角栓は、ポツポツと見た目が気になるだけではなく、ニキビを引き起こす原因にもなるため早めの対処が必要です。
この記事では、角栓とは何か、できる原因、自宅でのケア方法に加え、おすすめの治療を紹介します。
角栓ができてしまいケアしたい方や、美容皮膚科での改善を検討している方は、ぜひご覧ください。
角栓とはどんなものか
角栓とは、毛穴から分泌された皮脂と古い角質が混ざってできるもので、毛穴を塞いでしまい肌に凹凸をつくる原因となります。
はじめは白く見えますが、空気に触れて酸化すると黒ずんで見えることもあるため、角栓で悩む方は少なくありません。
一度できるとクレンジングや洗顔をしても簡単に取り除けないうえに、無理に取ろうとすると毛穴の開きやニキビの原因になることもあるため注意が必要です。
角栓ができる原因
角栓ができる原因は以下の3つです。
- ・皮脂の過剰分泌
- ・ターンオーバーの乱れ
- ・毛穴汚れ
ここでは、これらを詳しく紹介します。
皮脂の過剰分泌
皮脂が過剰分泌すると、通常毛穴から排出される量を超えて不要な角質と混ざり、角栓となります。
皮脂が過剰分泌する原因としては、脂性肌や生まれつきの体質、ホルモンバランスの乱れによるものなどさまざまです。
不規則な生活や食生活も影響するうえに、乾燥も肌を守ろうと皮脂を分泌させる原因になる可能性があります。
皮脂の分泌が活発なTゾーンは、特に角栓が目立つのが特徴です。
ターンオーバーの乱れ
通常は、古い角質が毛穴から剥がれ落ち、新しい角質が生まれるターンオーバーを繰り返します。
しかし、サイクルが乱れると古い角質が毛穴のなかに滞留したままになり、皮脂と混ざりあって角栓を作りあげます。
ターンオーバーが乱れる原因は、不規則な生活や加齢、過剰なスキンケアなどで、角質が剥がれ落ちずに残ったままになると、角栓が発生しやすいです。
毛穴汚れ
メイク汚れやホコリなどが落とし切れていない状態が続くと、皮脂や汗が分泌される経路がふさがれてしまい、古くなった角質が溜まって角栓となります。
クレンジングや洗顔をしっかり行うことが重要ですが、洗顔のしすぎは乾燥を招くため注意が必要です。
また、クレンジングや洗顔のあとは、化粧水や乳液などでしっかり保湿をして、肌に合ったスキンケアを行うようにしてください。
自宅でできる角栓ケアの方法
角栓はケアをしないと開き毛穴やイチゴ鼻、ニキビの原因になるため早めの対策が必要です。
ここからは、自宅でできる角栓ケアの方法を紹介します。
洗顔
クレンジングと洗顔をしっかり行い、毛穴に詰まったメイクやホコリなどの汚れを落としましょう。
夜はクレンジングでメイクを落としたあと、洗顔をしてぬるま湯ですすぎ、タオルドライはゴシゴシこするのではなく、肌に優しくあてる程度にしてください。
朝の洗顔をしない方もいますが、寝ている間に皮脂の分泌やホコリで肌は汚れます。朝の洗顔も夜と同じように行うことをおすすめします。
保湿
洗顔のあとは保湿を行いましょう。化粧水をつけたあとは、乳液やクリームで蓋をして肌が乾燥しないように気を付けてください。
脂性肌の方も、化粧水だけで保湿を終わらせてしまうと化粧水が蒸発して乾燥を招き、皮脂を分泌させる原因となるため、さっぱりした乳液を使用するのがおすすめです。
角栓ケアができるオイル
洗顔と保湿に加え、角質ケアができるオイルには以下があります。
- ・ホホバオイル
- ・ココナッツオイル
- ・オリーブオイル
- ・アルガンオイル
オイルは洗顔後、化粧水を塗る前に使用するのがおすすめです。
ただし、人によって肌に合わない場合もあるため、使用する前にパッチテストを行って肌に異常がないか確認が必要です。
生活習慣を整える
皮脂の分泌を抑えたり、ターンオーバーを整えたりするために、以下のように生活するようにしましょう。
- ・栄養バランスのとれた食生活
- ・十分な睡眠時間を確保する
- ・適度な運動
- ・こまめな水分補給
糖質や脂質を多く摂ってしまうと、皮脂が分泌されやすくなるため栄養バランスに気を付けて食事をすることが重要です。
睡眠時間が短いとターンオーバーを整える成長ホルモンが分泌されにくくなるため、質のよい睡眠をしっかり確保するようにしてください。
運動不足もターンオーバーを乱す原因の1つとなるため、血行を促進して身体を健康に保ちましょう。
さらに、水分をとると肌の乾燥を防げるため、皮脂を過剰に分泌させないためにも水分補給を行ってください。
おすすめの角栓ケア治療
角栓が気になる方は、セルフケアを行いながら美容皮膚科で治療を受けるのがおすすめです。
ここでは、角栓ケアにおすすめの治療を紹介します。
ダーマペン4
ダーマペンは、超極細の針がついたペン型の機器で、表皮から真皮に微細な穴をあけ、コラーゲンを増生させる治療です。
治療によって過剰な皮脂の分泌や毛穴の詰まりを改善させ、ターンオーバーを正常に導きます。
また、ダーマペンは治療の際に薬剤を導入するとさらに効果が高まるため、組み合わせ治療がおすすめです。
赤み、腫れ、ヒリヒリ感などが現れる可能性もありますが、1週間ほどで改善します。
IPL光治療
IPL光治療は、顔全体にマイルドな光を照射し、線維芽細胞を活性化させることでコラーゲンやエラスチンが増生される治療です。
皮脂腺を破壊し過剰な皮脂分泌を抑える作用や、アクネ菌を殺菌して減少させる作用があるため、ニキビ肌にも効果的です。
赤みや痛みが出る可能性がありますが、数時間~数日ほどで改善します。
ブラックピール
ブラックピールは、植物性活性炭と乳酸を主成分としたピーリング剤で、肌のターンオーバーを整える治療です。
肌の表皮浅層~中層にかけて浸透し、角質除去以外にも小ジワ改善やリフトアップ効果が期待できます。
通常のケミカルピーリングに比べると刺激が少なく、肌への負担を抑えつつピーリング効果を得られるのが特徴です。
ダウンタイムはほとんどありませんが、2~3日ほど赤みやヒリヒリ感が出るケースもあります。
ハイドラフェイシャル
ハイドラフェイシャルは、水流を利用して肌を吸引しながら潤いを与え、角栓を除去して毛穴を引き締める治療です。
毛穴の汚れを洗い流し、余分な皮脂や角質を剥離したあと、肌の保湿と鎮静を行います。
肌に負担をかけずに角栓ケアができ、美容液を皮膚に圧着させて水分補給しながら皮脂や汚れを落とすのが特徴です。
赤みが出る可能性がありますが、数時間で治まる程度です。
まとめ
角栓は、皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れ、毛穴の汚れによってできる皮脂と角質が混ざりあったものです。
放置しているとニキビができたり、凹凸が目立ったりして肌悩みにつながる可能性があるため、早めのケアが重要です。
一度できてしまうと簡単に除去するのは難しいため、セルフケアを行いながら美容皮膚科で治療を受けるのがおすすめです。
TCBスキンクリニックでは、角栓ケアができるさまざまな治療をご用意しています。
患者様一人ひとりに合わせた治療を提案いたしますので、ぜひ一度無料カウンセリングにお越しください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【町田院】
経歴
- 東京慈恵会医科大学医学部 卒業
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 都内美容クリニック
- 東京中央美容外科 町田院 院長