ピコスポット後かさぶたにならない原因は?経過や対処法も紹介

投稿日:2025年01月22日

ピコスポット後かさぶたにならない原因は?経過や対処法も紹介

ピコスポット照射後は、数日経つとかさぶたができやすいですが、かさぶたにならない場合はどのような原因が考えられるのでしょうか。
この記事では、ピコスポット後にかさぶたにならない原因、治療後の経過、かさぶたができなかったときの対処法を紹介します。
ピコスポットの治療後にかさぶたができないと不安になっている方は、ぜひご覧ください。

ピコスポットとは

ピコスポットとは

ピコスポットは、ピコレーザーの照射方法の1つです。気になるシミをピンポイントで除去できる方法で、メラニン色素に直接照射して、衝撃波によって破壊します。破壊されたメラニン色素は、肌のターンオーバーとともに排出されます。その過程で肌表面にかさぶたができ、下から新しい皮膚が現れる仕組みです。出力が強いレーザーを使用するため、濃いシミやそばかすにも効果がある治療です。

ピコスポット後にかさぶたにならない原因

ピコスポット後にかさぶたにならない原因

ピコスポットの照射後は、一般的にかさぶたができやすいですが、以下のような原因でかさぶたにならない場合もあります。

  • ピコレーザーの照射モードが合っていない
  • 照射出力が弱い
  • 照射出力が強い
  • かさぶたになっているが気づいていない
  • かさぶたにならないシミだった

ピコレーザーの照射モードが合っていない

ピコレーザーには3つの照射モードがあり、肌悩みによって以下のように使い分けます。

  • ピコトーニング……薄いシミ・そばかす・肝斑
  • ピコフラクショナル……しわ・毛穴・ニキビ跡
  • ピコスポット……濃いシミ・そばかす

ピコスポットが向いていないシミだった場合、かさぶたにならない可能性があります。また、ピコスポットではなくピコトーニングやピコフラクショナルを受けていた場合は、基本的にかさぶたはできにくいため、違うモードだったケースも考えられます。

照射出力が弱い

ピコレーザーはクリニックによって機器が異なり、照射強度も症状に合わせて変えられるのが特徴です。照射強度が弱すぎると、シミの原因であるメラニン色素を破壊しきれずに症状が改善しない場合があります。その場合はかさぶたができないですが、かさぶたができないからといって治療が失敗したとも言い切れません。なかには、かさぶたにならなくてもしっかりメラニン色素を破壊できていて、シミが薄くなるケースもあります。

照射出力が強い

ピコスポットの出力が強すぎると、メラニン色素に過剰に反応して組織自体がなくなってしまうことがあります。その場合はかさぶたができず、シミだけが除去されますが、肌へのダメージが大きく色素沈着のリスクがあります。前述のように、薄いシミにはピコトーニングが適しているケースもあるため、治療前に丁寧なカウンセリングでシミに合った照射出力や照射モードを検討することが重要です。

かさぶたになっているが気づいていない

ケガをした後にできるかさぶたは、厚く乾燥した状態ですが、ピコスポットの後にできるかさぶたは細かい点状、黒っぽい、薄茶色などさまざまです。通常のケガの後のかさぶたをイメージしている方は、かさぶたに気づいていないケースも考えられます。特に黒や薄茶色のかさぶたは、色素沈着をしてシミが濃くなってしまったと思われがちです。治療前にどのような見た目のかさぶたができるか、症例を確認しておく必要があります。

かさぶたにならないシミだった

シミにはさまざまな種類があり、老人性色素斑やそばかすなどはピコスポット後にかさぶたになりやすいシミです。一方で、太田母斑や扁平母斑、ADMなど、皮膚の深い部分にできているシミはかさぶたになりにくいため、経過が悪いと心配することはありません。かさぶたにならなくてもシミにしっかりとアプローチできていれば除去できるため、治療前に医師と経過について確認することをおすすめします。

ピコスポット後の経過

ピコスポット後の経過

ピコスポットを照射した後、どのようにかさぶたができるのか経過を知っておくと不安も解消されます。治療直後から2週間後までの経過を紹介します。

治療直後

ピコスポットの治療直後は、赤斑、かゆみ、内出血などの副作用が2~3日程度続く場合があります。患部は副作用が落ち着いたら一時的に白くなる場合がありますが、徐々に黒くなっていきます。従来のレーザー治療ではテープで患部を保護していましたが、ピコスポットはテープが不要のケースもあります。肌の状態に応じて判断する場合が多いため、テープについては医師と確認してください。また、副作用が1週間以上続く場合は治療をしたクリニックに連絡しましょう。

治療後数日経過

治療後数日が経過すると、患部がかさぶたになりやすいです。かさぶたができるとシミが濃くなったように見えますが、剥がれると綺麗な肌になるため通常の経過です。無理に剥がしたり、引っかけたりしないよう気をつけてください。ただし、前述のようにかさぶたができないケースもあります。かさぶたができないからといってシミを除去できていないとは言い切れないため、心配な方はクリニックにご相談ください。

治療後1~2週間経過

治療後1~2週間程度経過すると、徐々にかさぶたが剥がれていきピコスポットを照射した部分のメラニン色素が排出され、ピンク色の肌が見えてきます。ただし、外部からの刺激に弱い時期となるため保湿対策や紫外線対策は欠かせません。
ファンデーションやコンシーラーを使用して照射部分を隠せるため、色の違いが気になる場合は活用してください。

ピコスポット後にかさぶたができなかった場合の対処法

ピコスポット後にかさぶたができなかった場合の対処法

ピコスポット後にかさぶたができない場合は、まずクリニックに相談してシミが除去できているか確認してください。その後、万が一照射がうまくできていなかった場合は、以下の対処法を検討します。

  • 再治療
  • 照射モードの変更

ピコスポットは照射後かさぶたができなくても治療が失敗しているとは限りませんが、シミへの効果が感じられない場合は数回治療を受ける選択もあります。また、シミの種類によっては適した照射モードがピコスポットではなかった場合も考えられるため、医師と相談のうえで照射モードの再検討を行いましょう。
さらに、ピコスポットの照射後は患者様自身で行う紫外線対策や保湿対策、肌に刺激を与えない洗顔やスキンケアも重要です。経過を観察する場合は、しっかりとアフターケアを行い、ピコスポットの効果が現れるのを待ちましょう。

まとめ

ピコスポット後は一般的にかさぶたができ、その後肌が綺麗になっていきますが、かさぶたにならない場合もあります。治療が失敗しているケースだけではなく、シミが除去できていてもかさぶたにならない場合があるため、心配な方はクリニックで相談するようにしましょう。
TCBスキンクリニックでは、個室のカウンセリングルームで丁寧に患者様のお悩みを伺い、担当医師とカウンセラーからダウンタイムや治療の経過についてご説明します。
ピコスポットの治療を検討している方は、ぜひTCBスキンクリニックの無料カウンセリングにお越しください。

本ページの監修医師

肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。

TCBスキンクリニック
【町田院】
医師 中村 杏奈
詳しいプロフィールを見る
中村 杏奈 医師
経歴
東京慈恵会医科大学医学部 卒業
東京慈恵会医科大学附属病院
都内美容クリニック
東京中央美容外科 町田院 院長

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