
ダーマペンと医療脱毛、どちらも並行して治療を受けたいと希望される方は少なくありません。しかし、肌への負担や治療の効果を考慮すると、それぞれに応じたスケジュールの調整が必要になります。
この記事では、ダーマペンと医療脱毛の特徴や、状況別にどちらを先に受けるべきか、治療間隔や注意点などを紹介します。ダーマペンと医療脱毛の治療を検討中の方は、ぜひご覧ください。
ダーマペンとは

ダーマペンについて、仕組みや期待できる効果、治療回数などを紹介します。
ダーマペンの仕組み
ダーマペンは、髪の毛よりも細い極細の針で皮膚の表面に微小な穴を開け、自然治癒力を活性化させる治療です。自然治癒力が活性化すると、新しい皮膚の生成を促し、真皮層にある線維芽細胞が活性化してコラーゲンやエラスチンを生成します。また、肌のターンオーバーが促進されるため、さまざまな肌悩みを改善に導きます。
ダーマペンで期待できる効果
ダーマペンで期待できる主な効果は以下のとおりです。
- ニキビ跡の改善
- 毛穴の開きや黒ずみの改善
- 小ジワやたるみの予防・改善
- シミ・くすみの改善
ダーマペンでは、真皮層にまで達しているニキビ跡にも効果を発揮するため、クレーター状の肌の凹凸を目立ちにくくさせる効果が期待できます。また、ターンオーバーが促進されるため、毛穴悩みを改善に導きます。コラーゲンやエラスチンが生成されると、小ジワやたるみが改善し、肌のハリや弾力アップができる点も特徴です。ターンオーバーによってメラニン色素の排出を促すため、シミやくすみを改善し肌のトーンアップも期待できます。
ダーマペンの治療回数と期間
ダーマペンは、複数回の治療で効果を実感できる点が特徴です。治療回数は肌悩みごとに以下のように異なります。
- ニキビ跡による色素沈着:3~8回
- クレーター状のニキビ跡:5~10回
- 毛穴の開きや黒ずみ:3~8回
- 小ジワやたるみ:5~8回
治療間隔は、肌のターンオーバーサイクル(約28日)を考慮して、1ヶ月に1回が一般的です。効果を持続させるためには、一定期間の間隔をあけて繰り返し治療を受ける必要があります。
医療脱毛とは

医療脱毛について、仕組みや期待できる効果、治療回数などを紹介します。
医療脱毛の仕組み
医療脱毛は、医療機関でのみ使用が許可されているレーザー機器を用います。毛根にあるメラニン色素に反応するレーザー光を照射し、毛母細胞や毛乳頭を破壊して毛を生えにくくする治療です。強力なエネルギーで発毛組織を破壊するため、高い脱毛効果が得られます。また、バルジ領域と呼ばれる毛を生やす指示を出す部分をターゲットにする脱毛法もあり、クリニックによって扱っている脱毛機器に違いがあります。
医療脱毛で期待できる効果
医療脱毛では、ムダ毛の大幅な減少が期待できます。自己処理がほぼ不要になるほど毛量が減少し、ツルツル肌の実現を目指せる点が特徴です。また、ムダ毛が減るため毛穴の黒ずみも目立ちにくくなります。
医療脱毛の治療回数と期間
医療脱毛は、1回の治療ですべての毛を脱毛できるわけではなく、毛周期(ヘアサイクル)に応じて複数回の治療が必要です。効果を実感できるまでは1~3回、自己処理が楽になるまでは4~7回、ツルツル肌になるまでは8~13回程度の治療が必要で、脱毛完了までには1年以上かかるケースが多いです。
ダーマペンと医療脱毛どちらを先に受けるべき?

ダーマペンと医療脱毛は、肌質やご自身の希望によってどちらを先に受けるべきか異なります。
ダーマペンがおすすめのケース
以下のようなケースでは、ダーマペンを先に受けるのがおすすめです。
- 肌トラブルの改善を優先したい
- 脱毛前に肌状態を整えたい
- 脱毛を急いでいない
ダーマペンは、毛穴の開きやニキビ跡などさまざまな肌トラブルを改善に導く治療です。脱毛を急いでいない状態で、肌トラブルがある方は先にダーマペンを受けることをおすすめします。肌トラブルを改善してから脱毛をしたほうが、脱毛による副作用も現れにくいと考えられます。
医療脱毛がおすすめのケース
以下のようなケースでは、医療脱毛を先に受けるのがおすすめです。
- イベントや都合に合わせて脱毛を完了させたい
- ダーマペンの治療を効率的に受けたい
- 肌トラブルが少ない
特定のイベントに合わせて医療脱毛を完了させたいと考えている方は、日程に合わせて医療脱毛を先に受けるのがおすすめです。また、先に脱毛をしてムダ毛がなくなると、ダーマペンの効果が現れやすくなります。治療を効率的に受けたい方で肌トラブルが少ない方は、先に医療脱毛を受けることをおすすめします。
ダーマペンと医療脱毛の治療間隔

ダーマペンと医療脱毛は、どちらも肌に刺激を与える治療となるため、一定の間隔をあけて次の治療を受けることが重要です。
ダーマペンが先の場合
肌状態によって個人差はありますが、ダーマペンの治療後、1~2週間程度の期間をあけてから医療脱毛を行いましょう。ダーマペンは、肌に傷をつける治療となるため、傷が回復して肌が医療脱毛の刺激に耐えられる状態になるまで待つ必要があります。
医療脱毛が先の場合
医療脱毛が先の場合も、ダーマペンが先のケースと同様に肌の回復を待つ期間として、少なくとも1週間程度は間隔をあけましょう。特に、肌が炎症を起こしている、トラブルが生じているなどダメージが強い場合は、肌を十分に休ませる必要があります。
1週間以上経過しても、肌状態によってはダーマペンの治療を受けられない場合もあるため、まずは医師にご相談ください。
ダウンタイムの違いとアフターケアについて

ダーマペンと医療脱毛の、ダウンタイムやアフターケアについて紹介します。
ダーマペンのダウンタイム
ダーマペンの治療後は、一時的に肌が赤くなる、ヒリヒリするなどの症状が出る場合があります。一般的には数日~1週間程度で落ち着きますが、肌の状態によっては2週間程度かかることもあります。治療後は、紫外線対策や保湿を徹底し、刺激の強いスキンケアや洗顔は避けてください。
医療脱毛のダウンタイム
医療脱毛の治療後も、肌の赤みやヒリヒリ感が生じる場合がありますが、数時間~翌日程度で落ち着きます。治療後は、肌を清潔に保ち、紫外線対策と保湿を徹底してください。クリニックによっては、アフターケア用の薬剤を処方する場合もあります。
まとめ
ダーマペンと医療脱毛は、それぞれ異なる目的や効果がある治療です。どちらを先に受けるかは、肌の状態や優先したい状況、肌悩みによって異なります。
TCBスキンクリニックでは、同じクリニックで両方の治療が受けられるため、適切な間隔を医師と相談しながら治療を進められます。カウンセリングで肌悩みや患者様の肌状態をしっかりと確認するため、ダーマペンと医療脱毛を受けたいと検討中の方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【札幌駅前院】

経歴
- 横浜市立大学医学部 卒業
- 茅ヶ崎市立病院
- 日本医科大学 皮膚科
- 東京中央美容外科 札幌駅前院 院長
備考
- 日本美容外科学会(JSAS) 正会員
- 日本美容皮膚科学会 正会員
- 日本皮膚科学会 正会員
- ボトックスビスタ® 認定医
- ジュビダームビスタ® 認定医
- 日本美容医療学会(JAPSA) 会員