ピコトーニングは、ピコレーザーの照射方法の1つで、短いサイクルでレーザーを照射してシミや肝斑、肌質などを改善する治療です。
複数回の治療が必要になるため、途中でやめるとシミや肝斑がもとに戻るのでは?と疑問に感じている方も少なくありません。
この記事では、ピコトーニングをやめるとシミや肝斑が戻るのか、効果が得られない原因、デメリットなどを紹介します。
ピコトーニングについて詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
ピコトーニングとは
ピコトーニングは、低出力のレーザーを照射してメラニン色素を破壊し、肌のターンオーバーを促進します。広範囲への照射が可能で、肌全体のトーンアップや、シミ、肝斑などの改善が期待できる治療です。
ピコトーニングをやめるとシミや肝斑が戻る?
ピコトーニングの治療をやめても、一度除去されたシミや肝斑がもとに戻ることはほとんどありません。ただし、色素沈着の原因であるメラニンを生成するメラノサイトを完全に破壊する効果はないため、紫外線や年齢などが原因で新しいシミができる可能性はあります。ピコトーニングをやめるともとに戻るといわれる原因は、新たにシミや肝斑が出現したためと考えられます。また、治療目的が肌質改善の場合、コラーゲン生成が中断されるため、徐々にハリや弾力が失われるケースがあり注意が必要です。
ピコトーニングの効果が得られない原因
ピコトーニングをやめる以外にも、シミや肝斑が戻ったと感じるのは以下のような原因が考えらえます。
- 紫外線の影響
- 回数が不足している
- 保湿ケアが足りない
- ターンオーバーの乱れ
紫外線の影響
ピコトーニングの治療後は、肌が敏感な状態のため、紫外線の影響を受けやすい状態です。紫外線対策を行わないと、新たにシミや肝斑が発生する可能性があります。紫外線対策として、日焼け止めの塗布だけではなく日傘や帽子を活用してください。また、紫外線は窓を通過して部屋のなかにも降り注ぎます。外出時はもちろん、家にいるときも日焼け止めを使用しましょう。
回数が不足している
ピコトーニングは、低出力のレーザーを複数回照射する治療です。1回の治療でも効果を実感できる場合もありますが、お悩みや肌の状態によっては2週間に1回、10回以上の治療が必要になることがあります。個人差があるため、治療回数は医師と相談の上、決める必要があります。患者様が判断して途中でやめてしまうと、メラニン色素がうまく排出されずにシミや肝斑が濃く見えるケースもあります。ピコトーニングの回数は、治療前のカウンセリングと治療中の経過に合わせて医師と相談することが重要です。
保湿ケアが足りない
ピコトーニング後の効果をしっかりと感じるためには、アフターケアとして保湿対策が欠かせません。レーザーを照射した後の肌は、ダメージを受けてバリア機能が低下している状態です。保湿を十分に行わないと、肌荒れによってシミや肝斑が濃くなるケースもあります。スキンケアは化粧水、乳液、クリームなどを使用して肌の水分をしっかりと保ってください。
ターンオーバーの乱れ
ピコトーニングは、肌のターンオーバーによって治療後にメラニン色素が排出されてシミや肝斑が改善される仕組みです。ターンオーバーが年齢や生活習慣、ストレスなどが原因で正常に行われていないと、改善したと実感できない原因になります。バランスのとれた食生活や良質な睡眠など、ターンオーバーを正常に保つよう心がけてください。
ピコトーニングのデメリット
ピコトーニングにはデメリットも存在するため、治療を受ける前に把握しておくことが重要です。
色素沈着が起こる可能性
レーザー治療を受けると、照射による炎症が原因となってメラニンが過剰に生成され、シミや肝斑が濃くなってしまう場合があります。ピコトーニングは、低出力のレーザーを照射するため、通常のレーザー治療に比べると色素沈着のリスクは低いですが、まったくないわけではありません。色素沈着を防止するためには、紫外線対策、保湿ケアをしっかりと行い、治療後数日間は安静に過ごす必要があります。
白斑ができる可能性
白斑とは、肌の一部分の色素が脱失して白くなる状態のことで、ピコトーニングを過剰に受けるとできる可能性がある症状です。メラニン色素が破壊されすぎてしまうと起こります。一度発生すると自然治癒は難しいため、治療回数や強度、間隔を医師と話し合って調整する必要があります。敏感肌の方や治療を長期的に行う予定の方は、注意が必要です。途中経過を見ながら医師と相談のうえで治療を続けましょう。
ピコトーニング効果はいつから感じられる?
ピコトーニングにダウンタイムはほとんどありませんが、赤斑やかゆみ、内出血などが2~3日程度続くケースがあります。副作用が1週間以上続く場合は、治療を受けたクリニックにご相談ください。
ピコトーニングは、一般的に10回以上の治療で効果を実感できるといわれています。1~2週間程度に1回の頻度で受けていただくとより効果的です。
ピコトーニングをやめるときの注意点
ピコトーニングによって、シミや肝斑などのお悩みが改善されると、治療が終了となりますが、肌の状態を維持するには、治療後に以下の対策を心がけることが大切です。
- 紫外線対策をする
- 保湿ケアをする
- 肌への刺激を与えない
- 内服薬が処方されている場合は飲み切る
ピコトーニングでシミや肝斑が改善されても、新たなシミができる可能性があります。紫外線対策や保湿ケアを続け、肌への摩擦を与えないように注意してください。また、内服薬が処方されている場合は、しっかりと飲み切って治療を終えましょう。トランサミンやビタミンCなどの内服薬は予防にもなるため、飲み続けると新たなシミや肝斑ができにくい肌を目指せます。
さらに、ピコトーニングでシミや肝斑が改善したあとも、継続してメンテナンスとして定期的に治療を受ける方法もあります。新しくメラニン色素が生成されても、定期的にピコトーニングを受けていればメラニン色素を破壊し、シミや肝斑の予防が可能です。メンテナンスとして治療を受ける際の頻度は、医師と相談して適切な頻度で受けるようにしてください。
まとめ
ピコトーニングをやめるともとに戻ってしまうことはほとんどありません。しかし、新たなシミが発生する場合があるため、医師と相談して適切な間隔で治療を続ける必要があります。紫外線対策や保湿ケアなどのセルフケアも大切です。
TCBスキンクリニックのピコトーニングでは、患者様のお悩み、肌状態に合わせて適切な照射回数や頻度をご提案します。ピコトーニングの治療を検討中の方は、ぜひTCBスキンクリニックの無料カウンセリングにお越しください。
本ページの監修医師
肌は年齢や生活環境、日々のストレスなど、多くの要因から影響を受けやすく、人それぞれお悩みが異なります。乾燥やしみ、毛穴やニキビなど、肌トラブルは放置せず、悪化する前に早めの対処をしてください。TCBスキンクリニックでは、患者様が安心して治療を受けられるよう、医師が丁寧にカウンセリングを行い、肌の状態やお悩みに応じたプランをご提案いたします。美しい肌を手に入れるためには正しい知識を持ち、適切な治療を選ぶ必要があります。どんな肌悩みでもお気軽にご相談ください。皆様の理想の肌づくりをサポートいたします。
【町田院】
経歴
- 東京慈恵会医科大学医学部 卒業
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 都内美容クリニック
- 東京中央美容外科 町田院 院長