
ダーマペン4は、皮膚の創傷治癒力を活用して肌悩みを改善する治療です。しかし、治療後にシミが濃くなったと感じる方がいると聞くと、治療をためらう原因になることがあるかもしれません。
この記事では、ダーマペン4について、治療でシミが濃くなるケースや対処方法などについてご紹介します。
ダーマペン4を受けようと考えている方や、シミ治療をしたい方はぜひご覧ください。
ダーマペン4とは

ダーマペン4とは、ニキビやニキビ跡、毛穴、くすみなどさまざまな肌悩みを改善に導く治療です。以下では、ダーマペンのメカニズムやシミへの効果などについて紹介します。
ダーマペン4のメカニズム
ダーマペン4は、髪の毛よりも細い極細針が先端についたペン型の機器です。針の数は16本で、1秒間の振動数は120回のため、毎秒1920個の穴を開けられる特徴があります。開いた穴を修復する皮膚の創傷治癒力によって、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。針を刺す深さを0.1ミリ単位で調整できるため、肌状態や悩みに合わせた治療が可能です。
ダーマペン4のシミへの効果
ダーマペン4には、肌の創傷治癒力を高めるだけではなく、ターンオーバーを整える効果もあります。そのため、メラニン色素の過剰生成が原因で発生するシミにも有効です。ターンオーバーが促進されると、蓄積されたメラニン色素の排出がスムーズになり、シミが徐々に改善されます。また、新たなシミもできにくい肌に導きます。
ダーマペン4でシミが濃くなるケースと対処方法

ダーマペン4はシミを改善に導く治療ですが、以下のケースではシミが濃くなってしまう場合があります。
- シミの種類が肝斑だった
- 紫外線対策が不十分
- 治療の間隔が短い
- 針の深さが適切ではなかった
シミの種類が肝斑だった
ダーマペン4は、シミを改善させる効果が期待できますが、肝斑には適していません。肝斑は、左右対称にできるもやっとしたシミで、刺激に弱いためダーマペン4の治療を行うと炎症を起こして色素沈着し、シミが悪化してしまう可能性があります。
肝斑がある場合は、肝斑の治療を先にはじめるか、肝斑がある場所を避けてダーマペン4の治療をする必要があります。
紫外線対策が不十分
ダーマペン4の治療を受けたあとは、肌のバリア機能が一時的に低下している状態で、外部からの刺激を受けやすく、紫外線による色素沈着が起こりやすいです。紫外線対策を怠ると、新たなシミができたり、今あるシミが悪化したりする可能性があります。
紫外線対策として有効な日焼け止めは、治療翌日から使用可能です。治療直後は、帽子や日傘などで紫外線対策を行ってください。
治療の間隔が短い
ダーマペン4の治療間隔に個人差はありますが、6〜8週間に1回のペースで3〜10回程度行うと効果的です。治療間隔が短いと、肌に負担がかかってシミが濃くなったり、増えたりする可能性があります。
改善したい肌悩みや、患者様の肌状態によって適切なペースは異なるため、医師と相談しながら治療の間隔を決めることが大切です。
針の深さが適切ではなかった
ダーマペン4は、0.1ミリ単位で針の深さを調整でき、改善したい状態に応じて適切な深さで治療を行います。シミへの効果を期待して治療を行う場合、深く針を刺しすぎてしまうとメラノサイトが活性化し、メラニン色素が過剰に生成されて色素沈着を起こしてしまう可能性があります。治療実績が豊富なクリニックを選び、適切な針の深さを判断できる医師に治療をしてもらいましょう。
ダーマペン4とシミ取りは同時治療可能?順番は?

ダーマペン4とシミ取りは、同時に治療ができません。そのため、どちらかの治療を先に行い、間隔をあけて次の治療を行う必要があります。順番は患者様の希望や肌悩みによって異なります。
シミ取りを先に行うと、ダーマペン4よりもシミを早く改善できるメリットがあります。ただし、ダウンタイムが長くなる可能性があります。
一方、ダーマペン4を先に行うと、肌の基礎改善をしてからシミ治療ができるメリットがありますが、シミへの効果が出るまでには時間がかかります。
併用して治療をしたい場合は、どちらを先に行うか医師とよく相談のうえで決定してください。
シミを治療したい場合の選択肢

シミを改善したい場合、ダーマペン4のほかに、以下の治療が適していることがあります。
- ピコレーザー
- ポテンツァ
- IPL光治療
ピコレーザー
ピコレーザーは、3種類の照射モードでシミや肝斑、そばかすなどを治療できるレーザー治療です。ピコ秒(1兆分の1秒)でレーザーを照射し、メラニン色素を衝撃波によって破壊するため、シミの改善に有効です。コラーゲンやエラスチンの生成も促すため、ニキビ跡や毛穴の開きにも効果が期待できます。
治療後に赤斑やかゆみ、内出血などが現れる場合もありますが、2〜3日程度で治まります。
ポテンツァ
ポテンツァは、太さ0.25ミリのマイクロニードルで皮膚に穴を開け、創傷治癒力によってターンオーバーを促す治療です。同時に、マイクロニードルの先端からRF(高周波)をあて、コラーゲンやエラスチンを生成させます。また、マイクロニードルを抜くときの空気圧で、皮膚の表面に塗布した薬剤を真皮層まで押し込むため、肌悩みに合わせた効果が期待できます。
治療後のダウンタイムとして、赤みや内出血、腫れが現れる場合がありますが、2〜3日程度で改善します。
IPL光治療
IPL光治療は、光エネルギーによってメラニン色素やヘモグロビンに熱作用を与えて、シミやそばかす、赤ら顔などを改善させる治療です。熱作用によって線維芽細胞が活性化され、コラーゲンやエラスチンの再生を促すため、ハリや弾力の回復にも効果が期待できます。低出力の光でマイルドに治療を進めていくため、肌への負担が少ない特徴があります。
治療後に赤みが生じる場合もありますが、2〜3日程度で改善します。
まとめ
ダーマペン4は、シミに効果がある治療ですが、治療間隔や治療後のセルフケアなどを間違えるとシミが悪化する可能性もあります。また、ダーマペン4と一緒にシミ取りを受けたい場合は、医師に相談のうえで治療の順番を決めることが重要です。
TCBスキンクリニックでは、ダーマペン4以外にもさまざまなシミ治療をご用意しています。患者様の肌状態やご希望に合わせて、医師が適切な治療を提案するため、肌悩みを改善させたい方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【町田院】

経歴
- 東京慈恵会医科大学医学部 卒業
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 都内美容クリニック
- 東京中央美容外科 町田院 院長