ダーマペンはアトピー性皮膚炎でも受けられる?効果や注意点を紹介

投稿日:2025年08月06日

ダーマペンはアトピー性皮膚炎でも受けられる?効果や注意点を紹介

アトピー性皮膚炎の方は、繰り返す赤みや乾燥、色素沈着などの肌悩みを抱えています。そのうえ、肌がとても敏感なため、毎日のスキンケアに人一倍気を使っている方も多いです。ダーマペンはさまざまな肌悩みを解決できる治療ですが、アトピーにも効果があるか気になる方は少なくありません。
この記事では、アトピー性皮膚炎の方がダーマペンを受ける際の効果や注意点などを紹介します。アトピーで肌の状態に悩みがある方は、ぜひご覧ください。

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、良い状態と悪い状態を繰り返す慢性的な皮膚疾患とされており、皮膚のバリア機能が低下する点が特徴です。アトピーの特徴・症状や患者様が感じる悩みについて、詳しく紹介します。

特徴と症状

アトピー性皮膚炎は強いかゆみを伴う湿疹が慢性的に生じて、症状が落ち着いている安定期と、悪化している活動期を繰り返します。アトピー性皮膚炎の方は、皮膚のバリア機能が低下している状態で炎症が起こりやすく、皮膚から水分が失われるため乾燥しやすい点も特徴です。
症状は、赤い湿疹ができる、乾燥して皮膚がむける、かさぶたができるなどさまざまで、季節、ストレス、生活習慣などの要因で悪化することがあります。

アトピー性皮膚炎の方が感じる悩み

アトピー性皮膚炎の方は、治療をしてもなかなか症状が改善しないため、日常生活での不便さを感じる場合が少なくありません。特に顔や首など目立つ部位に症状が現れると、対人関係に不安を感じたり、自信を失ったりする場合があります。目に見える症状だけでなく、精神的な負担が大きいこともアトピーのつらさといえます。

ダーマペンとは

ダーマペンは、皮膚に極細針で小さな穴を開けて自然治癒力を引き出し、ニキビ跡や毛穴の開きなど、さまざまな肌悩みを改善する治療です。以下では、ダーマペンの仕組みや主な効果について紹介します。

ダーマペンの仕組み

ダーマペンは、極細針で皮膚に小さな穴を開けて傷をつくり、傷を修復する過程で生成されるコラーゲンやエラスチンによって肌にハリや弾力を与える治療です。針の深さは肌悩みに応じて変更でき、患者様の目的や肌状態に合わせて治療が行われます。

主な効果

ダーマペンでは主に、以下のような効果が期待できます。

  • ニキビ跡の改善
  • 毛穴の開きの改善
  • 肌のハリや弾力の向上
  • 小ジワやたるみの予防
  • 肌質の全体的な改善

アトピー性皮膚炎でもダーマペンは受けられる?

アトピー性皮膚炎でダーマペンの治療が可能なケースや、医師との相談が必要な理由を紹介します。

治療可能なケース

アトピー性皮膚炎の方でも、症状が落ち着いている安定期や炎症が治まっている場合は、ダーマペンの治療が受けられることがあります。具体的には、皮膚の赤みや腫れがなく、乾燥やひび割れ、かゆみも軽減されており、新たな湿疹が出現していない状態です。

医師との相談が必要な理由

アトピー性皮膚炎の活動期にダーマペンで新たな傷をつけてしまうと、感染や炎症、ダメージが広がり、症状が悪化したり拡大したりするリスクがあります。必ず医師と十分に相談のうえ、肌状態を正確に判断してもらってから治療を受けることが重要です。

アトピー性皮膚炎にはエクソソームの併用治療がおすすめ

ダーマペンの治療後に薬剤を導入すると、ダーマペンで開けた穴から薬剤が浸透し、有効成分を肌の奥深くまで浸透させることが可能です。近年では、アトピー性皮膚炎にダーマペンとエクソソームを併用する治療が注目されています。エクソソームは、細胞内に存在する小胞の一種で、細胞間の情報伝達や組織の再生・修復をサポートします。炎症や免疫を調整し、他の細胞に働きかける役割を持っている点が特徴です。
エクソソームは以下の3つの作用があります。

  • 免疫調整作用
  • 抗炎症作用
  • 組織修復促進作用

アレルギー反応を引き起こす過剰な免疫応答を鎮め、抗炎症作用によってアトピー性皮膚炎に伴う慢性的な炎症を抑えます。さらに、組織修復促進作用によって肌ダメージを受けている組織を修復し、外部からの刺激を防ぐ点が特徴です。
TCBスキンクリニックでは、ダーマペンの治療時にエクソソームを塗布できます。エクソソームによってアトピーを改善させたい方は、お気軽にご相談ください。

ダーマペンがアトピー性皮膚炎に与える効果

アトピー性皮膚炎の方がダーマペンを受けることで、以下のような効果が期待できます。

色素沈着・赤みの改善

アトピー性皮膚炎の方は、湿疹が治ったあとの色素沈着や赤みに悩まされる場合があります。ダーマペンは、肌のターンオーバーを促すため色素沈着や赤みを改善できる可能性があります。

肌のバリア機能回復

アトピー性皮膚炎の方は、敏感肌で肌のバリア機能が弱い状態です。ダーマペンはコラーゲンやエラスチンを生成して肌のハリや弾力を高めるため、バリア機能が強化されて外部刺激への耐性が向上する可能性があります。

ダーマペンの注意点とリスク

ダーマペンの注意点や治療後のケア、避けた方がよいケースを紹介します。

治療前の注意点

アトピー性皮膚炎の方がダーマペンを受ける際は、治療前に炎症や感染症がないか医師によく確認してもらうことが大切です。アトピーが悪化している、皮膚が敏感になっている際などは、治療を避ける必要があります。感染予防のために治療部位は清潔に保つことも重要です。

治療後のケア

ダーマペンの治療後は、肌が一時的に敏感な状態になっているため、十分な保湿と紫外線対策が必要です。赤みや腫れが数日続くケースがありますが、触ったりこすったりしないよう注意してください。

避けた方がよいケース

アトピー性皮膚炎の活動期など、皮膚の状態が悪化しているときは、ダーマペンの治療はできません。ステロイド外用薬や免疫抑制剤を使用している場合も、医師の判断が必要です。また、妊娠中や授乳中の方も治療は受けられません。

まとめ

アトピー性皮膚炎の方でもダーマペンを受けることは可能ですが、ダーマペンの治療を受けるには医師の適切な診断が必要です。症状に応じた治療を行うことで、アトピーによる色素沈着や赤みが改善される可能性もあります。ただし、医師の診断および内服薬や外用薬の使用については、事前に必ず申告するようにしましょう。
TCBスキンクリニックでは、医師が患者様の肌の状態をしっかりと確認して治療できるかできないかの判断をします。治療後のケアについても丁寧に説明するため、ぜひ無料カウンセリングで医師にお悩みをご相談ください。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【札幌駅前院】
院長 栗林 理佳
詳しいプロフィールを見る
栗林 理佳 医師
経歴
横浜市立大学医学部 卒業
茅ヶ崎市立病院
日本医科大学 皮膚科
東京中央美容外科 札幌駅前院 院長
備考
日本美容外科学会(JSAS) 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員
日本皮膚科学会 正会員
ボトックスビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® 認定医
日本美容医療学会(JAPSA) 会員

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日本形成外科学会 専門医・日本美容外科学会(JSAPS)専門医・日本創傷外科学会 正会員・日本形成外科手術手技学会会員・日本マイクロサージャリー学会会員が在籍。
また、医学研究能力を持つ医学博士が在籍しており高度最先端医療、新薬開発に携わることで医療の進歩・向上に貢献しています。
TCBグループの所属ドクター達は美容外科医や医療の第一線で腕を磨いた外科医など高い技量を持ったドクターで常に高いレベルの施術を提供いたします。