投稿日:2025年03月11日

毛穴の悩みのなかでも多いのが「毛穴の開き(開き毛穴)」です。毛穴が開いているとファンデーションが毛穴のなかに入り込んで綺麗な肌に見えず、自分に自信がもてない方も少なくありません。
この記事では、毛穴が開く原因や美容皮膚科での治療方法、セルフケアでの改善について紹介します。
毛穴の開きが気になっている方や美容皮膚科での治療を検討している方は、ぜひご覧ください。
毛穴の開き(開き毛穴)とは

毛穴の開きとは、毛穴の入り口部分が丸くぽっかりと開いている状態で、頬や鼻周りなどに多く見られます。ファンデーションを塗っても毛穴に凹凸が目立つため、メイクで隠すのも難しいのが特徴です。
毛穴の開きが起こりやすい箇所は以下の通りです。
- おでこ
- 眉間
- 鼻
- 頬
特に頬にできる毛穴の開きは、加齢とともに毛穴が縦長に広がって見えるたるみ毛穴になってしまう場合もあるため、早めのケアが必要です。
毛穴の開き(開き毛穴)の原因

毛穴の開きには以下のようにいくつかの原因があり、それぞれが複合的に重なり合っている場合もあります。
- 皮脂の過剰分泌
- 乾燥
- 汚れの蓄積
- 肌のたるみ
- ストレスや睡眠不足
皮脂の過剰分泌
毛穴が開く原因として多いのが、皮脂の過剰分泌です。毛穴は皮脂を分泌する皮脂腺とつながっていて、皮脂は毛穴を通って表面に排出される仕組みです。しかし、皮脂が過剰に分泌されると毛穴が押し広げられ、開いて見えます。皮脂が過剰に分泌される原因は、ホルモンバランスや生活習慣の乱れ、老化、間違ったスキンケアなどがあげられます。
乾燥
肌が乾燥していると、角質層が厚くなるため表皮が硬くなり、バリア機能の低下によって肌のキメも乱れてしまうため、毛穴が目立つ原因になります。また、乾燥が続くと潤いを守ろうと皮脂の過剰分泌を促す場合もあります。乾燥はさまざまな肌トラブルの原因にもなるため、日頃から保湿ケアを怠らないようにしましょう。
汚れの蓄積
皮脂や角質、メイク汚れなどをしっかりと洗い流さない状態が続くと、汚れが蓄積されてしまい、毛穴を押し広げて開き毛穴になります。毎日のクレンジングや洗顔を適切に行い、汚れを落としましょう。ただし、過剰な洗顔は肌の乾燥を引き起こす可能性もあるため、洗いすぎには注意が必要です。
肌のたるみ
加齢が進むと肌の弾力を担うコラーゲンやエラスチンが減少します。表皮のたるみは開き毛穴を下に引き延ばす原因になり、たるみ毛穴となって目立ちやすくなります。たるみ毛穴になると毛穴がより大きく見えるため、日頃からのケアを徹底して毛穴トラブルを悪化させないことが大切です。
ストレス・不規則な生活
ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足などの不規則な生活が続くと、皮脂の分泌が過剰になることに加え、血流が悪くなって肌にしっかりと栄養を届けられない状態になります。ターンオーバーがうまく行われない原因にもなるため、結果的に毛穴が開き目立つ可能性があります。
毛穴の開き(開き毛穴)を美容皮膚科で治療する方法

以下の6つは、毛穴の開き(開き毛穴)を美容皮膚科で治療できる方法です。
- ダーマペン4
- リジュラン(サーモン注射)
- 線維芽細胞療法(肌の再生医療)
- ピコレーザー
- ポテンツァ
- IPL光治療
ダーマペン4
ダーマペン4は、先端に微細な針が装着されているペン型の機器で肌に穴を開け、創傷治癒力によって肌の傷を自然に修復します。傷が修復される過程で、コラーゲンやエラスチンなどが増生されるため、ふっくらとしたハリのある肌を目指せる治療です。さらに、より美しい肌を目指したい方は、穴を開けた箇所に薬剤を直接塗布する組み合わせ治療がおすすめです。
赤みや針穴、点状出血が出る可能性がありますが、数日~1週間程度で治まります。
リジュラン(サーモン注射)
リジュランは、サーモンのDNAから抽出されるポリヌクレオチド(PN)が有効成分となっている注射です。ポリヌクレオチドは人間のDNAと構造が似ているため、人体によく馴染むのが特徴です。抗炎症作用、成長因子の分泌促進、ターンオーバーの活性化などが期待でき、肌に弾力を与えて毛穴の開きを改善に導きます。
疼痛、腫れ、赤み、内出血などが見られるケースもありますが、数日~1週間程度で落ち着きます。
線維芽細胞療法(肌の再生医療)
線維芽細胞療法は、患者様自身の肌細胞を培養して移植する治療です。線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出す重要な細胞ですが、老化とともに減少します。線維芽細胞療法によって細胞を増やすと、老化症状が改善され、肌にハリや弾力が取り戻されるため、毛穴の開きにも効果が期待できます。
腫れ、赤み、内出血などが生じるケースがありますが、3〜7日程度で治まります。
ピコレーザー
ピコレーザーには3つの照射モードがありますが、なかでも「ピコフラクショナル」は毛穴の開きに効果的です。レーザーを部分的に照射して、表皮に点状の穴を開け新しい皮膚の再生を促すとともに、衝撃波の作用でコラーゲンやエラスチンを生成します。
赤斑、かゆみ、内出血などが出る場合もありますが、2〜3日程度で解消します。
ポテンツァ
ポテンツァは、マイクロニードルで皮膚の表面に穴を開けて創傷治癒力を促すとともに、真皮層にRF(高周波)をあててコラーゲンやエラスチンの生成を活発化させます。マイクロニードルを抜くと同時に押し出される空気の力で、皮膚の表面に塗布した薬剤が押し込まれ、真皮層まで均一に浸透するのが特徴です。
赤み、内出血、腫れなどが出ることもありますが、2〜3日程度で治まります。
IPL光治療
IPL光治療は、光エネルギーによって狙った箇所に熱作用を与え、肌悩みを改善させる治療です。熱作用を与えると、線維芽細胞が活性化され、コラーゲンやエラスチンの再生を促すため、肌の弾力やハリを回復させる効果が期待できます。
赤みが出る方もいますが、2〜3日程度で落ち着きます。
セルフケアでできる毛穴の開き(開き毛穴)対策

美容皮膚科で治療をすると同時に、日々のセルフケアも怠らないようにすると、より一層毛穴レス肌を目指せます。
以下のことに注意してみましょう。
- 正しい洗顔をする
- 開き毛穴に効果的な成分の入ったスキンケアを取り入れる
- 紫外線対策をする
- 規則正しい生活を心がける
正しい洗顔をする
クレンジングや洗顔は、肌についているメイク汚れや皮脂、角質などを取り除くために必要です。毛穴に汚れを蓄積させないために、クレンジングをした後はたっぷりの泡で洗顔をして、清潔なタオルで丁寧に水分をふき取りましょう。洗顔の前に蒸しタオルを使用して毛穴を開かせると、より効果的に汚れを取り除けます。
開き毛穴に効果的な成分の入ったスキンケアを取り入れる
洗顔で毛穴を綺麗にしたら、次に重要なのは過剰な皮脂分泌を抑えるための保湿です。保湿をすると、潤いが増して毛穴の開きが目立ちにくくなります。特に、ヒアルロン酸やセラミド、レチノールなどが配合されている製品を使用するのがおすすめです。ただし、肌タイプに合わないスキンケアは反対に肌トラブルを招く可能性があるため、注意が必要です。レチノールは刺激を伴う場合があるため、心配な方はクリニックで相談しましょう。
紫外線対策をする
紫外線は、肌の老化を促進するとされているため、できる限り紫外線を避けて生活する必要があります。日焼けが気になるほどの日差しが強い日だけではなく、曇りや雨の日も日焼け止めを塗って、日傘や帽子などのアイテムを使用するようにしましょう。ただし、日焼け止めだけでメイクをしていないときも、必ずクレンジングと洗顔を忘れないでください。
規則正しい生活を心がける
睡眠や食生活が不規則だと、ターンオーバーが正常に働かなくなり、毛穴の開きを発生させる原因になります。しっかりと睡眠をとるだけではなく、肌に必要な栄養素をバランスよく摂取する必要があります。特に、ビタミンBやビタミンCは、コラーゲンの生成を促したり、皮脂を抑制したりする効果があるため、積極的に摂取したい栄養素です。
まとめ
毛穴の開きは、セルフケアで簡単に治るものではないため、美容皮膚科での治療を検討する方も少なくありません。しかし、美容皮膚科での治療とともにセルフケアも徹底するとより一層美しい肌を持続させられます。
TCBスキンクリニックでは、毛穴の開きや詰まり、たるみ毛穴などさまざまな肌トラブルに対して、患者様に適した治療をご提案します。
セルフケアについてのアドバイスもできるため、より美しい肌を目指したい方は、ぜひTCBスキンクリニックの無料カウンセリングにお越しください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【町田院】

経歴
- 東京慈恵会医科大学医学部 卒業
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 都内美容クリニック
- 東京中央美容外科 町田院 院長