ピコレーザーのダウンタイムは?照射モードごとの経過と過ごし方を紹介

ピコレーザーのダウンタイムは?照射モードごとの経過と過ごし方を紹介

シミやニキビ跡などへの治療として用いられるピコレーザーは、従来のナノレーザーと比較するとダウンタイムが短いと知られています。
しかし、実際どの程度なのか、どのように過ごしたらよいかなど気になる方も少なくありません。
この記事では、ピコレーザーの照射モードごとのダウンタイムと、過ごし方を紹介します。
シミやそばかす、肝斑などが気になってピコレーザーを検討している方は、ぜひご覧ください。

ピコレーザーのダウンタイム

ピコレーザーのダウンタイム

ピコレーザーには、肌悩みによって異なる3つの照射モードがあります。それぞれの経過を紹介します。

  • ピコトーニング
  • ピコフラクショナル
  • ピコスポット

ピコトーニング

ピコトーニングは、低出力のレーザーを広範囲にまんべんなく照射して、顔全体のくすみや薄いシミ、肝斑を除去できる照射モードです。照射後は肌のかさつきを感じる場合があり、数日は肌荒れが起こる可能性もあります。ダウンタイムは2~3日程度でその後効果が感じられ、肌のトーンアップが期待できます。個人差はありますが、10回以上の治療がおすすめです。

ピコフラクショナル

ピコフラクショナルは、点状にエネルギーを照射してしわやニキビ跡、毛穴の開きなどを改善する照射モードです。治療直後から赤みや点状の内出血が数日~1週間程度続きます。さらに、治療後1週間程度は肌のざらつきが感じられますが、徐々に古い角質が剥がれ落ちて綺麗な肌になります。ピコトーニングと同様に、症状によっては5〜10回程度の治療が必要です。

ピコスポット

ピコスポットは、高出力のレーザーをピンポイントで照射し、濃いシミを除去できる照射モードです。ピコトーニングやピコフラクショナルと違い、かさぶたができやすい点が特徴で、以下のような経過を辿ります。

  1. 1.軽いやけど状態になり治療箇所に赤みや腫れが生じる(治療直後)
  2. 2.薄いかさぶたができる(治療数日後)
  3. 3.かさぶたが剥がれてピンク色の肌が見える(治療1~2週間後)

ピコスポットはピコレーザーの照射モードのなかでもダウンタイムが長引く可能性があります。赤みやかゆみ、内出血などは2~3日程度で治まりますが、かさぶたが剥がれて完全に綺麗になるには1~2週間程度かかります。また、ピコスポットは照射後にテープで患部を保護する場合もあります。クリニックや患者様の症状によって異なるため、テープ保護についてはカウンセリングで医師にご確認ください。

ピコレーザーのダウンタイムが短い理由

ピコレーザーのダウンタイムが短い理由

ピコレーザーは、従来のナノレーザーのナノ秒(10億分の1秒)に比べると、ピコ秒(1兆分の1秒)のパルス幅となり、肌への負担が抑えられます。さらに、ピコレーザーはメラニン色素を破壊する際に衝撃波で粉砕するため、より小さくして代謝処理速度を早めるのが特徴です。従来のレーザー治療と比べてダウンタイムが短い理由は、ピコレーザーのパルス幅と衝撃波によるメラニン破壊があげられます。

ピコレーザーのダウンタイム中の過ごし方

ピコレーザーのダウンタイム中の過ごし方

ピコレーザーのダウンタイム中は、色素沈着や副作用の悪化を防ぐために、以下に注意しながら過ごしましょう。

  • 保湿対策
  • 紫外線対策
  • 刺激を与えない
  • 血行がよくなる行為をしない
  • 生活習慣を整える
  • 処方された内服薬や外用薬を使用する

保湿対策

ピコレーザーの治療後は、肌が乾燥してざらついたり、かさついたりする場合があります。普段より保湿をしっかりと行い、肌を乾燥から守りましょう。肌が乾燥しているとバリア機能が低下して思わぬトラブルの原因になります。ただし、いつも使用しているスキンケア製品が肌に刺激を与える場合もあるため、低刺激のアイテムを使用するようにしてください。クリニックからワセリンが処方されるケースもあるため、処方されたワセリンを患部に塗って過ごしましょう。

紫外線対策

肌が乾燥していると、バリア機能が低下しているため紫外線の影響も受けやすい状態です。紫外線対策としては、低刺激の日焼け止めを塗る、帽子や日傘を使用するなどが有効です。晴れた日の外出はもちろん、室内にいるときも日焼け止めを塗って紫外線から肌を守ってください。また、長時間野外での活動をしなければならない場合は、日焼け止めを塗りなおすなどの対策も必要です。生活に合わせた紫外線対策を怠らないようにしましょう。

刺激を与えない

ピコレーザー後の肌はデリケートな状態であるため、スクラブ入りの洗顔やピーリングなどは避けましょう。摩擦や強い刺激のあるスキンケアは控え、クレンジングや洗顔後のタオルドライも丁寧に行う必要があります。また、ピコスポット後はかさぶたができやすいですが、無理に剥がさないよう気をつけてください。無理やりかさぶたを剥がすと、色素沈着によって以前よりもシミが濃くなってしまうケースもあります。

血行がよくなる行為をしない

治療後1週間程度は、血行がよくなる行為は控えましょう。例えば、激しい運動・飲酒・長時間の入浴・サウナなどは血行がよくなり副作用の赤みや内出血を悪化させる恐れがあります。炎症が長引くと色素沈着によるシミの悪化リスクもあるため、治療後の生活には注意が必要です。

生活習慣を整える

ピコレーザーは、衝撃波によって破壊したメラニン色素をターンオーバーで排出する治療です。ターンオーバーが正常に行われないと効果を感じにくいため、生活習慣を整える必要があります。例えば、栄養バランスのとれた食事をする、質の高い睡眠をとるなど、不規則な生活をしないよう心がけてください。ターンオーバーが滞るとメラニン色素が再度定着して色素沈着の原因になります。特に食事でビタミンを摂取するよう心がけ、生活習慣を整えましょう。

処方された内服薬や外用薬を使用する

クリニックや改善したい悩みの種類によって、内服薬や外用薬が処方される場合があります。ピコレーザーの治療後に患部の炎症を抑えたり、肌のターンオーバーを促進したりする薬となるため、しっかりと処方された内容に従ってください。シミや肝斑に対してピコレーザーを行った場合は、内服薬のトラネキサム酸や外用薬のハイドロキノンなどが処方される場合があります。治療後の色素沈着を防いだり、効果を高めたりするため医師の指示通り服用・使用しましょう。

まとめ

ピコレーザーは、照射モードによってダウンタイムが異なります。ピコトーニングやピコフラクショナルは、赤みや内出血が数日~1週間程度で治まりますが、ピコスポットはかさぶたがとれて完全に皮膚が綺麗になるまで1~2週間程度かかります。
TCBスキンクリニックでは、患者様に合わせた照射モードでさまざまな肌トラブルを改善に導きます。ダウンタイム期間や気をつけることなども、カウンセリングで医師からご説明するため、ピコレーザーの治療を希望する方はぜひTCBスキンクリニックの無料カウンセリングにお越しください。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【町田院】
医師 中村 杏奈
詳しいプロフィールを見る
中村 杏奈 医師
経歴
東京慈恵会医科大学医学部 卒業
東京慈恵会医科大学附属病院
都内美容クリニック
東京中央美容外科 町田院 院長

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