作らないためにも、皮膚科で治療を行うようにし、自分でニキビを潰さないように心がけてください。
ニキビ跡の赤みを消す方法は?
ニキビ跡の赤みは、肌のターンオーバーが促進されると徐々に薄くなり、消えていきます。
ただし、炎症がひどく、皮膚の深い部分までダメージが残っている場合は、時間が経っても消えない可能性があります。ニキビ跡の赤みは、個人差もありますが、通常3~6ヶ月程度で改善されます。なかなか消えない場合は、美容皮膚科や医療機関での治療がおすすめです。
ニキビ跡の赤みに効果的な治療法
ニキビ跡の赤みに効果的な治療方法として、ポテンツァやダーマペン、IPL光治療、内服療法、トレチノイン療法などがあります。TCBスキンクリニックでは、患者様一人ひとりの状態に応じて適切な照射方法をご提案します。
ダーマペン
ダーマペンとは、超極細の針を肌に刺して極小の穴を開け、皮膚の自然治癒力を引き出すことで、肌のターンオーバーの効果が期待できる治療です。
ダーマペンの治療で肌のターンオーバーを促進させると、コラーゲンやエラスチンが生成され、赤みのあるニキビ跡の改善につながります。
ポテンツァ
ポテンツァとは、マイクロニードルで皮膚の表面に極小の穴を開け、高周波のエネルギーを照射する治療です。
ポテンツァによって高周波エネルギーを照射すると、毛細血管の拡張が抑制されるため、ニキビ跡の赤みを改善する効果が期待できます。また、肌のターンオーバーを促進させるため、ニキビ跡を早く治したい方におすすめです。
IPL光治療
IPL光治療とは、IPLという複数の波長の光を肌に照射し、メラニン色素にダメージを与えて、赤みや色素沈着が目立つニキビ跡を改善する治療です。
IPLで光を照射し、皮膚の色素に反応すると、熱エネルギーによってコラーゲンの生成や肌のターンオーバーが促進されるため、ニキビ跡の改善が期待できます。
トレチノイン療法
トレチノインは、ニキビ跡の改善に効果的なビタミンA誘導体です。トレチノインによって古い角質を剥がれやすくし、肌のターンオーバーを促進させると、ニキビ跡の改善が期待できます。
また、コラーゲン生成を促進し、肌にハリと弾力を与え、ふっくらとした肌へ導きます。同時に、肌の水分量を増やし、乾燥による肌トラブルを防ぐ効果もあります。
内服療法
内服療法のなかでも、トラネキサム酸は、炎症を鎮めてメラニンの生成を抑制する働きがあるため、ニキビ跡の赤みや炎症後色素沈着を効果的に改善します。美白効果も期待できるため、ニキビ跡を改善しながら、明るくクリアな肌を目指したい方に適しています。
まとめ
ニキビ跡の赤みの原因として、炎症により皮膚の下にある血管が透けて見えることや、メラニン色素の沈着があげられます。
今回ご紹介したバランスの良い食生活や紫外線対策などを心がけ、ニキビ跡が赤く残らないようにしっかり予防を行うことをおすすめします。万が一、ニキビ跡ができてしまった場合は、悪化を防ぐために適切なケアを行ってください。
TCBスキンクリニックでは、ニキビ跡の赤みを改善するさまざまな治療をご用意しています。患者様によって適した治療方法や回数が異なりますので、赤みのあるニキビ跡にお悩みの方は、一度TCBスキンクリニックまでお越しください。無料カウンセリングを承っています。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【町田院】
経歴
- 東京慈恵会医科大学医学部 卒業
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 都内美容クリニック
- 東京中央美容外科 町田院 院長